ブラウン管テレビを処分するには?
昔懐かしいブラウン管テレビ。2011年にアナログ放送が終了し、地上デジタル放送に移行後は、ほとんど見なくなってしまいましたね。不用となったブラウン管テレビをどう廃棄すればよいか、捨てる方法がわからない方のために、今回は、ブラウン管テレビの正しい処分方法についてご説明します。
家電リサイクル法
はじめに、ブラウン管テレビを処分するうえで、知っておく必要がある「家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)」についてご説明しておきましょう。
家電リサイクル法とは?
正式名は「特定家庭用機器再商品化法」。一般家庭から捨てられる家電製品(エアコン、テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ)、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)から、鉄やプラスチック、その他の材料や有用な素材をリサイクルし、廃棄物を減らす、資源の有効活用を推進する法律です。
対象となる家電製品
家電リサイクル法の対象となる家電製品は、家庭用に作られた以下の4つの品目です。
- テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
- エアコン
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
ブラウン管を処分する際の注意点
ブラウン管は、テレビだけでなくパソコンのモニターや、モニター一体型パソコンなどにも使用されています。同じブラウン管ですが、テレビとモニターでは、順守する法律が違うため、処分方法や回収方法などにも違いがあります。テレビとパソコンモニターをまとめて処分する場合には、経済産業省のホームページなどで事前にしっかりと確認するようにしましょう。
ブラウン管テレビを処分する方法
それでは、ブラウン管テレビを処分する方法には、どのようなものがあるでしょうか?具体的な処分方法をご紹介していきましょう。
購入した店で処分
1つ目は、ブラウン管テレビを購入したお店で処分してもらう方法です。昔は、地域密着型の街の電気屋さんから、家電製品を購入していたご家庭もありましたね。もし、購入したお店が今も営業している場合には、処分を依頼できます。処分にかかる費用は「リサイクル料金」と「収集・運搬料金」です。
新しく買い替える際に処分
2つ目は、家電量販店などで、新しく家電を買い替えた際に、処分してもらう方法です。廃棄する台数に制限はないので、複数のブラウン管テレビを処分してもらうことも可能です。ただし、「同種の製品」を買い替えることが条件なので、冷蔵庫を新しく買い替えたからといって、ブラウン管テレビの処分を依頼できません。処分にかかる費用は、「リサイクル料金」と「収集・運搬料金」です。
各自治体(市区町村)の処分方法を利用
3つ目は、購入店などに依頼ができない場合、各自治体で行っている次の2つの処分方法を利用できます。
- 家電リサイクル受付センターに回収を依頼して処分する。
- メーカー指定引取場所に自分で持込んで処分する。
①家電リサイクル受付センターに回収を依頼して処分する
お住いの自治体(市区町村)に「家電リサイクル受付センター」がある場合には、収集を依頼できます。
【受付から回収までの流れ】
- テレビのメーカーとサイズを確認しておく。
- 家電リサイクル受付センターのホームぺージまたは、電話で事前申し込みをする。
- 担当地域の収集会社と収集日や時間、料金などの条件を確認する。
- 収集当日にテレビを引き渡し、リサイクル料金と収集・運搬料金を支払い、家電リサイクル券(控え)を受け取る。
ただし、地域によっては収集を受け付けていない場合や処分方法、手続きなどが異なりますので、必ずお住いの市区町村にご確認下さい。
②メーカー指定引取場所に自分で持込んで処分する
ほとんどの自治体(市区町村)には「メーカー指定引取場所」が設置されており、廃棄する家電を直接持込んで処分できます。この方法は、自分で持込むため「収集・運搬料金」を支払う必要がなく「リサイクル料金」のみと、費用を安く抑えられます。
【処分の流れ】
- 各自治体にある指定引取場所と営業日を確認する。
- 処分に必要な「家電リサイクル券」を郵便局で振込のうえ支払い、控えをもらう。
- 指定引取場所に処分する家電と、家電リサイクル券の控えを提出する。
次のページでは、ブラウン管テレビを処分する費用についてご説明します。
出典:写真AC