ベランピングの注意点!迷惑行為にならないために
マンションや戸建て問わず、暮らしの中には迷惑行為によって起こる困りごとも山積しています。ベランピングが原因で、ご近所問題に発展することも考えられます。苦情につながらないための注意点を知っておきましょう。
注意点①ベランダ利用の意味を考える
ベランダの使い道は、その居住者によって異なります。しかし、近年はベランダで吸うたばこによる副流煙問題なども出ています。バーベキューの煙やにおいも同様にマンションの上下両隣に迷惑をかけてしまう可能性もあるでしょう。洗濯物や布団を干している家庭もあるため、ベランピングは配慮が必要です。

ベランダの被害や隣家への迷惑も考えよう
ベランダの油汚れなどは落としにくく、賃貸マンションの場合は退去時に原状復帰が難しくなる場合があります。家の中と異なり、煙のにおいがこもらないメリットがありますが、ベランダの油汚れや食べこぼしが原因で、鳥のフン被害に遭う可能性も高まるため注意しましょう。特に鳥のフン被害は、隣家にも迷惑が及びます。
注意点②火気使用は短時間にする
戸建てでは、バーベキューなどの飲食を意図したベランダ設計も見られます。気兼ねなくバーベキューを楽しめる環境でも、火気使用は短時間にしましょう。使用時間が長ければ火事のリスクのほか、周囲からの苦情のリスクも高まります。風が強い日のベランダ調理も迷惑がかかりやすいため避けましょう。
狭いベランダでの火気使用は避けよう
ベランダの広さは建物によって異なります。足場が50cm未満の狭いベランダでの火気は、火事のリスクがあるため使用しないでください。特にキャンプ用バーナーは火力が強いので避けましょう。

マンションの場合、賃貸・自己所有問わず規約で火気使用を禁じているところがあります
注意点③子どもがはしゃぎすぎないよう注意する
自分の家であっても、ベランピングは普段と環境が異なるため子どものテンションが高まります。楽しくなって夜中まで騒いでしまうこともあり、騒ぎ声で迷惑をかけないように注意しましょう。残念なことですが、第三者から見ると「狭いベランダへの閉じ込め」とみられることがあるため、ベランダ泊をさせる場合は注意です。

テントをベランダに置いていても、子供の虐待案件と通報される可能性があります
注意点④防犯面に注意する
たとえ高層階でも、ベランピングは野宿に近い状態です。目隠しをしていても犯罪に遭うリスクが高まることを意識しましょう。ベランダ泊の場合、リビングとの入り口もカギをかけていない状態にあるため、さらなる被害が生じる可能性があります。テントを設置していてもリスクは変わりません。
注意点⑤安全にベランピングできる環境を確保しよう
ベランピングでは、危険がないように過ごせるのが肝要です。タープが風で飛ばされる可能性もあれば、子どもが何らかの理由でベランダから転落するという事故の可能性も考えられます。事故で周囲の人に迷惑をかけないように環境を整えることも必要です。
注意点⑥ベランダは避難通路となる場合がある
ベランダが避難経路になっている場合、そこに置かれたキャンプ道具が通路を狭くするなど、避難を妨げる可能性があります。また、隣家の間に設置された避難用壁を壊す可能性もあるため、ベランダ泊やたくさんのキャンプ道具を置いたままにすることは避けましょう。迷惑が掛からないよう、その都度片付けることも大切です。
ベランピングで開放的な感覚を楽しもう
近年、注目を集めているベランピングは、人それぞれの楽しみ方ができるレジャーです。しかし、おしゃれな空間づくりで自分らしい時間が過ごせるものの、近隣への配慮が求められます。またベランダは避難通路であることにも注意し、ベランピングを味わってみましょう。
ホットプレートによるバーベキューも油を含んだ煙が発生します