台風時は窓ガラス補強もしっかりと
家庭での台風の被害を小さくとどめるポイントは「窓ガラス補強」です。どこの住まいにもある窓ガラスは、割れると被害が一気に大きくなります。今回は備え付けの防風雨戸や、シャッターがなくてもできる補強アイデアを集めました。
補強しても窓ガラスの強度は上がらない
非常に残念な事実として、補強では窓ガラスの強度は上がりません。補強の主な目的は「ガラスが割れたときの飛び散り防止」です。しかし防犯用の強化ガラスでも、絶対に割れない保証はないので、どちらにしても災害時は補強したほうがよいでしょう。
出窓も対策しましょう
出窓にマットレスを詰めて 台風対策完了! pic.twitter.com/ta2w8w326h
— 肩幅ヒロシ®︎【ナンダコレハProduction 所属】 (@nandakonokata) October 11, 2019
台風時は出窓も対策をしましょう。窓ガラス補強をするだけでなく、出窓に置物を飾っている場合は片付けたほうがよいでしょう。また出窓自体が強風で飛ぶことが心配な場合は、出窓全体を屋外からネットで包んで建物に縛り付ける補強方法もあります。
窓ガラスが割れる原因
窓ガラスが割れる原因は大きく2つあります。
- 強風による飛来物が当たった衝撃
- 室内外の風圧の差
ベランダ片付けも台風対策になる
ベランダに置きっぱなしの物干竿・物干し台・子どものおもちゃ・植木鉢などは強風に煽られて窓ガラスを割る恐れがあります。自動車や自転車もおもちゃのように吹き飛ばしてしまうのが超大型台風です。「これくらい大丈夫だろう」と侮らず、暴風域に入る前になるべく室内に入れましょう。
割れた場合に備えてカーテンは閉める
強風時はカーテンやブラインドを忘れずに閉めましょう。窓ガラスが割れた場合は、対策をしていても危険なガラスの破片が発生します。カーテンで窓と室内を隔てておくことで、万が一窓ガラスが割れた際の安全対策ができます。
窓ガラスが割れたら「絶対に近寄らない」
もし、窓ガラスが割れてしまった場合は身を守ることを考えましょう。片付けや家財を守るよりも、2次被害を避けることが一番です。割れたガラスが強風で飛んでくることもあります。
窓ガラスが割れたら風呂場に避難
窓ガラスが割れた場合は、室内には立ち入らず別の部屋に避難しましょう。ワンルームマンションの場合は、風呂場やトイレに逃げ込んで暴風が過ぎ去るまで待つことがおすすめです。
窓ガラス補強方法①ガムテープ(養生テープ)
スタンダードな補強方法のひとつが「テープ貼り」です。テーピングは万が一窓ガラスが割れてしまったときに怖い、ガラスの飛び散り対策になります。
おすすめテープ
①ガムテープ
ガムテープを使うメリットは安価で手に入りやすいことですが、粘着力が強いため、貼り方にかかわらずきれいにはがすのが難しいというデメリットも備えています。ガムテープを使う場合は、紙製よりも布製ガムテープのほうがはがしやすくおすすめです。
②養生テープ
養生テープとは、粘着力が低めではがしやすい幅広テープのことでホームセンターなどで入手できます。ガムテープに比べると割高ですが、さほど高くないので窓の補強にはこちらのほうがおすすめです。
テープの貼り方
テープの貼り方ポイントは2つあります。
- 窓の内側から貼る
- 「米の字」型に貼る
ガムテープのはがし方
紙のガムテープに多いのが「はがれない」という悩みです。貼りっぱなしにしていたときはもちろんですが、さほど放置していなくてもはがれなくなることがあります。
はがし方①ドライヤーで温める
ガムテープをはがす手軽な方法が「ドライヤーで温める」です。家にあるものでできて簡単なので、下記の手順を参考にまず試してみてください。
- はがせない部分に温風を当て30秒ほど待ちます。
- ガムテープを端からゆっくりはがします。
- 窓に粘着部分が少し残っている場合は、丸めたガムテープを何度か押し当ててはがします。
はがし方②専用クリーナーを使う
専用のクリーナで一気にはがす方法もあります。スプレーして浸透するまで3~5分待ち、ヘラで一気にはがします。クリーナーがあれば広い面積の糊のこりでもはがす手間が小さく済みます。