ダボ継ぎのメリット紹介
①つなぎ目が見えない
ダボ継ぎが釘やネジなどのビス系金具よりも優れているポイントは「接合面が内側にある」ことです。ダボ継ぎをすることでつなぎ目を見せない木工DIYができるのです。
天板用木材でも釘頭が邪魔にならない
金具による接合の場合は、釘頭などが凹凸となり邪魔な場合があります。ダボ継ぎなら天板の天面に釘頭が来ることはないので、食卓に使ってもコップなどを安定して置くことができます。また、無垢材などの木目も存分に生かすことができます。
②コストが安い
一般的に幅広の板は高額ですがダボ継ぎを行うことで、価格の安いワンバイ材やツーバイ材を使って幅広板を作ることができます。DIYのコストカットの面からみてもダボ継ぎはおすすめの木材接合方法なのです。
③棚が作れる
ダボ継ぎの方法を覚えて道具の使い方を覚えることで、既製品の棚板も増やせるようになります。食器棚や靴箱、本棚などの棚板を増やしたり、アンティーク木箱に棚板を取り付けるなど木工DIYの幅を広げることができます。
④分解しやすい
家具の種類にもよりますが、あえてボンドを使わずにダボ継ぎを行うことで分解が容易になることもメリットです。通常時は置きっぱなしの家具であっても、引っ越しや処分の際に分解できると扱いやすく便利です。ただボンドを使わないことで強度は落ちてしまうので、忘れずに注意しましょう。
⑤おしゃれ家具に合う
ダボの技術を使えばビス穴がない家具作りができるようになり、ワンランク上の玄人感のあるDIYが可能になります。ダボ継ぎは、用途だけでなく見た目にもこだわりがもてる接合方法なのです。
ダボ継ぎを使った家具実例
①キャリーカートの天板
キャンプなどアウトドア用のキャリーカートの天板を作った実例です。しっかりした天板をダボ継ぎで作ることで、テーブルや物置台など、カート以外の使い方もできるようになります。また木材のメリットを生かし熱い鍋をそのまま置いても問題ありません。
②ハンガーシェルフ
ツーバイ材を使ったハンガーシェルフも、ビスではなくダボ継ぎで作ることでつなぎ目が見えずとてもきれいに作ることができます。正確につなぐためには技術の必要なダボ継ぎですが、木材を見た目よく活かす工法のひとつといえます。
③絵本棚
ダボ継ぎで1×4材などのワンバイ材を組み合わせて作った絵本棚です。ダボ継ぎなら接着面全体で重さを支えるので、本棚や絵本棚にもおすすめです。また金具を使わないので、万が一子どもが金具で怪我をする心配も必要ありません。
④折りたたみテーブル天板
こちらは、折りたたみテーブルの天板をダボ継ぎ板で制作した例です。ダボ継ぎは技術の必要な木工方法のひとつですが、マスターすればローコストで素敵な無垢テーブルも作ることができますよ。
⑤キューブボックス
こちらはワンバイ材を組み合わせてつなぐ方法で制作された、おしゃれな無垢のキューブボックスです。棚板も天板もすべてダボ継ぎでつなぐことで、どの角度で置いても様になります。
⑥レンジ台
こちらは、味わいのある木製レンジ台です。ダボ継ぎとダボ埋めを駆使して接合部分をうまく隠して仕上げています。また背面に亀甲金網を貼ることでぐっとおしゃれ感が上げられます。
⑦傘立て
こちらは玄関のちょっとした隙間にも置きやすい、木製の傘立てです。ボンドを使わずにダボだけて繋ぐことで分解しやすい木工作品を作ることができます。分解しやすいことで模様替えや処分の際にも便利になります。
まとめ
釘やネジを使わずに木と木を繋ぐ木材の接着方法「ダボ継ぎ」の特集でした。ダボ継ぎには正確さが求められるため熟練が必要なテクニックですが、マスターすることで接合面を隠した木工DIYが可能になります。おしゃれインテリアDIYのこだわりポイントの参考になりましたら幸いです。
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