地図標識のピクトグラム
乗り物案内
駅では、観光客向けにバスやタクシー、電車など、乗り場や切符売り場を案内するピクトグラムがみられます。この他にも、新幹線や飛行機、変わりどころではロープウェーなどのさまざまなサインがあります。しかし、細かい地名まではピクトグラムで表わせないので、最寄りの駅などがそばにいくつもある場合、ピクトグラムだけでは迷ってしまうことも多いです。
スポット案内
博物館や公園など、場所ごとにいろいろなピクトグラムがあります。また、その土地によって、シンボルマークとして趣向を凝らしたピクトグラムもあり、よりわかりやすいだけでなく、見て楽しめるものも多いです。案内板だけでなく、温泉や神社、図書館や老人ホームなど一部の地図記号もピクトグラムといえるでしょう。
外国人向け地図記号
日本で使われている地図記号は、学校で習うこともあり日本人にはおなじみで、ぱっと見ればすぐにわかります。しかし、交番や郵便局など外国人観光客にはわかりづらい記号も多いです。東京オリンピックにむけて、さらに外国人旅行者が増えることが見込まれているため、分かりやすいように変更されたり、新しい地図記号を増やしたりする取り組みがなされています。
交通標識とピクトグラム
歩行者用信号
私達が見慣れている歩行者用信号。それに書かれている人型ももちろんピクトグラムです。「渡ってはいけない」「渡ってもよい」というサインを人型のピクトグラムが止まったり歩いたりすることで表現しています。こうすることで、小さなお子さんにも外国人観光客にも大変分かりやすく、安全に渡れますね。
歩行者マーク・自転車マーク
歩行者信号とも似ていますが、こちらは歩行者用通路や自転車用通路のピクトグラムです。こうして表すことで、それぞれのレーンが分かりやすく、それぞれが安全に分かれて走れるようにできています。標識としてではなく、道路上にサインとしてかかれていることもあります。交通量の多い道路や公園内などで見かけることが多いです。
踏切あり
この電車のデザインのピクトグラムは踏切ありのサインです。踏切の近くの目立つ位置にあります。電車以外では、煙突からもくもく煙の出ている蒸気機関車のマークが一般的です。山形にはなんと、在来線の線路を新幹線が走る場所があるため、新幹線のマークのピクトグラムもあります。
動物注意
動物が飛び出してくるような場所にあり、ぶつからないように注意をうながす標識です。その土地にあわせて写真のシカをはじめ、サルやクマ、イノシシなどさまざまな動物のピクトグラムが使われています。絵のタッチもいかにも標識らしいシルエットからアニメのようなタッチまで地域によっていろいろです。
次は、いよいよ2020年の東京オリンピック・パラリンピックの競技ピクトグラムについてご紹介します。
出典:写真AC