はじめに
プラスチックの板に絵を描き、オーブントースターで加熱して作るプラバンを知っていますか?プラバンは簡単におしゃれな手作りアクセサリーが作れる材料です。簡単で子どもでも作れます。デザインやテクニック次第でいろいろな手作りアクセサリーが作れて、とても楽しいと人気を集めています。
プラバンとは?
プラバンは厚さ0.2~0.5mmほどのプラスチックの板のことで、見た目はプラスチックの下敷きです。このプラバンに絵を描いてオーブントースターなどで過熱すると、小さくなり、厚みが出てきます。プラスチック板・アクリル板などのスチロール樹脂には熱塑性があり、延伸加工で作られているプラバンは再加熱によりもとの形に戻ろうとします。その性質を利用して、おしゃれなアクセサリーなどを作るのです。
大人も虜にするプラバン
軽やかでかわいいね♪「プラバン」を使った手作りアクセサリーの作り方をご紹介https://t.co/GscvrypATm pic.twitter.com/2TggKrLMPt
— キナリノ公式 (@kinarino) July 22, 2015
こんなにすてきなプラバンアクセサリーも手作りできます。プラバンアクセサリーにどっぷりハマる大人も続出しているのです。
100均で買えるプラバン
画像は、筆者が100均ショップで購入したプラバンです。サイズは「A4」「A5」「A6」「B4」「B5」の5種類で、色は「透明」「白」「半透明」の3種類が販売されていました。サイズは、加工前のサイズです。熱を加えると約1/4ほどの大きさに縮みます。キーホルダーの材料も付属されており、おしゃれなキーホルダーが作れます。100均で買える安いプラバンなら、気軽にチャレンジできるでしょう。
他にはどこで購入できる?
簡単にアクセサリーが作れるプラバンは、100均のほか文房具売り場や手芸売り場などでも比較的安い価格で見つけられます。また、インターネット通販でも購入できます。キットなどをじっくり選んでみるのもよいでしょう。
100均のプラバンを使った基本の作り方
では、プラバンの基本的な作り方をご紹介します。
用意するもの
【基本】
- プラバン
- 油性ペン
- ハサミ
- アルミホイル
- クッキングシート
- オーブントースター
- パンチ
- 彫刻刀
- 水性ニス
- レジン
①好きな絵や文字を描く
油性マーカーで絵や文字を描きます。自由に描いてOKですが、下書きをした紙や印刷をしたサンプルをプラバンの下に置いて、なぞって描くこともできます。加熱後は大きさが約1/4になることを意識して描きましょう。
②ハサミやカッターでカットする
好きな形に切りぬきます。加熱前のプラバンは、ハサミで簡単に切ることが可能です。キーホルダーなど金具をつける場合は、加熱する前の段階でパンチや彫刻刀で穴をあけておきます。穴は加熱後に約1/4に縮むことに注意し、必要な大きさに開けます。加熱後は厚みが増して切ったり加工したりすることは難しくなるため、加熱前にきれいにゆがみなく成形しておきましょう。
③トースターやオーブンで加熱する
オーブントースターにアルミホイルをくしゃくしゃにして裏返したものを入れ、そのアルミホイルの上にプラバンを乗せて加熱します。
加熱時間は、このくらいです。
ちぢみ始め | 終わり | |
600W | 約45秒 | 約80秒 |
800W | 約35秒 | 約55秒 |
熱が加わると、プラバンは大きくそりかえりながら縮み始め、また元の形に戻っていき、縮まるのが止まります。細かいワット数など調整ができない場合は、オーブントースターの中のプラバンの様子を見ながら縮まるのが止まるのを待ちましょう。
④加熱後のプラバンを平らにする
縮まるのが止まったら、クッキングシートの上にプラバンを取り出します。大変熱いため、やけどをしないように注意してください。また、パッケージには、箸やピンセットで取り出すとありますが、跡がつくことがあります。アルミホイルごと取り出してプラバンに触らないようにするのもよい方法です。取り出したプラバンをクッキングシートで挟み、平らにします。今回は、厚い本を上に乗せて平らにしました。
ポイントと注意点
- プラバンの絵は保護しないとすれて消えてしまいます。水性ニス、マニキュアのトップコート、UVレジンなどで仕上げて保護するのがおすすめです。
- 油性ペンのほかに水性ペン、絵の具、マニキュアなどいろいろなものでお絵描きができます。一緒に使うもので絵が滲んでしまうことがあるため、相性を試してから使ってください。(例)油性ペン+マニキュアは、油性ペンが滲みます。
- 穴開け、切り抜きは加熱前にします。加熱後は約1/4の大きさになるため、できあがりサイズに注意して加工しましょう。加熱後は厚みが増して、加工が難しくなります。
ちぢみ途中のプラバン