ローテーブルの作り方「基本の作り方手順」編
「日曜大工」ときくと難しく考えがちな方のために、まずは一番簡単なローテーブルの作り方手順をご紹介いたします。基本の手順を理解してから、工夫するポイントを考えると設計がはかどりますよ。
一番簡単なローテーブル日曜大工の材料は既製品
一番簡単な手作りローテーブルの材料は「既製品の天板と脚」です。組み合わせ方は無限大にあり、簡単にオリジナルテーブルを日曜大工することができます。
一番簡単なローテーブル日曜大工の手順は3ステップ
- 天板を用意する(塗装や加工はこの段階がおすすめ)
- 脚を用意する(塗装や加工はこの段階がおすすめ)
- 天板と脚を合わせてネジで固定して完成
ローテーブルの作り方「テーブル天板選び」編
①化粧板の天板用板
化粧天板をつかってローテーブルを作ることもできます。化粧天板を使うことでサイズカットと、表面加工の手間が省けるメリットがあります。素材はメラミンや合板などさまざまで、コーヒーテーブルだけでなく冬場のこたつの天板にも便利です。
②集成材の天板用板
集成材の天板用板を使って、ローテーブルを自作することもできます。集成材の天板用板の多くはサイズカット済ですが無塗装で販売されているものも多く、希望のサイズにカットしたり仕上げのオイル塗装を行うなどの加工は日曜大工で行う必要があり、よりオリジナリティを演出することができます。
集成材天板でも木の個性が味わえる
集成材とは小さな木のピースを並べて貼り合わせて作った板のことです。加工材ですが木の種類によって色合いや木目などの違いが感じられるため、リビングのセンターテーブルにもおしゃれです。北欧風や和モダンテイストのコーヒーテーブルにもおすすめです。
③無垢の天板用板
最も高級なのが無垢の一枚板です。無垢材とは、切り出した樹木をそのまま板にした木材のことです。ローテーブル天板に使える幅広板が取れる樹木が育つにはとても長い年月が必要なため、価格は段違いに高くなります。リビングのセンターテーブルはもちろん、応接用にもおしゃれです。
④簡単1×4材や2×4材で天板自作
無垢テイストのローテーブルの自作におすすめなのが、ワンバイ材やツーバイ材と呼ばれる工作用木材を使った自作天板の日曜大工です。詳しい作り方手順はのちほどご紹介しますが、枠を使ってすのこ状に並べた板を固定する方法なら初心者でも簡単におしゃれなコーヒーテーブルの天板を手作りすることができます。
ローテーブルの作り方「テーブル脚選び」編
①ロの字型アイアン脚
コーヒーテーブルやちゃぶ台代わりの座卓におすすめなのが、テーブル天板の両端に設置するタイプのロの字型脚です。ネジ止めできるため手軽な日曜大工におすすめです。ロの字型ならおしゃれで、向かい合って座ってもテーブル脚が邪魔になりません。
②I字型アイアン脚
リビングセンター用に大きめのテーブルを手作りしたい場合には、I字型のテーブルを使うとよいでしょう。I字型なら天板の四方どちらから囲んでもテーブル脚が邪魔になりません。また、4本足で安定性がよいので、椅子にも使える自作ミニテーブル用脚としてもおすすめです。
③木製脚
ローテーブルの脚に角材などの木材を使うことで、すべて木製のナチュラルな風合いに仕上げることもできます。天板への固定の方法はいくつかありますが、脚用の座金を仕込むと接合面が隠せます。また、折りたたみちゃぶ台などの折りたたみ可能な仕上げを考えている場合は折れ脚金具を使って固定する方法が便利です。
ローテーブルの作り方応用「簡単1×4天板」編
ここでは、ワンバイ材を使って簡単にできる天板の作り方をご紹介いたします。ワンバイ材を使うことで全体のコストが抑えられ、また規格サイズのため万が一材料が足りなくなった際に容易に買い足しができるメリットがあります。
「すのこ」に脚をつけるイメージでつくると簡単です
天板の仕上がりは「隙間のないすのこ」のような形状です。天板用板の下に直角方向に並べた縦板を固定することで、天板用の幅広板を作ります。
簡単1×4天板の作り方①材木をカットする
すのこ状に並べる天板板と縦板の材木をカットします。多くのホームセンターでは、日曜大工に嬉しい材木のカットサービスがあります。事前に自作天板のサイズを決めておくと購入と同時にカットが完了して便利です。
長辺と短辺の長さにあわせてカットする
天板用のワンバイ材はテーブルの長辺の長さにカットします。縦板はテーブルの短辺からはみ出さない長さにカットするとよいでしょう。簡単1×4天板ならテーブルの短辺は1×4材の幅89mmの倍数で決めることがおすすめです。
簡単1×4天板の作り方②面取りをする
ワンバイ材の角は四角く当たると痛いので、まずカンナで面取りを行います。特に切断面は大きな木のトゲがある場合もあるので丁寧に面とりを行いましょう。多少いびつでも手作り感が出るので気にしないでください。カンナがけが難しい場合は、50番程度の粗めのサンドペーパーを使ってもよいでしょう。
簡単1×4天板の作り方③表面を整える
カットしただけの材木は全体的に粗くささくれています。150番以上のサンドペーパーを使って全体をなめらかに整えます。多少の凹凸は手作りの味になりますが、どうしても気になる節があるなどの場合は、木工パテで埋めてからやすり掛けをおこなうとよいでしょう。
簡単1×4天板の作り方④オイル塗装してしっかり乾かす
オイル塗装を行う場合は、組み立てる前が塗りやすくおすすめです。オイル塗装は塗り重ねる回数によって仕上がりの色味が異なります。塗装方法や回数はパッケージを参考にするとよいでしょう。自分の好きな色味で仕上げられるのも手作りの醍醐味です。
オイルが完全に乾いてから次の工程にすすんでください
塗料が濡れた状態だと触れた痕がついてしまう可能性があるため、オイル塗装後は完全に乾かしてください。また、濡れた状態で240番程度の細かいサンドペーパーで磨くことでさらになめらかな仕上がりになります。
簡単1×4天板の作り方⑤すのこ状に並べて固定して完成
天板のウラにすのこ状に板を並べて固定し、天板を仕上げます。すのこの縦板の本数はテーブルの大きさによって増減しますが、30センチ間隔程度がよいでしょう。ネジは天板の表面から貫通しない長さのものを準備してください。インパクトドライバーがあると作業がはかどります。
ローテーブル自作実例紹介
実例①自作センターテーブル
ちょっとした中板つきのセンターテーブル
こちらは、自作ローテーブルの脚を加工して物置になる中板を取り付けた実例です。天板の組み合わせをこだわり、ヘリンボーン柄にすることでリビングのセンターでも置けるおしゃれなテーブルに仕上げています。
ツーバイ材でナチュラルに
こちらは、天板も足もすべてツーバイ材で手作りしたコーヒーテーブルです。木工DIYなら日曜大工でも本格的な家具を作ることができます。無垢のコーヒーテーブルならリビングのセンターにおいても素敵です。
天板に存在感のあるセンターテーブル
こちらは、木組みを工夫したトライバル柄天板のローテーブルの自作例です。手作りとは思えないほど工夫をこらした天板は存在感が十分で、リビングのセンターテーブルにしてもおしゃれです。
実例②自作座卓
ダボ継ぎでおしゃれな和風座卓
コの字型に集成材が組まれた、こちらの和モダンな座卓は木材の接合方法ににダボ継ぎを使っています。ダボ継ぎは接合面が表に見えない工法で難しいのですが見た目が美しく、手作り感の小さいワンランク上の日曜大工を目指したい方におすすめです。
一枚板の高級座卓
こちらは、高級な無垢の一枚板を天板にした手作り座卓です。立派な一枚板天板は、和室や応接室のセンターにおいても主役級の存在感です。
実例③自作ミニテーブル
くすのきの丸太製ミニちゃぶ台
こちらは、スライスしたくすのきの丸太に脚を取り付けたミニちゃぶ台です。無垢の一枚板は何十万円する高級品ですが、直径50センチ程度までの丸太のスライスなら数千円単位で購入できます。ちゃぶ台として使うなら、折りたたみ脚を取り付けてもよいですね。
天板をリメイクしたミニテーブル
こちらは、古くなったテーブルの天板をリメイクした手作り実例です。折りたたみ脚のみを残し、天板を取り換えることで読書中の飲み物置きとしても便利なミニ座卓になりました。
実例④自作キャンプテーブル
ワンバイ材で簡単折りたたみ
キャンプテーブルには、移動時の折りたたみ性能も求められます。こちらは簡単に分解組み立てができる脚を使ったミニキャンプテーブルの自作例です。アイアン脚に木材を差し込むだけでローテーブルとして使えます。
ヘリンボーン天板も手作り
こちらは、天板をヘリンボーン模様に組み合わせたキャンプ用ミニテーブルです。肝心の折りたたみ性能ですが、工具なしで分解できつことで移動中もコンパクトさがキープされます。手作りとは思えない美しいテーブルです。
100均材料でピクニックテーブル
こちらは、100均の折りたたみ椅子の脚を板に取り付けて手作りした簡易テーブルです。軽量で折りたたみができ、コンパクトなため持ち運びがしやすくピクニックテーブルにも便利です。
まとめ
天板と脚の組み合わせで作るローテーブルは構造がシンプルで、日曜大工初心者にも人気があります。今回は、最も簡単な基本の作り方手順から材料紹介、簡単1×4材で作る天板DIYやおしゃれな自作例までご紹介しました。コーヒーテーブルやキャンプギアなど、日曜大工の参考になりましたら幸いです。
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ちなみに、4人掛けダイニングテーブルは1400mm×800mm程度のサイズが一般的です。