窓からの寒さ対策について
冬の寒い日にエアコンやストーブをつけてずいぶん時間がたつのにまだ寒い、閉め切っているのになかなか暖まらないということはありませんか。窓が大きな家や窓の数が多い家などが人気にはなっていますし、気密性に優れた家もありますね。気密性に優れた家にもかかわらず、暖かくなりにくいのはなぜでしょうか。
実は原因は窓から暖かい空気が逃げていたということが考えられます。さらに空気が窓周辺で冷やされるのですから寒いのは当然ですよね。閉めているのに暖かい空気が逃げているの?と思うかもしれませんがその通りです。しかもその原因は窓の微妙な隙間だけではなかったのです。
窓から逃げる暖かい空気は何と実に52パーセントと言われています。この無駄を少しでも減らせたら、暖かく過ごせ、光熱費も節約できるのではないでしょうか。ここでは、窓からの冷気の原因や寒さ対策についてご紹介します。
窓からの冷気の原因
窓からの冷気の原因や、暖気が逃げる原因は隙間だけではなく、そのほかにもいろいろあります。その原因を挙げてみます。
窓のガラスから
まずは窓のガラスから。窓のそばに立つとひんやりと冷気を感じることがあります。その冷気は冬になるとさらに冷たさを増して部屋そのものを冷やすことになります。
なんとなく予想はつく原因でもありますが、その影響はかなりのものです。大きな窓や窓数が多いのは明るいので昔から人気ではあるものの、外から伝わる冷気と逃げる暖かい空気で寒いのがデメリットです。
サッシからの冷気も
日本の住宅の多くはアルミサッシが使用されています。安価で扱いやすいアルミサッシですが、金属であるため冷気が伝わりやすくそこから空気が冷たくなります。よく考えると普通のことなのですが、アルミサッシは当たり前であるかのように使われているため気づきにくいかもしれません。
他の国では樹脂サッシが使われており、先進国でアルミサッシが使われているのは日本だけです。シングルガラスとアルミサッシの組み合わせは熱を伝えやすく、日本の住宅はダントツに寒い家で北欧スウェーデンのストックホルムよりも室内は寒いと言われています。
出窓は冷える
おしゃれだし冬場はコーヒー片手に出窓から外を眺めるのも雰囲気がありそうですが、とにかく寒いのが出窓です。他の窓と違い外に張り出している分、普通の窓より暖かい空気が逃げやすいというデメリットがあります。形によっては雨戸もないので防寒対策も取りにくいのもつらい所です。
コールドドラフト現象も
学校の理科の実験で暖かい空気は上にのぼり、冷たい空気は下に下がるという現象を習ったことがあるのではないでしょうか。家の中でも同じようなことが起きているのです。冬は窓の付近で冷やされた空気は足元に流れ込むことになります。そのためせっかく暖房で部屋を暖めても足元には冷たい空気が流れ込み続けることになり、暖房の効果は下がってしまうのです。
サーキュレーターで寒さ対策
コールドドラフト現象はサーキュレーターで風を作って空気を循環させ、ある程度解決できます。安いものでも構いませんので1つ購入しておくと便利です。夏のエアコン対策にも使えます。