レーヨン素材の自宅での洗濯方法！縮ませず、綺麗に洗う方法をご紹介！

レーヨンを使った衣類などを洗濯する前に、確認しておきたいことがあります。詳しく見ていきましょう。

レーヨン素材は水に弱いため、レーヨン100%、または混紡素材であってもレーヨンの割合が多ければ多いほど水洗い不可となっている場合が多いです。水洗い可能か、洗濯前に洗濯表示を確認してみましょう。水洗い不可であれば自宅洗濯では手洗いでもリスクを伴うため、クリーニングに出すほうが無難と言えます。

レーヨンだけでは水に弱く耐久性が低いといった弱点を、ポリエステルと混紡することによって解消できます。ポリエステルは耐久性がとても強い素材で、単品なら自宅での洗濯も全く問題ない素材です。レーヨンとポリエステルを使っていれば、洗濯可能の表示がされている場合が多いでしょう。

近年は、ウォッシャブルレーヨンという洗濯可能なレーヨン素材を使った衣類があります。扱いやすいポリエステルとの混紡が多いですが、手洗いのみ可の場合もあり洗濯表示を確認する必要はあります。

レーヨン素材は水に弱く、本来ドライクリーニングに出すことを推奨されるデリケートな素材です。自宅で洗濯する場合は、ドライクリーニングの代わりの自宅洗濯という気持ちで洗剤にも気を配りましょう。デリケートな素材の繊維が傷みにくいおしゃれ着洗剤を選ぶのが望ましいところです。

おしゃれ着用洗剤で有名な花王のエマールには、カタチコントロール洗浄という衣類の伸びやヨレを整えてくれる特徴があります。通常の洗濯洗剤と同程度の価格で、多くの店舗で取り扱いがあり手に入りやすいのもよいですね。エマールを1つ持っておくと、伸びやすいニットやデリケート素材のシャツやブラウス、形崩れしやすいスカートなど幅広く対応できておすすめです。

ライオンのアクロンも、エマールと同程度の価格で手に入りやすく人気の商品です。シルキータッチ成分が衣類の繊維をコーティングし、洗濯中の擦れや着用中の摩擦でできる毛玉を抑えてくれる特徴があります。また、高浸透のダメージケア組成によりニットの首元や袖口の伸びやヨレを洗濯で整えてくれる働きもあるのです。洗ってダメージケアできる点が嬉しいポイントです。

ハイ・ベックゼロは、ドライマークの衣類を自宅で洗える洗剤として支持されているロングセラー商品です。なんとクリーニング店で使用されるドライクリーニング溶剤が配合されており、自宅クリーニングに最適な洗剤と言えます。価格は高めですが、水溶性・油性・不溶性の全ての汚れを落とせるため、自宅でデリケートな高級素材を洗いたい方におすすめの洗剤です。

レーヨンを使用した衣類を自宅の洗濯機で洗うとき、どのような点に気をつければよいのでしょうか。注意点を詳しく見ていきましょう。

レーヨン素材には、染料が馴染みやすく染まりやすいという特性があります。言い換えれば、水に濡れると染料が溶け出しやすいという面があるのです。洗濯の際に色落ちしたり、シミになったり、他の洗濯物に色移りしたりする可能性もあります。色柄物でも、特に濃色の場合は染料が落ちやすいため注意が必要です。

レーヨンを他の洗濯物と一緒に洗いたい場合は、洗濯前に色落ちしないか確認しましょう。レーヨン素材の目立たない部分に洗剤を少量つけ、白い布や綿棒などで表面を軽くこすります。色移りしてしまったら他の洗濯物と一緒に洗うのは避け、洗い方に気をつけてレーヨン素材だけ単品で洗濯するか、手洗いするようにしましょう。

デリケートな素材のため、負荷をかけずにとにかく優しい洗い方をすることが重要です。自宅での洗濯は手洗いが推奨されますが、洗濯機でも洗い方を選べば可能です。洗濯機を使う場合は「ドライコース」や「手洗いコース」などのデリケート素材を優しく洗えるコースを選ぶようにしましょう。

摩擦で生地が傷ついたり、形崩れしたりする恐れがあるため、必ず洗濯ネットを使用しましょう。素材の傷みを予防するために衣類は裏返します。形崩れしないよう綺麗にたたんで、ゆとりが出過ぎないほどのちょうどよいサイズの洗濯ネットに1枚ずつ入れて洗濯します。ダメージをさらに減らすために、衣類をバスタオルなどで包んでから洗濯ネットに入れる洗い方もよい方法です。

洗濯機による脱水は生地への負荷が大きいため、できるだけ短時間で済ませることが重要です。脱水が始まって10〜30秒程度で止めるくらいがよく、水が滴り落ちるほどでなければ水分が残っていても大丈夫です。脱水はダメージがあるため、生地を乾燥させることを目的とせず、軽く水分を飛ばすくらいの気持ちで時間厳守で行いましょう。