すのこの自作ベッド③脚なしベッド
あまり手間を掛けたくない場合やキングサイズなど材料が大きいものの場合、脚なしベッドのほうが作りやすいです。日曜大工初心者の方でも簡単に自作できるでしょう。ベッドの脚はないほうがより手作りしやすく、万が一、ベッドの上から子供が落ちても安心です。こちらでは、枕元へ小物が収納できる宮付きベッドにしてみましょう。
脚なしベッドの材料
脚なしベッドの材料
- すのこ(650×750mm):6枚
- 木の板(1950×300mm):2枚
- コルクブロック(100×100×200mm):6個
- 滑り止めテープ(家具用):2セット
材料は全て、1万円以下でホームセンターにて揃えられます。ベッドの脚がない分低予算に抑えられています。キングサイズの場合は1950×1950mm分のすのこが必要です。カバーできる分が確保できれば1枚当たりのサイズは問いません。また今回は収納性のある宮付きにするため、木の板とコルクブロックを使用します。
脚なしベッドの作り方
- すのこの裏面に滑り止めテープを貼る
- コルクブロック3つに滑り止めテープを貼り、枕側の床に均等に直置きする
- 2のコルクブロックの上に木の板、コルクブロック、木の板の順にのせる
- すのこを横向きで置き、キングサイズになるよう並べて固定する
すのこ同士の固定は必要ありません。少ない材料で、収納性も備えた木製宮付きベッドが仕上がります。日曜大工で使うような工具は一切不要の、短時間でできる簡単アイデアです。ちなみにコルクブロックは横向きに置くため、高さはそれほど出せません。マットは少し低めの高さがおすすめです。
すのこの自作ベッド④カラーボックスベッド
土台に木製カラーボックスを使うことで、すのこ以外の木材が不要になる簡単アイデアです。作業工程が少ないうえに、収納スペースが仕切り付きでしっかり確保できます。木製カラーボックスの選び方にもよりますが、予算は15,000円以内に抑えられるでしょう。木製カラーボックスとすのこを組み合わせるだけのため、日曜大工が不安な方にもおすすめです。
カラーボックスベッドの材料
木製カラーボックスベッドの材料
- すのこ(セミダブルサイズ)
- カラーボックス:4~6個
- 木材:3枚
- ねじ:10~20個
材料はいたってシンプルです。収納に便利な木製カラーボックスは、自作すると好きなサイズに仕上げられますが、日曜大工に不安がある方は市販のものを組み合わせて使ってください。すのこも市販のものを用意すると便利です。すのこのサイズを決めてから木製カラーボックスを選びましょう。
カラーボックスベッドの作り方
- 各カラーボックスを配置して土台を作る
- 土台の上にすのこを置き、ネジで固定する
木製カラーボックスを組み合わせ、ネジを使ってすのこを固定するだけの作り方で、とても簡単です。各木製カラーボックスは、少しだけ間隔をあけて、通気性をよくしておくのがポイントです。湿気やカビなどのリスクが軽減され、すのこのメリットを活かしやすくなります。
すのこの自作ベッド⑤折りたたみ式ベッド
使わないときの収納や持ち運びに便利な折りたたみ式ベッドは、一見難しくみえますが、ひと工夫で簡単に作れます。日曜大工初心者の方でも挑戦しやすいように、脚なしで作成しています。折りたたんだ際はスペースを取らず、持ち運びやすい構造です。サイズはニーズの高いセミダブルサイズで紹介します。
折りたたみ式ベッドの材料
折りたたみ式セミダブルベッドの材料
- すのこ(セミダブルサイズ):1枚
- 木材:1枚
- スーツケース用のベルト:4枚
- ネジ:1箱
- 木工用接着剤:1個
- 紙ヤスリ:1枚
- 傷防止シール:1枚
必要な工具は、のこぎりとドライバーの2つのみです。すのこは市販のものでもよいですが、なるべく床に接する側の木材が多いものを選びましょう。木材はジョイント部分を作成するのに少し使用する程度のため、すのこをサイズ調整する際カットした部分でも構いません。スーツ用のベルトはジョイント部分に使います。大きな蝶番(ちょうつがい)でもよいでしょう。
折りたたみ式ベッドの作り方①折りたたみ式すのこを作成
- すのこをのこぎりでカットする
- 紙ヤスリですのこ全体を研磨する
- 床との設置部分に傷防止シールを貼る
まずは市販のすのこを、マットレスの大きさを考慮してサイズが整うようにカットします。その後折りたたみ式に仕上げるため、半分に切断してください。このとき、すのこの床側になる木材のバランスを見ながら切らないと、ベッドにしたときにすのこの安定が悪くなるため注意が必要です。切断面は折りたたむ際に手が触れることから、丁寧に研磨しましょう。
折りたたみ式ベッドの使い方②ジョイント部分を作成
- すのこの各切断部分裏側に、木材を使ってベルトを挟みネジで固定する
- 同様に4箇所作成する
ベルトはジョイント部分として重要な役割を果たすので丈夫なものを選びましょう。木材を使って固定する際は、ベルトの片側に対して3箇所しっかりネジ止めするのがおすすめです。3~4箇所ジョイント部分を作れば、折りたたむ際も安定するでしょう。すのこを折りたたんだ状態でジョイント部分を固定すると、完成した後に折りたためなくなるのを避けられます。後はマットレスを敷けば完成です。
すのこの自作ベッド⑥子供用引き出し付きベッド
子供用引き出し付きベッドは、足元に収納スペースがあり、実用性もしっかり備えています。引き出しやヘッドボードなどの収納スペースもすべて手作りで、本格的な仕上がりです。ちなみにすのこは取り外し可能のため、足元が埋まっていても通気性はきちんと考慮されています。
引き出し付きベッドの材料
子供用引き出し付きベッドの材料
- フレーム用木材:5本
- すのこ:1枚
- 引き出し底用合板:2枚
- 引き出し用レール・棚受け:2セット
- 引き出し用取っ手:2個
- ビスまたは釘:1箱
子供用にはジュニア布団やマットにあわせたサイズで作りましょう。ヘッドボードとフットボードの間に板を一枚入れ、ベッド下のスペースを引き出し2つ分に作ります。ベッド下にスペースを作るため、ヘッドボードとフットボード、間の板はスペース分の高さを加えて切りましょう。取っ手は取り替え可能のパーツです。子供の好みのものを選んでください。
子供用引き出し付きベッドの作り方
- 木材をカットし、ベッドフレームや引き出しのパーツを作る
- ベッドフレームと引き出しのパーツにやすりをかける
- 引き出しの枠を組み立て、枠に底板用の合板をビスで固定する
- 引き出しの外側に引き出し用レールと取っ手をつける
- ヘッドボードとフットボード、間の板に棚受けをつける
- ベッドフレームを組み立てる
- すのこ、引き出しを入れてできあがり
引き出しを作るときは、引き出しの枠の底面に底板を直接打ちつければ、わざわざ枠に底板を受ける溝を掘る必要はないです。ちなみにビス留めする際は、木工用ボンドで仮止めしておくと位置がずれにくくなります。子供用にベッドガードを付けるなど、アイデア次第でさらに使いやすくできますよ。
すのこで自分だけのベッド台を自作しよう
すのこベッドにはさまざまなタイプがあり、日曜大工初心者の方でも簡単にできる作り方がたくさんあります。最低限ドライバーとノコギリさえあれば、ほかに特殊な工具が不要なのも魅力のひとつです。そのうえ、サイズが大きくても低予算で素材を揃えられるので、ぜひ気軽に挑戦してみてください。自分だけのこだわりあるオリジナルベッドを目指しましょう。
- 1
- 2
出典:写真AC