はじめに
お気に入りの革靴を長く履くと、色がはがれて使用感がでてきます。色あせた革靴を新品同様に復活させたいと、お考えのあなたに染めQ(そめきゅう)がおすすめです。染めQで色を変えることで、靴を美しくするのも可能となります。この記事では、染めQの基本的な使い方、色の塗り方のコツを紹介します。
染めQ(そめきゅう)とは?
染めQとは、素材の質感を保ったまま、色付けを変えるスプレーです。ナノレベルまで細かくした塗料を、吹きつけるので色落ちもしにくい特徴があります。また、適応素材は本革、合皮、ビニール、ジーンズ、布、スエード、プラスチックなど幅広くありますが、靴の素材の種類によって塗装不可なものがあるので注意しましょう。
染めQに適応している素材の種類
染めQは、靴の素材の種類によって色付けが左右されます。詳しくは種類別適応素材一覧表をご覧下さい。特に、撥水・防水加工などの特殊加工した革靴に、染めQは向いていません。また、水分など吸い込みの強い素材は、ごわつきがでる可能性があります。布製・ジーンズ・スエードは布製品用「ジーンズ染めQ」がおすすめです。
染めQを使用する前の準備
染めQで色をつける前に必要なものを準備しておくと、作業がスムーズにかつ集中して取り組めます。その結果、革靴が美しく生まれ変わります。また、染めQを使う際に最低限必要なものの他に、より作業がはかどるアイテムや後片付けが楽になるものなどの紹介も併せてみていきましょう。
必要な道具
革靴、合皮の靴、ゴムの靴、スエードの靴でも靴の種類に関わらず、下記の物が最低限必要な種類の道具です。適切な塗り方で美しく仕上げるためにも必ず準備しましょう。
必要なもの | 使用用途 |
染めQクリーナー(脱脂剤でも可) | 靴についている汚れや油分を取り除くために使う |
染めQエアゾール | 靴の色を変えるのに使用 |
マスキングテープ | 靴に染めQで色付けしないところに貼りつける |
カッターナイフやハサミ | マスキングテープをカットするために必要 |
養生シート(新聞紙など) | 他の場所に塗装しないように靴の下にしく。 |
布製のガムテープ | 養生シートが飛ばないようにするために必要 |
新聞などの養生シートは、靴以外のものに塗装するのを防ぐために使います。なお、風の強い屋外で染めQをスプレーすると、風にのって周囲に飛び散るので注意が必要です。また後片付けを楽にするために、不要なものはあらかじめ片付けておきましょう。
染めQをよりうまく塗るのに必要な道具の種類
さらに下記のものがあれば、より塗り方が美しくなり、作業がはかどります。
手元にあるとよいもの | 使用用途 |
GUMMODOKI | 染めQのオプションパーツで、スプレーボタンを押しやすくするもの。 |
デザインカッターナイフ | マスキングテープを貼るときに、細かいところでもカットしやすくなる |
使い捨てビニール手袋 | 染塗料や脱脂剤が、手につかないようにする |
布きれ | 脱脂剤を使って、靴をふくときに使用する |
GUMMODOKIがあると、染めQをトリガーで塗装できるので指が疲れにくくなり、スプレーする精度があがります。また直接、スプレーボタンを押し込まないので手が汚れません。手の保護の点から、使い捨てビニール手袋はあるとベストです。手に染めQがつくと、色落ちしにくく、塗料がとれるまで時間がかかるからです。また、脱脂剤を含ませた布を素手で革靴をふくと、手の油分も一緒に落ちてカサカサになってしまいます。
必要に応じて下記のものを加えましょう。
必要に応じているもの | 使用用途 |
ジーンズ染めQ | 布やジーンズ、スエードなどの布向けの染めQ |
染めQベースコート | 濃い色の素材の上に、薄い色をスプレーするときに必要 |
染めQの保護つやだし | 染めQで塗装後に靴の保護とつやだしをするときに必要。 |
染めQリムーバー | 塗装された染めQをおとすのに必要 |
靴の色が黒色などの濃い色の場合、必ず染めQベースコートを靴にスプレーしてから、薄い色の染めQで色付けするのをおすすめします。ベースコートを塗らずに、いきなり濃い色の靴に染めQを吹き付けると、色落ちやはがれ、色むらができる原因になるので、気をつけましょう。
出典:http://somayq.com/products/somayq