モーラナイフの研ぎ方【仕上げ編】
研ぎ終わったサバイバルナイフは、しっかり手入れをしないとすぐに錆びてしまいます。しっかり水分や油分を拭き取りましょう。その後、仕上げとして革砥や刃物油を使って手入れをしていきます。革砥は革が切れないように、刃の背の方を研ぐように使います。鏡面仕上げや黒錆加工を施すことで、防錆だけでなく、デザイン的にもかっこよくすることもできますよ。
鏡面仕上げ
鏡面仕上げとは、その名の通り鏡のようにきれいに仕上げたナイフです。ナイフを研ぐ時点で中砥石や仕上げ砥石を順番に使って、しっかり傷を消しておき、後は革砥を使ってひたすら磨いていきます。刃の傷の具合をみながらキレイにしていくと、まわりが映り込むぐらいの鏡面になりますよ。
黒錆加工
カーボンスチール製のナイフは錆びやすいです。サビには「赤錆」と「黒錆」があります。赤錆は古い建物にもみられる赤いサビで、放っておくと広がって、ボロボロになってしまいます。これに対して黒錆は、鉄の表面に出来る酸化鉄の膜です。そのため、あらかじめ黒錆加工をすることで赤錆を防げます。
黒錆加工については、こちらの記事にも詳しく書いています。
モーラナイフを正しい研ぎ方で長持ちさせよう
モーラナイフは、正しい道具や研ぎ方の選び方を知ること、またしっかり手入れをすることでより長持ちさせられます。また、コンベックスにするなどカスタマイズすることで、自分好みのサバイバルナイフへとどんどん進化していきますよ。しっかり手入れをして、自分ならではのモーラナイフを育ててみてはいかがでしょうか。
【黒錆加工の方法】
加工液の選び方は、調理の際の安全面から食品由来がいいです。黒錆加工は紅茶とお酢を混ぜた液に漬け込むだけで簡単にできます。濃くいれた紅茶4に対して、お酢を1の割合で混ぜた溶液に刃を2~3時間漬け込み、半日ほど乾かせば出来上がりです。