すのこでベッド台を自作するメリットとは
すのこベッドを自作するメリットは、サイズやデザインを自分好みにできることです。サイズは大きくても構造が簡単で、日曜大工で手軽に手作りできます。初心者の方でも、本格的に仕上げることは十分に可能です。また、すのこの通気性のよさや軽量性、材料費が低予算で揃えられるなどのメリットがたくさんあります。
①サイズが既存のスペースにあわせやすい
手作りの木製すのこベッドなら、市販のベッドではなかなかぴったりのサイズが見つからないときでも、思い通りのサイズで作成できます。部屋のスペースや家具にあわせたベッドが作れますよ。また、高さや色についても、全てが自分好みにカスタマイズできるため、愛着を持って長く使い続けられるでしょう。
②安価で済む
すのこベッドを自作すると安い予算で揃えられることもメリットです。使用する木材はホームセンターで購入でき、加工費などもかからないため、安い予算でベッドの材料が揃えられます。たとえばダブルベッドの場合、既製品は3万円前後しますが、日曜大工で手作りすれば1万円程度の予算で自作可能です。
③解体しやすい
軽量なこともすのこの魅力的な特徴です。DIYで自作すれば、日曜大工初心者の方でもすのことフレームを簡単に取り外しできるように作れて、解体しやすく、持ち運びや収納が楽になるため便利です。掃除や引っ越しの際、サイズを考えながら運ぶ手間を軽減できるでしょう。
すのこの自作ベッド①基本のフレームのベッド
安い材料費で作れるのが魅力の木製すのこベッドは、ダブルサイズでも予算1万円程度に抑えられます。サイズが大きくても構造はシンプルで、日曜大工初心者の方でも無理なく挑戦できます。ちなみに材料を揃える前に、まずは簡単に図面を描いておくと便利です。どの程度素材が必要なのかがわかるうえに、作り方もイメージしやすくなります。ここでは、ダブルベッドのフレームについてみていきます。
基本のフレームベッドの材料
基本のフレームベッドの材料
- 集成材の板:2枚
- 木材:9本
- 1×6材:14本
- ステイン:1缶
- ベッド用ヒンジ(ベッドブラケット):4セット
- 木ネジもしくは釘:80本程度
木製ダブルベッドのメインとなる板は、強度が安定して扱いやすい集成材を使用します。枠組みの支えとなる木材と1×6材を含め、全てホームセンターにて低予算で購入可能です。ちなみに木材を接続する際は、ベッド用ヒンジを使用すると、引っ越しやベッドを使用しなくなったときに解体しやすくなります。
基本のフレームベッドの作り方①木材の切り出し
- 集成材をヘッドボードとフットボード、サイドフレームのサイズにカットする
- 1×6材をすのこ部分のサイズにカットする
- 木材をすのこを載せるための出っ張り部分のサイズにカットする
- ヤスリをかけてからステインで塗装
作業はホームセンターに併設された工作スペースを利用すれば便利です。また、電動ノコギリはホームセンターでレンタルすれば予算も抑えられます。塗装後、ヤスリをかけて再塗装すると表面がよりきめ細やかに仕上がるためおすすめです。
基本のフレームベッドの作り方②組み立て
- サイドフレームにすのこを乗せる出っ張り用の木材を木ネジで取り付ける
- ベッド用ヒンジを使い、つけた木材が内側になるようにフレームを組み立てる
- 1×6材ですのこを作り、すのこを引っ掛ける出っ張りにのせる
フレームを組み立てるときは、まず下穴を開けてからレンチを使ってねじ込んでいきます。すのこの引っ掛け部分はすのこの厚さより下げて取り付けると、マットレスを敷いたときにフレームの中に収まる形になるため、マットがずれませんよ。
すのこの自作ベッド②脚付きベッド
脚付きベッドは見た目がおしゃれなうえに、収納スペースが確保できるため実用性も優れています。難易度は少し上がりますが、日曜大工らしい作業が楽しめるのも魅力のひとつです。サイズにもよりますが、脚がプラスされる程度で予算は低く抑えられています。また、骨組みとすのこは取り外しできるように作ると便利です。
脚付きベッドの材料
脚付きベッドの材料
- 2×4材:4本
- 木の板(杉材):14枚
- 角材:10本
- ベッド用ヒンジ:4セット
- ビス:1箱
- 傷防止シート:1枚
ダブルベッドの骨組みに必要な2×4材は、1350mm×2本・980mm×2本です。杉材はすのこを作るために使用します。すのこを受けるために取り付ける角材はヘッドボードとフットボード、サイドボード用で4本用意しましょう。角材は脚を作る際にも必要です。木材の量が多いため、日曜大工の経験が浅い方はホームセンターでカットしてもらいましょう。
脚付きベッドの作り方①骨組みの作成
- 2×4材を組み合わせて、フレームを作成する
- 角材を使って脚を作り、底面に傷防止テープを貼る
- 脚をフレームに取り付ける
- フレームの内側に、角材を使ってすのこの受け枠を作る
繋げる際は、錐で穴を開けてからビス留めします。このとき、木工制作で直角に仮止めできるコーナークランプがあると大変便利です。
脚付きベッドの作り方②すのこの作成
- 木の板と角材をカットして研磨をかける
- 1を組み合わせてすのこを作る
- フレームにすのこをセットする
次に、木の板と角材をカットし、研磨をかけた後、木の板を均等な間隔になるように角材に取り付けていきます。ちなみにすのこの間隔を測る際は、間隔と同じ幅の端材を用意しておくと、簡単に測れて効率よく作業できます。
出典:写真AC