可動棚の簡単DIY!必要な材料・費用と具体的な作成手順をご紹介!

可動棚の簡単DIY!必要な材料・費用と具体的な作成手順をご紹介!

棚板を移動でき追加もできる、便利な可動棚。DIYで作れたらいいなと思っていませんか。可動棚の、費用のあまりかからない簡単な作り方をご紹介します。ダボレールなどのおすすめ材料や、その値段についても解説しますので、ぜひDIYにチャレンジしてくださいね。

記事の目次

  1. 1.DIYできる可動棚とは
  2. 2.DIYできる可動棚の種類
  3. 3.可動棚のタイプの選び方
  4. 4.DIY可動棚の材料(レール&棚受)
  5. 5.可動棚の材料(天板)※共通
  6. 6.可動棚のDIYに必要な道具
  7. 7.DIY可動棚の作り方
  8. 8.可動棚のDIY費用
  9. 9.可動棚DIYまとめ

DIY可動棚の作り方

では、材料や道具が整ったところで、これから可動棚(自在棚)の作り方を、簡単に順を追ってご紹介します!作り方以前に、採寸や位置決めなどの準備の部分も大切です。最初からしっかり順序を追って作ってください。なお、今回は、背面に設置するタイプのほうでご説明します。

作り方①ダボレール(棚柱)の取り付け

壁面の下地を確認し、位置決め

まず、ダボレール(棚柱)の位置決めです。下地探知機で壁面内部の状態を確認します。内部に木があるところがベストですが、壁面が石膏ボードなどビスが効かない下地で、内部も空洞の箇所にビス留めをしなければならない場合は、ビスの箇所分のボードアンカーを用意してください。

作り方②ダボレール(棚柱)のビス留め

仮留めし、下穴をあけ、ビスで留める

ダボレール(棚柱)のビス留めをしていきます。ビス位置に細めの下穴を開け、ビスがずれないようにします。また、壁面の下地にしっかり固定されるように、十分な長さを用意します。電動ドライバーは強く押し込みすぎるとビス頭をダメにするので、初めての方は力加減を練習してからが良いでしょう。

自己画像4

棚柱がドライバーの回転でまわってしまわないように、テープで固定して作業しましょう。上下3点以上で留めると安定しますが、ビスは上から留めていくのもポイントです。

作り方③棚柱の向き・高さの再確認

棚柱が取りついたところで、ほぼ完成!と喜びたいところですが、ここで再度棚柱の向きや高さを確認しましょう。棚柱の商品によっては、上下で穴の始まる位置が違うこともあります。上下逆転していないか、穴の平行位置が違わないか、冷静な目でチェックを。

玄関のシューズ用なら重量は重くはなりませんが、パントリー収納に鍋やミキサーなどの家電も収納したい、押入れやクローゼット内部に本棚を作りたいなど、使い方でかなり重いものを置く場合も。使い方を想像し、棚柱の数を増やすことも考えてください。

作り方④棚受けの設置

棚柱の穴に、棚受け金物をセットしていきます。タイプによって取り付け方が違うので、棚柱・棚受のメーカー説明書をよく読んで設置してください。はまらずに、違うタイプのを買ってしまった!などと、ならないようにしたいところです。

このときに、設置した棚受け金物がぐらぐらする、こんなに不安定で大丈夫?と思うかもしれません。簡単に取り外しができ、また簡単に位置の調整ができるよう作られているためです。棚板をセットし、ものを置けば気にならないことがほとんどです。

作り方⑤棚板の設置

さて、とうとう棚板の設置です。棚柱と棚受を設置した時点で、もう一度棚板に必要な寸法を確認してから設置すること。必要であれば加工しなおし、また棚柱を調整するなどしてください。

大きな棚板をブラケット棚受に設置する場合は、ブラケットを棚板に小さなネジでビス留めします。棚板の反り防止にもなります。棚板自身も結構な重さになるため、落下の危険を回避できます。棚板の裏に留めるのでやりにくいですが、ブラケットごと動かせるのも便利なので、ぜひ留めることをおすすめします。

棚板の発注は最後でも大丈夫

ここでいまさらですが、棚板は用意していますか?実は用意していなくても、できたところの寸法を測って、今まから発注でも大丈夫。工具の少ない初心者の場合は特に、棚板の寸法は慎重に計算して頼んだ方が良いでしょう。DIYの良さは、時間を自由に決められることでもありますので、あせらずに。

あらかじめカットした棚板なのに、設置する幅にうまく入らないとへこみますよね。壁面内部に下地がなく棚柱の取付け位置を変えてしまうと、今度は棚板の幅が足りなくなることもあるので、計画は慎重に。しかし間違ってもそれも経験と考え、おおらかに構えることも必要です。

可動棚のDIY費用

自己写真5

では、実際のDIYの金額はどのくらいかかるのでしょう。道具やビスの値段は入れずに、棚柱・棚受・棚板だけの材料の費用はいくらになるのでしょうか。

例えば洗面所の洗濯機の上に可動棚を作る場合、既存収納の壁面の一部に床から天井まで可動棚を作る場合の2つで試算してみます。消費税や送料を抜いて単純化した、現在のおおよその値段で比較してみます。

洗面所の洗濯機の上部に可動棚を作る場合の費用

洗面所で収納を増やしたい場所といえば、洗濯機まわりです。洗面所に、解説した作り方で可動棚を作る場合は、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。天井から60cmの高さで、幅65cm、奥行42cmの棚を2段つくる場合で、簡単に試算してみます。

安めの金額パターン

洗面所の洗濯機コーナーが幅66cmに左右壁で囲われている場合

・棚柱は左右の壁に2か所ずつ4か所
・棚板は市販の白いカラー化粧棚板の場合(厚み18mm)
・棚板は90cmの長さを65cmにノコギリでカット(小口やすり掛け)

①棚柱:スガツネSP-650 4本/700円×4本=2,800円
②棚受:スガツネSPB-20 8個/10個入り400円
③棚板:アイリスオーヤマLBC-940 2枚/1,900円×2枚=3,800円
合計:7,000円

高めの金額パターン

洗面所の洗濯機コーナーが壁に囲われていない場合

・棚柱は背面に2か所
・棚板は集成材に塗装した90cmの長さをノコギリでカット(小口やすり掛け)

①棚柱:ロイヤルチャンネルサポート60cm 2本/1,000円×2本=2,000円
②棚受:ロイヤル木棚受A 40cm 左右2セット/1,500円×2=3,000円
③棚板:ラジアタパイン集成材BRIWAX塗装 2枚/4,000円×2枚=8,000円
計:13,000円

  • 洗濯機上の可動棚は、約7,000円~13,000円でDIY可能。

押入れやクローゼットなど収納の中に可動棚を作る場合

また、押入れやクローゼットなど、既存の収納の中に可動棚を作る場合。もちろん、洗面所にある収納でも、床から天井までたっぷり入る可動棚を作る場合はどうでしょうか。

収納の中に、天井近くまで1.82mの高さの棚柱を、幅1.82mの空間に4本設置し、奥行45cm幅182cmの棚板を4段設ける場合で、簡単に試算してみます。幅が大きいので、背面に棚柱を設置します。※要検討:下地補強

背面に棚柱で1.8m長さの棚板のパターン

棚板は北嶺ウッドのホワイトランバー(カラーシート軽量化ボード)の場合※送料含まず

ホワイトポリランバー(1枚入り) WH-PL15-450-1800-1S 1面木口テープ貼り 15mm厚×450×1830 9kg

参考価格: 10,700円

出典: Amazon
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楽天

①棚柱:ロイヤル ASF-1 1820mm 4本/1950円×4本=7800円
②棚受:ロイヤル木棚受A 40cm 左右8セット/1,500円×8=12,000円
③棚板:ポリランバーホワイト15mm厚×45cm×182cm 4枚/4,000円×4枚=16,000円
計:35,800円

  • 押入れやクローゼットの内部の棚は、約35,000円の値段でDIY可能。

DIYでつくると値段は安くなるのか?

大工さんにつくってもらう場合との違い

ここで疑問なのが、ではDIYせずに大工さんに作ってもらった場合の費用の目安は、いくらかかるのかということです。上記の材料費は、さほど変わらないとして、そこに大工さんの出張費と施工費がかかります。大工さんを発注する手段や大工さんの所属、交通費等の必要経費にもよりますが、プラスして1万円~3万円かかると思ってください。

また、なぜ新築の時に大工さんに作ってもらわなかったのだろう、という後悔をする方もいるでしょう。確かに、新築時に間に合って作ってもらっていたら、出張費もなく安く済みそうな気がします。(ただ、実際には、新築で依頼をしたとしても大工さんに施工費を支払っていますし、駐車場代金や、工事業者の監理費もかかってきます。)

DIYでつくるメリット

DIYは、大工さんの施工費と出張費の費用の代わりに、今後の製作のために少し道具をそろえたり、材料にこだわって費用をかけることができるということになります。

はじめての方は大変かもしれませんが、慣れてくればすまい手として日々使い方を考えながら、どこでも可動棚を追加できるDIYが、面白く感じられてくるのではないでしょうか。

可動棚DIYまとめ

可動棚を簡単にDIYする方法、いかがでしたでしょうか。新築の時には最低限の収納空間は確保したけれど、玄関や洗面所の壁面に、棚を作れればと便利だな、と思い始めたあなた。また、既存のクローゼットや押入れなど収納の中に、使いやすい棚を追加したいと思い続けているあなた。材料の値段や作り方を参考にして、費用は安く実用できなDIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

最後に、DIYでつくる可動棚の動画リンクを発見しましたので、貼っておきます。参考にしてみてくださいね。

おひとりさま工務店
ライター

おひとりさま工務店

だれだってすまいのつくりて。

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