折り紙でかっこいいドラゴンを折ってみたい!
「折り紙でドラゴンや龍が、立体的でリアルに折れたらかっこいいだろうな」と憧れる人は少なくないかもしれません。しかし、ドラゴンや龍の作り方は、一般的に難しいとされています。折り紙でドラゴンや龍を折る前に、ドラゴンと龍との違いや、折り紙を始める上での基本的なポイントを押さえておきましょう。
ドラゴンとは
ドラゴンと龍は混同されることが多いですが、ドラゴンというと一般的に西洋の伝説上の生き物を指します。爬虫類のような鱗で覆われた身体、4本の足に鋭い爪を持つ悪魔の使いです。牙の生えた口からは炎や毒を吐き、多くは翼を持って空を飛びます。ドラゴンは倒すべき恐ろしい怪物であり、英雄のドラゴン退治の物語は人々の心を惹きつけました。
龍とは
一方、龍は中国では神獣(霊獣)であり、皇帝のシンボルです。龍は蛇のような身体、鹿のような角と長いひげがあります。雷雲や嵐をあやつり自由に空を飛びますが、翼はありません。東洋の龍は、中国でもインドでも日本でも水の神としてあがめられています。
折り紙を始めるときのポイント
ドラゴンも龍も、難易度が高い超リアルな作品が多数紹介されています。しかし最初は簡単なものから始め、だんだん難しいものに挑戦しましょう。完成にたどり着くためのポイントが4つあります。1つ目は、大きめの紙で試し折りをすることです。推奨される紙の大きさが書いてありますが、それよりも大きく、表裏がはっきりした紙を使います。表裏がはっきりしている紙は折り図と見比べやすいです。広告やカレンダーなどを使う場合も、裏が白いものを選びます。
2つ目は、折り目をしっかりつけることです。のちのちに目印になったり、反対に折り返すときに使ったりする折り筋もあるので、爪などを使ってはっきり折り目をつけます。3つ目は、折り図や手本をよく見ることです。迷ったときは、折り図と自分が折っている紙を同じ向きに置いて、前の形、次の形とよく見比べます。4つ目は、あきらめないことです。わからなくなったら、わかるところからやり直してみましょう。一度その折り紙から離れてみることもときには必要です。
折り紙のドラゴンの簡単な作り方①西洋のドラゴン
まずは西洋のドラゴンの立体的な作り方の中から、比較的簡単なものをご紹介しましょう。折り紙の世界では、1枚の紙で作ることがステータスの高さと評価につながりがちです。すると、ドラゴンの特徴である角のある頭、4本の足、尾と翼などを、すべて1枚の紙から折り出すことになるため、どうしても難易度が高くなります。しかし折り紙は、必ずしも1枚の紙にこだわらなくてもよいのです。複数の紙を組み合わせて作るドラゴンについてもご紹介します。
4枚の折り紙で折るドラゴンの作り方
最初にご紹介するのは、上の書籍に掲載されているドラゴンです。普通の折り紙2枚を用意し、15×7.5cm3枚、7.5×7.5cm1枚に切り分けて使います。子供向けの本ですし、難易度は3段階で真ん中(ちょっと難しい)とされる作品なので、十分チャレンジできるでしょう。普通の折り紙を使って作ると、完成時の全長14~15cm程度です。
15×7.5cm3枚は、前の胴体、後ろの胴体、羽になり、7.5×7.5cm1枚は頭になります。1つのパーツを完成させるごとに小さな達成感が得られるので、次のパーツへのモチベーションにつながることも利点です。もし失敗しても、パーツごとにやり直しができます。最も難易度が高いパーツは頭ですから、他のパーツから作って折り図に慣れるのもよいでしょう。組み立ても簡単で、しっかり自立する立体的なドラゴンができます。
1枚の折り紙で折るドラゴンの作り方①
どうしても1枚の折り紙からドラゴンを作ってみたい方もいるかもしれません。そのような方は、こちらのドラゴンはいかがでしょうか。インターネット上で、「これならば簡単に折れる」と評判のドラゴンです。
最初は鶴の基本形を作るところから始まるので、とっつきやすいです。動画はゆっくりと折り進めてくれます。音声はありませんが、「ここの角をこの点に」「この折り筋に注目して」などのポイントを、しっかりと指差しで示してから折ってくれるので、わかりやすいです。普通の折り紙を使うと全長7cm弱くらいの、立体的なドラゴンが出来上がります。
1枚の折り紙で折るドラゴンの作り方②
翼の大きなドラゴンに憧れる方もおられるかもしれません。そのような方は、こちらのドラゴンに挑戦してみてはいかがでしょうか。こちらも1枚の折り紙からできています。
先程のものよりは少し難しい部分があります。しかし先程と同様に動画の中で、折るときのポイントや目印をはっきりと指さしてくれるので、その目印をしっかりと見て確認しながら折り進めましょう。普通の折り紙から、全長8~9cmほどのドラゴンができあがります。
折り紙のドラゴン、簡単でもかっこいい!次項では龍の作り方と、作った龍やドラゴンを飾るポイントについてご紹介します。
出典:筆者撮影