手順③新しいマザーボードの取り付け
新しいマザーボードを取り付けます。古いマザーボードを取り外したときと逆の手順で取り付けていきましょう。CPUもこのときに取り付けます。あらかじめ撮影した写真やメモを参考に、メモリやハードディスクなども接続して元に戻していきます。ケースのサイドパネルや周辺機器も取り付けましょう。
グリスを忘れずに塗る
RCTIC MX-4-4g cpu グリス
グリス
参考価格: 1,299円
マザーボードにCPUを取り付けたら、CPUとヒートシンク間の放熱性を高めるためにグリスを塗ります。ペン型のものを使うと塗るときに手を汚さずにスマートに塗れますのでおすすめです。
手順④起動確認
取り付けが終わったら、パソコンの電源を入れます。いつもどおりにパソコンが起動するか確認しましょう。無事に起動したら、普段使っているソフトなども問題なく動作するかチェックしてください。念のため、マウスやキーボード、ディスプレイやプリンタなども一度使ってみて確認しましょう。ドライバのインストールが求められたら、指示にしたがって更新してください。
起動しないときは
再度電源を落としてから、パソコン内部を開けてマザーボード周辺のケーブルやグラフィックカードなどの接続が正しいか確認しましょう。次に、パソコンを立ち上げたときにBIOS画面が表示されるか見てください。もし表示されなければマザーボードを購入した先に問い合わせましょう。まれに初期不良がおきるため、場合によっては交換対応してもらえます。BIOS画面が表示されたら、OSを再インストールしましょう。
古いマザーボードから交換する際の注意点
これら注意点を守らないと、場合によっては修理が必要になったり費用が発生したりする可能性があるため慎重に行ってください。
交換時の注意点
- 交換前に電源がオフになるようにPCをシャットダウンしておく
- 取り外した周辺機器は後で再接続できるようにメモや写真に撮って保存しておく
- ねじなどの部品も無くさないように小物入れなどにいれておく
- マザーボード交換前に、接続する機器のスロット数が足りているか確認しておく
- 筐体によってはハードディスクや電源ユニットなどを外さないとマザーボードが取り外せない場合もあるので、確認して適切な手順を覚えておく
OSの再インストールは必要?
主流のOS「Windows10」であれば、再インストールは必要ないケースが多いです。ドライバも対応している可能性が高いでしょう。しかし長年パソコンを使っていると不要なドライバやソフト、設定などが溜まってきてPCの動作が遅くなっていることがあります。マザーボードを交換した機会にOSを再インストール、ドライバを更新して快適な環境を再構築するのをおすすめします。
OSを再インストールするときは
マザーボードを交換後、動作が確認できてからOSを再インストールします。あわせてドライバの更新もしておきましょう。また、起動しないときも再インストールが必要です。注意点として、OSを購入したときのパッケージやライセンスなどを事前に確認しておきましょう。なくした場合は再度購入することになり、余計な費用が発生してしまいます。
ノートパソコンのマザーボードは交換可能か
残念ながら、ノートパソコンのマザーボードの交換は簡単ではありません。基本的には、修理に出します。起動しない原因や故障箇所がマザーボードの基盤であっても、無理に開けるの危険です。まずは購入した店舗にノートパソコンを持ち込んで、修理費用の見積もりをとりましょう。新しく買ったほうが、費用が安く済む場合もあります。
ノートパソコンの場合、OSを再インストールしたら動作が正常に戻ったということもあるようです。
店舗に持ち込む前に、一度試してみるのもよさそうね。
まとめ
自分でマザーボードを交換するのは、一見、ハードルが高めです。しかし、手順と注意点を守れば、費用も抑えてPCを一新できます。ぜひ、チャレンジしてくださいね。
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BIOSは、PCの基本を構成するプログラムのことです。この画面はキーボードで操作をします。