みんなに愛されるモーラナイフ
アウトドア好きの中でモーラナイフといえば、サバイバルナイフの代表格ですが、その品質の高さはスウェーデン王室御用達としてお墨付きです。とはいえ、刃物である以上、切れ味が鈍くなることも…。そんなときのために、モーラナイフの手入れの方法についてお話しします。また、コンベックスや鏡面磨き、黒錆加工などカスタマイズ方法についてもご紹介しますよ。
モーラナイフとは
モーラナイフとは、1891年にスカンジナビア半島にある刃物の街、モーラの郊外にうまれた老舗のナイフメーカーです。そこで作られるナイフは、北欧ナイフの特徴であるスカンジグラインドという形状で、その丈夫さや切れ味はもちろん、デザインのかっこよさやお手頃な価格など、初心者からベテランにまで愛されるサバイバルナイフになっています。
モーラナイフの使い方
モーラナイフは1本あればまず困らない万能ナイフです。アウトドアではおなじみのフェザースティックづくりはもちろん、バトニングから料理までたった1本で全てこなせます。何役もこなせて、小さく軽いため、荷物の中にいれてもかさばらないので大変便利で、アウトドアには欠かせません。
モーラナイフで出来ること
- バトニング(ガーバーグ・ブッシュクラフト・コンパニオン ヘビーデューティー)
- フェザースティックづくり
- ファイヤースターター(シースやカバーに付いている場合)
- 料理
※バトニング...ナイフを使って薪を割る作業
※フェザースティック...焚き付け用として、木の表面を鳥の羽のように幾重にも削り起してつくったもの
モーラナイフの種類
モーラナイフには、ステンレススチール製とカーボンスチール製があります。その素材によって、さまざまな特徴があります。モーラナイフの場合、刃の根元にロゴと一緒に書かれていることが多いです。ここでは、それぞれの素材の特徴とモーラナイフのアウトドア用サバイバルナイフを素材別にまとめてみました。
ステンレススチール製
ステンレススチール(ステンレス鋼)は鉄にクロムを混ぜた合金で、キッチンにもつかわれるなど、濡れても錆びづらいのが最大の特徴です。そのため、水辺や汚れにも強く、アウトドアでナイフを使って調理するときは重宝します。しかし、カーボンスチールと比べると、切れ味が鈍く、研いでもなかなか切れ味が鋭くなることはありません。
ステンレススチール製モーラナイフ一覧 | |
ブッシュクラフトサバイバル各色 (ブラックを除く) |
ブッシュクラフト各色 (ブラックを除く) |
ガーバーグステンレス | コンパニオン各色 |
コンパニオンMGステンレス | ヘビーデューティーステンレス各色 |
カンスボル各種 | エルドリス各色 |
カーボンスチール製
カーボンスチールは、別名炭素鋼(たんそこう)とも呼ばれ、その名の通り、鋼と炭素を混ぜ合わせた合金です。カーボンスチールは、ステンレススチールと違い、切れ味がよく、研げば切れ味が復活しやすいという特徴があります。その一方で、水辺で使ったり、料理で汚れたりすると刃をボロボロにしてしまう赤サビが発生しやすいので注意が必要です。
カーボンスチール製モーラナイフ一覧 | |
ブッシュクラフトブラック | ロバスト |
ガーバーグブラックカーボン | コンパニオンMGカーボン |
コンパニオンヘビーデューティー各色 | ブッシュクラフトサバイバルブラック |
次のページでは、モーラナイフを研ぐための道具の選び方についてご紹介します。
出典:写真AC