屋上庭園のデメリット
屋上庭園にはメリットだけでなくデメリットもあるようです。以下に、屋上庭園のデメリットをご紹介します。
デメリット①プライバシーの確保が必要
近隣に高い建物があるときは、高さのあるラティスフェンスや可動式のオーニングテントを使って周りの視線を遮る必要です。木でできたラティスフェンスはさまざまなサイズや形のものがあり、オーニングテントもさまざまなサイズやカラーバリエーションがあるため、自宅にあったものを探しましょう。
デメリット②屋上リフォームは工事費用がかさむ
一戸建て住宅をあとからリフォームして屋上を作る場合、屋根の一部を解体して陸屋根(水平屋根)にリフォームする必要があります。さらに、床に防水工事や補強工事を施し、必要であれば水道電気工事などの工事費用も必要です。また、屋上へ上がるための階段の設置や落下防止のフェンスも必要となり、そのリフォーム費用もかかります。
デメリット③積載荷重の考慮が必要
建築基準法で定められた住宅の積載荷重は、1㎡当たりの量量は180kgです。屋上庭園では大量の土を使うため、土の重みだけで簡単に耐重量を超えてしまいます。そのような場合は軽量土など特殊な土を用いたり、薄層で緑化できる特殊な工法を採用したりするのがおすすめです。耐荷重は住宅の劣化を招きやすいので注意してください。
各自治体によりますが、一定の条件を満たした屋上緑化の場合公的機関が費用の一部を負担してくれる助成金制度があります。
デメリット④定期的にメンテナンスが必要
屋上緑化では水を多く使うため、常に屋根の上に水分が乗った状態です。そのため、雨漏りや防水対策を考えた水はけのよい庭を設計する必要があります。また、屋上の防水加工は耐久性が低く、数年に一度のメンテナンス費用が必要です。また、雨漏りなど問題が発生したときは、その都度リフォームが必要となりさらに費用がかかります。
デメリット⑤植物の水やりが重要
屋上は風や直射日光に影響されやすく空気が乾燥しがちです。そのため、植物への水やりはとても重要な作業になります。屋上に水道設備がない住宅では、簡単な蛇口を設置しましょう。そして、直射日光や乾燥に強くお手入れが簡単な植物や、屋上のデメリットを逆手にとり最低限の水やりで育てられるものを選ぶのがおすすめです。
屋上庭園におすすめな植物は、比較的お手入れが簡単な植物です。1年以上落葉しないものや常緑のものを選ぶとお手入れがラクになります。また、その土地の気候を考えて選びましょう。
出典:タダピク