革靴の傷の補修方法!こすれや剥がれを綺麗な状態に直す手順は?

革靴の傷の補修方法!こすれや剥がれを綺麗な状態に直す手順は?

ビジネスやフォーマルの場などで活躍する革靴。その出番の多さ、材質の特性などからついたつま先の傷が気になりつつもそのまま…という方も多いのではないでしょうか。革靴の傷補修について、直し方はもちろんクリームの使い方やお手入れ方法についてブーツも加えてご紹介です!

記事の目次

  1. 1.革靴のお手入れはなぜ必要?
  2. 2.革靴の傷補修前に注意したいポイント
  3. 3.革靴の傷補修の流れ
  4. 4.革靴の傷補修方法①アッパー編
  5. 5.革靴の傷補修方法②ソール編
  6. 6.革靴の傷補修方法③ブーツ編
  7. 7.まとめ

革靴のお手入れはなぜ必要?

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ビジネスやフォーマルな場で着用することの多い革靴。また、これからの時期ではブーツも登場し、つま先やはがれなど気になるところです。見えないようで実はよく見られている足元は気の抜けないポイント。だからこそ常にきれいな状態ではいていたいもの。お手入れをすることにより靴の状態もわかるため、傷や補修の必要なところに気づくことができます。きれいに長く愛用していくためにもお手入れは欠かせません。

革靴の傷補修前に注意したいポイント

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それはクリーニングです。革靴の傷、こすれや剥がれなどを見つけたらすぐに傷消し、修理をしたくなるもの。でも少し待ってください!革靴の補修にも仕上がりをよりよくし、持ちもよくするためにその前にしたいことが。まずは汚れを落としきれいにし、準備を整えてから修理に入る。お手入れの基本と心得ましょう。

革靴の傷補修の流れ

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ここでは一般的な革靴、スムースレザーの場合としてみていきましょう。傷の修理といえば先述したこすれや剥がれですが、ではその傷がどこについたものなのか。定番の黒や茶色の濃い色の靴は傷も目立ちやすく、きれいな印象を保つためにも傷消しの必要があります。素材や色によっても直し方や使用するアイテムが変わってきますので、修理したい靴を確認してから進めていきましょう。

革靴の傷補修方法①アッパー編

Photo byt_watanabe

靴は一般的に大きく分けて、土台となるソールとその上にのっている本体とも見えるアッパーの2つからなります。まずはアッパーからみていきましょう。

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革靴の傷、補修といえば真っ先に気になるところはつま先ではないでしょうか。歩く際についたこすれや剥がれといった傷の直し方、クリームの使用方法などをみていきましょう。直し方、お手入れの方法は細かくこだわると工程も増え、必要な道具やクリームの種類も増えていきますが、今回は取り組みやすい傷の直し方としてのつま先のこすれ、傷消し方法のご紹介です。

方法1:靴表面についたゴミや細かいホコリを落とす

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補修には傷消しのためクリームを塗りこみます。そのためもあり先述したようにまずは革靴全体のホコリを落とします。その際、毛が柔らかく、やさしくホコリを落とせるホースブラシを使用します。泥汚れなどがひどい場合にはホコリ取り以前にしっかりと汚れを落としてからはじめましょう。せっかく時間をかけて補修するのですから仕上がりと持ちに響くこの工程はぜひ!

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こちらはM.モゥブレィのプロ・ホースブラシ

ブラシは種類も価格もさまざまなものがあり悩んでしまうかもしれませんが、先述したように馬毛のやわらかいものであとはお好み、希望に近いもので大丈夫です。スタートから迷ってしまって始められない…という方にはこれからご紹介するセットをひとつ用意しておくのもいいですね。ちなみにそのような方へのプレゼントとしても喜ばれる一品です。

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お手入れスターターセットです。こちらは傷の補修、お手入れの最後にも使用するクロスまでついています。黒や茶色といった色の違うものにも共通して使えるクリームも。ひととおり揃っているので、靴のお手入れをこれから自分でしていきたい方には嬉しいセットです。

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こちらも同じくスターターセットです。一見して分かるようにブランドが違うと内容も変わってきます。デザインや内容はもちろんですが、これらのアイテムがまもとめて入っている容器もシンプルでコンパクトなものからモノマニアの心をくすぐるかっこいい缶入りなどさまざまです。お好みで選ぶのもお手入れが楽しくなりよいですね。

方法2:補修用色つきクリームを塗る

Photo byjan_photo

こすれてついてしまった傷部分に、補修クリームをブラシに少量取りしっかりと塗りこみます。この際使用するブラシは豚毛のクリーム塗布用ブラシ、ペネレィトブラシです。しわや細かいところまで入れこんでくれます。補修クリームは黒や、茶色など靴の色に合わせて選びます。そして塗る際はまずは目立たないところに塗ってみてから。特に茶色は色味が様々あるので修理したい靴、箇所に合ったものを選びましょう。

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こちらはM.モゥブレィのペネレィトブラシ

これまで布を使用して塗ってきた方もペネレィトブラシはおすすめです。もちろん布もいいのですが、布自体がクリームを吸ってしまい、クリームが沢山必要になる上、塗りムラも出てしまうのでそれらが解決するブラシは仕上がりの差はもちろん、手も汚れず使い勝手もよくお手入れ全体に差がでます。なお、このペネレィトブラシ、やわらかい馬毛もありますがそれは保湿クリーム向き。傷修理の際のクリーム塗布にはかための豚毛がおすすめです。

 

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こちらはM.モゥブレィのレザーコンシーラー

ブラシもですが、クリームもさまざまなメーカー、ブランドから出ています。モゥブレィやサフィールなどの靴好きさん、こだわり派さんに好まれているブランドは色も豊富です。お手入れ初心者さんは迷ったらお店の方に相談してみる、もしくはもともと色味の展開が少ないメーカー、ブランドのものを選ぶとよいでしょう。

出典: https://www.randd.co.jp/goods/3185/

ガラス革(ガラス加工)にはこちら。マニキュアタイプでこちらも手が汚れません。

革靴と一言でいっても細かくみていくと、これまた一種類ではありません。スムース用のクリームが浸透しない!と思ったらそれはクリームがわるいのでも、使い方がわるいのでもなく、補修しようとしている靴がガラス革(ガラス加工)のものである可能性が。そのような靴にはガラス革専用の補修材を使えば補修可能です。

方法3:塗った補修クリームをのばす

出典: https://www.randd.co.jp/goods/3233/

こちらは化繊タイプの仕上げ用ブラシ。

傷の補修部分に塗ったクリームを豚毛ブラシを使用してのばします。このとき使用するのは、クリームを取って塗りこんだペネレィトブラシとはタイプの違うものとなります。持ちやすく大きいものが使い勝手よくおすすめ。しかし、天然毛は費用もかかりそこまでは、という方には化繊毛のタイプもあります。そしてなによりブラシの用意ができない方は布で代用してもよいでしょう。

4.余分なクリームを拭き取る

ブラシでクリームを塗りのばしながらひろげ、なじませた後に残った余分なクリームを拭き取ります。この際、お持ちの布でもよいでしょう(やわらかい布がおすすめです)。指に布をまきつけ拭き取りながら磨きあげていきます。専用の拭きあげ用クロスを使うとさらに磨きがかかり光沢もまします。丁寧に拭きあげた後は仕上がりの満足度UPも間違いなしです。

革靴の傷補修方法②ソール編

Photo by HalfSolesSpencer

アッパーに対して土台にあたる部分を一般的にソールと呼びますが、実は場所により分類され名前もいろいろとついています。細かく見るのは別の機会とし、今回は大きく分けたいわゆるソール、地面に接触する靴底とソールの側面についてみていきましょう。底だけあって、履いている自分からは見えにくいですが傷みが出やすく気にかけたいポイントです。

つま先やかかとの底剥がれに

Photo byKlausHausmann

ふと気づくと剥がれてきていることがある靴底。どうして?なんでこんな剥がれ方?と不思議に思う方もいるかもしれませんが雨や体温の湿度、劣化、衝撃など様々な要因が合わさり剥がれることがあります。多かれ少なかれ経験がある人が多いのではないでしょうか。そんなときはあきらめて捨てたり、そのまま放置しないで自分で接着してみるのもいいですね。

出典: https://hands.net/goods/4901490049233/

接着剤ならなんでもいいというわけではありません。その場は直った様に見えても履き心地がわるい、見た目に響く、またすぐ剥がれてしまうということも。専用の接着剤、条件にあったものを使いましょう。また、心配だったり、ビジネスやフォーマルな席での正装用と使い分けている靴に関しては自分での直し方を試すよりもプロにお任せするという選択肢も同時にもっておくと安心です。

かかと・底側面の傷に

Photo by SqueakyMarmot

かかと、ヒール部分の傷はビジネスシューズ、パンプス、ブーツと種類問わずに気になるところです。エスカレーターに乗ったときなどは前の人の靴が目に入り特に思いあたるのではないでしょうか。女性用のヒールはタイプがありますが、本体同様の革で巻革タイプの場合はスムースタイプのものでしたらつま先の補修同様の直し方でよいでしょう。手に負えない場合はプロに巻き直しをしてもらうのがよいです。

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そしてソール部分が巻革タイプではない、男性用のビジネスシューズなどの場合の傷には、こちらも自分で修理できる専用のインクがあります。こすれなどから傷が目立つ箇所なので自分でお手入れができると嬉しいところ。写真のこちらは初心者からプロまで対象にしたペンタイプ。これなら今まで油性マジックで応急処置していた(!?)という人も扱いやすいのではないでしょうか。使いやすさもあり、よく使う色、黒や茶色(ダークブラウン)なら一本用意しておいてもよいですね。

革靴の傷補修方法③ブーツ編

Photo byPexels

これからの季節に大活躍のブーツ。こちらもシーズン前、シーズン終わりにはつま先をはじめ、こすれなどのチェック、お手入れをしっかりとしたいものです。傷を見つけた場合の直し方はアッパー、ソール共に先にご紹介した方法と同様です。加えてお手入れの際気をつけたいのが湿気対策。

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ブーツは通気性がよくないので通常よく履くものよりもさらにお手入れのポイントとしておさえたいところです。型崩れ防止兼用のブーツ専用シューキーパーや新聞紙を用いて湿気、汗取りをすることも心がけるとよいですね。お気に入りを状態よく履き続けていくポイントです。ビジネスシューズもブーツと比較すれば通気性はありますができる方はぜひ、お手入れの最後には同じ理由からシューキーパーなどを入れておくとよいですね。

まとめ

Photo bykarabadgak6

革靴はビジネスなどで日常的にはくため、どうしてもつま先などのアッパーの傷や、ソールの剥がれなどが起こってきます。そんな時には放置せず、ぜひ自分で修理、お手入れをしてみましょう。費用が抑えられるだけでなく、自分で靴をよく見ることにより、歩き方の癖などもわかるようになると体の使い方にまでよい変化が。きちんとケアした靴でビジネスもプライベートもうまくいきますように!

ひろっこりー
ライター

ひろっこりー

温故知新を基礎として、自然と気分があがるシステムづくりがすき。役立つこと、楽しいことで誰かの気持ちがふわっと軽くなるような記事をお届けできたらと思っています。

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