ナイロンとポリエステルは見分けられる?
タグやラベルなどの表記があればいいのですが、表記がない場合の簡単な見分け方はあるのでしょうか?実は、見分け方自体はあるにはあるのですが、見た目や手触りなどで簡単に判断することができません。
耐熱性も数値では違うものの、若干ナイロンが早く溶け始めるというだけで、加熱する温度を正確に管理できなければ、見分けることはできません。
材質的にも強度も大して違いがありません。ただ、弾力性は違うので、その点をのちほど説明します。
燃焼テスト
それぞれの欠片を燃焼させてみて判断する方法があります。双方とも炎を近づけると、まず溶けて、炎の近くにあれば燃えます。ポリエステルは燃やした時に黒い煙が出ます。臭いも違います。
ナイロンは燃えると毛の焦げたような臭いがします。ポリエステルは刺激のあるような臭いがします。
でも、燃やしちゃったらダメな場合もありますよね。
引っ張りテスト
ナイロンは、素材自体に弾力性があり伸びます。そして元に戻ろうとします。一方、ポリエステルは引っ張り強度が強くほとんど伸びません。ただ、この見分け方は、素の状態でしか使えません。
繊維は伸びなくても、より方や織り方で伸びる生地にもできますからね。生地の状態だとわかりづらいですね。
ナイロンとポリエステルの見分け方
- 結論として、個人レベルでの両者の見分けは困難
- 燃やす、引っ張るなどの識別法はあるものの、どれも実用的ではない
まとめ
ナイロン、ポリエステルの特徴や種類についてご紹介しました。両者は特徴や性質がよく似ていて、個人レベルで見分けるのは困難なようです。しかし、それぞれの特徴を理解しておくことで、ナイロン製品、ポリエステル製品との接し方もこれまでとは変わってくることでしょう。衣服選びのヒントにしていただけたら幸いです。
吸水性や吸湿性も殆ど変わらないので、雨に濡らすことは見分け方には使えませんね。