初めての染物に「紅茶染め」が最適
染色や染物というと素人は取り組みにくいと思われがちですが、初心者でも家にある材料で簡単におしゃれな染物を作ることができます。色合いも柔らかくナチュラルに仕上がる紅茶染めにチャレンジしてみませんか?染め方もとても簡単ですので、思い立ったときに取り組むことができます。
子供の自由研究にも好適
紅茶染めは、子供の自由研究の題材としても適しています。染めの工程や時間と染まり具合の関係などを調べて、ノートにまとめるだけでも大きな学習につながります。キッチンやリビングで完結できる調べものになるところも、親としては都合がよいのではないでしょうか。お湯や鍋を扱うので、保護者が付き添うことが必須です。また、研究は小学校高学年からがおすすめです。
紅茶染めにおすすめの素材とは
紅茶染めに最適の布地があります。初心者の人であれば、布地選びを守ることをおすすめします。家にあるものでチャレンジすることができるので、わざわざ購入する必要はありません。おすすめの布地を把握したら、タンスの中を探してみることもよいかもしれませんね。
おすすめの布地
紅茶染めに適した布
- 綿(綿100%ものにかぎる)
- リネン(綿との混紡も可能)
- シルク
- 白や生成色などの布
特に、綿で作られたダブルガーゼや、コットンフランネルは染まりやすく初心者におすすめです。このほか、レース類やハンカチ、着なくなったコットン素材の衣服などを染めてみることもよいでしょう。黄ばみが目立つ服を思い切ってリメイクするために紅茶染めしてみることも一案です。
染まらない布地
紅茶染めに適さない布
- 綿ポリ(コットンと化繊の混紡素材)
- ポリエステルなど(化学繊維)
- そのほか、高温に適さない素材のもの
- もともと染色されている布・黒や赤など濃い色の布
ポリエステルなど化学繊維でできた素材は染まりにくいです。その前に高温で煮込んで染色するため、布地が溶けてしまったり、縮んでしまったりといったリスクがあります。コットンが入っている素材でもポリエステルが含まれている素材は避けるべきでしょう。
紅茶染めに必要な材料
紅茶染めを始める前に材料や道具を準備する必要があります。家にあるものだけで作ることができますが、材料が足りないときはスーパーマーケットでほぼそろいます。まずは家の中をチェックしてみるとよいでしょう。
準備する材料
- 紅茶ティーバッグ お湯1リットルに対し5個程度
- ミョウバン お湯1リットルに対し小さじ2程度
- 染めたい布 適宜
- 水
ティーバッグ以外は使える?
紅茶のティーバッグと記載しましたが、家にあるものという観点から指定しました。また、茶殻で汚れないようにするための意味合いがあります。茶葉タイプの紅茶ももちろん使えます。そのまま茶葉を鍋に入れても構いませんし、茶葉やだし用パックに少量ずつ詰めてもよいでしょう。賞味期限が切れた紅茶などを使うことも一案です。
ミョウバンとは
漬物の色止めやあく抜きのため、食品添加物として販売されています。スーパーマーケットでは塩や漬物の素が販売されているコーナーに置いてあります。ドラッグストアでも販売されていますので、スーパーマーケットで入手できなかった場合はチェックしてみてください。
紅茶染めに準備しておきたい道具
- 大きな鍋
- 大きなたらいかボウル(いくつか)
大きな鍋は、布が鍋からはみ出さないようにするためにおすすめしています。また、沸騰時の突沸のリスクを避ける意味合いもあります。また、布を洗う場合や下準備のために「たらい」などをいくつか準備しておくとよいでしょう。紅茶染めの後の鍋は茶渋が強く残りやすいので、古い鍋を使うことをおすすめします。
お湯はどのくらい必要?
ハンカチ数枚程度なら1リットル程度で大丈夫です。長さがあるストール用の生地や、洋服を染める場合は、5リットル以上あると安心でしょう。先ほども触れましたが、それらに見合った大きな鍋や紅茶類が必要になります。
紅茶染めの前の下準備
紅茶染めをする前にしておくべきこと
- たっぷりのお湯を沸かしておく
- 染める素材の汚れや、布地の糊を落としておく
- 染める素材をたっぷりの水に浸しておく
リネンなどの素材は糊付け仕上げをして販売していることがあります。糊が効いた布では染色することができないので、布は洗っておきましょう。糊のヌメりが落ちない場合は、煮洗いすることをおすすめします。また、色がしっかり定着するように、あらかじめ水に布を漬けて布地を柔らかくしましょう。染める前に水気は絞っておいてくださいね。
お湯や染物の量に見合った紅茶のティーバッグやミョウバンを準備しましょう。