節分とは?
2月3日は節分です。節分といえば、「福は内、鬼は外」といいながら、豆を鬼役の人に投げたことがある人もいるのではないでしょうか。節分の豆まきについて何気なくやっていませんか?今回は、節分の豆まきのやり方や由来などを紹介します。
節分はいつ?
節分には、季節を分けるという意味があります。それぞれの季節の始まりの日を、立春、立夏、立秋、立冬というのですが、その前日が節分の日なのです。2月3日だけが節分ではないのです。実は、節分は、2月3日ではなく、年によっては2月2日や2月4日になる場合もあります。なぜずれるのかというと、地球の公転周期が365日ではく、365.24日となっているためです。
節分の由来
節分は年に4回あるのですが、立春の前日を特に「節分」というのは、厳しい冬を超えて暖かい春の始まり、そして1年の始まりとして旧暦では特に重要な日になっているからです。現在は大晦日といえば、12月31日ですが、平安時代には2月3日の節分が大晦日にあたり、旧年の災難や厄除けの儀式である追儺(ついな)が行われていました。
豆まきの意味
豆まきに大豆を使うのは、室町時代に始まったとされています。大豆には、穀物の霊が宿るとされていて、悪い霊を払うのに適しているからです。また、鬼の目、魔(ま)の目(め)と、魔(ま)を滅(めっ)するという意味の魔滅の語呂合わせの意味合い、そして、鬼に豆をぶつける鬼退治により、邪気を払い、1年の無病息災を願うという意味があります。
炒り大豆を使う理由
豆まきでまく大豆は、必ず炒り大豆を使います。これは、豆をまいた後、拾い忘れても芽が出ないためです。芽が出てしまうと縁起が悪いとされているのです。
鬼の起源
節分の起源は、平安時代に、宮中で行われていた鬼を追い払う行事(追儺)であるとされています。季節の分かれ目、特に年の分かれ目には、邪気が入りやすいと考えられていました。邪気は悪い物、つまり、鬼、鬼を追い払う邪気祓いの行事として奈良時代に古来中国から節分に鬼を退治する儀式が伝わったのです。
節分の豆まきのやり方
節分の豆まきには、正しいやり方があるんです。豆まきを行う時間、誰が投げるのか、鬼がいない場合のやり方を紹介します。
節分の豆まきの投げ方①用意するもの
豆まきに必要なものを用意します。大豆は炒った大豆を使います。節分の時期になると、スーパーなどで1袋100円くらいで売られていますね。地域によっては落花生を使う場合もあります。豆は、豆まきをする夜まで桝や三方などに入れて神棚に供えます。神様のパワーを蓄えた豆を福豆として使います。
豆まきに用意するもの
- 福豆
- 桝または三方
節分の豆まきの投げ方②豆まきを行う時間
豆まきを行う時間は、夜です。鬼は丑寅の刻、つまり真夜中に来るといわれているからです。実際は真夜中にやると近所迷惑になってしまうので、家族がそろった夕方の夕飯前の時間か、夕食後にやるとよいでしょう。
節分の豆まきの投げ方③豆のまく人
お父さんが鬼役をやって子供が楽しみながらお父さんに豆を投げるという家庭が多いのではないでしょうか?子供だと投げ方に遠慮がないので、あたると痛いですよね。本来は一家の主人であるお父さんやおじいちゃん、または年男、年女、厄年の人が豆をまくとされています。神社での豆まきイベントなどでは、年男、年女、厄年の人が豆をまく役をしていますね。
節分の豆まきの投げ方④鬼役は必要?
小さな子供がいる家庭であれば、お父さんかお母さんが鬼役になって鬼役に豆をまいて楽しんでもよいのですが、本来は目に見えない邪気を追い払うので、鬼役の人はいません。鬼役がいない場合の豆まきでは、家の奥から玄関の向きに進みながら豆まきを行います。
節分の豆まきの投げ方⑤鬼役がいない場合
始めに家の全ての窓を開けておきます。家の一番奥の部屋から始めて玄関の向きに移動しながら玄関から鬼を追い払うイメージで豆まきを進めます。窓の外を向き、「鬼は外!」といいながら外に向かって豆をまき、すぐに窓を閉めて、「福は内!」といいながら部屋の中に向かって豆をまきます。マンションでは外の向きに豆を投げると危ないので、家の中で楽しむようにしましょう。
節分の豆まきの投げ方⑥福豆を食べる
玄関まで豆をまき終わったら、1年の厄除けを願う意味合いで、歳の数プラス1個の福豆を食べます。なぜ歳の数ではなく1つ多い数の豆を食べるのかというと、数え年だから、新年の厄除けのためなど、地域によって意味合いが異なります。年齢が上がると食べる豆の数が増えて大変に感じる方もいるのではないでしょうか?そんなときは、お湯に豆3粒、梅干し1粒、塩昆布適量を入れた「福茶」にして飲むとよいですよ。