目隠しフェンスとは
目隠しフェンスとはその名前の通り、周囲からの気になる視線を遮断してくれるフェンスのことをいいます。目隠ししたい場所や目的などによってフェンスに適した素材や高さも違ってきます。本格的な外構工事で設置するような風に強くて頑丈なものからDIYで安く簡単に作れるもの、またそのまま置くだけのものもあり種類も豊富です。
目隠しフェンスの種類
家の前の道の通行人からの目隠しに必要なフェンスの一般的な高さは180cm〜200cm程度とされています。視線を遮りたい箇所を明確にして必要な塀の高さや素材を決めます。また陽射しや通気をどのくらい取り込みたいかで種類を決めていきます。通風性があり風に強いルーバータイプは倒壊を防ぐとともに視線も遮断できるので人気です。
目隠しフェンスの素材①木製(人工木)
ウッドフェンスは自然のあたたかみがある上におしゃれに目隠しできるのも魅力です。使う木材の種類や色によって機能性や耐久性、庭の印象もかわります。また板の隙間を好みに合わせて変えられるので、板の間隔を広げて圧迫感をなくすことも可能です。
ハードウッド
ハードウッドとは主に赤道付近に生息する広葉樹をもとに作られています。繊維が非常に細かく詰まっていて木目が美しく耐久性がとても高い木材です。代表的なものにイペやウリン、イタウバ、アマゾンジャラ、セランガンバツなどがあり塗装をしなくても腐らないお手入れいらずの木材です。魅力的な木材ですが、硬いので加工がしにくく他の木材と比べ価格が高めです。
ソフトウッド
ソフトウッドは針葉樹をもとに作られています。ハードウッドと比べると木の繊維が密でなく柔らかいため、少しの衝撃でも傷がついてしまいます。代表としてレッドウッドやパイン、レッドシダー、SPFなどがあります。耐久性が劣るため防腐や防虫のための塗装が必要ですが、木の繊維が同じ方向を向いているので加工しやすく、また安く手に入るのも魅力的です。
樹脂製(人工)木材
その他にもプラスチック原料などの樹脂と木質原料などを加工して作られた人工木材があります。材料の配合の比率によって質感と強度が変わりますが、一般的に強度が高く耐候性や耐久性に優れています。腐りにくいため防腐剤を塗り直すメンテナンスは必要ありません。価格はソフトウッドよりは高くなりますがハードウッドよりは安く、加工しやすいという利点もあります。
目隠しフェンスの素材②アルミ製
アルミ製のフェンスは種類やデザインが豊富で、最も広く普及しています。アルミは軽量なので簡単に設置でき外構工事も不要なので、DIYに使うフェンスとしても人気です。また雨や風に強いので外構に10年ほど使ってもほぼ腐食やサビが発生せず、お手入れがほとんど必要ありません。ただ突発的な衝撃に弱いこと、また木製のような温かみに欠けてしまうのがアルミのデメリットと言えます。
目隠しフェンスの素材③竹製(人工竹)
竹製のフェンスにも天然竹と人工竹を使ったものがあります。竹の並べ方や組み方で外からの視線を遮断しながら自宅のお庭で和の趣を楽しめます。天然竹は素材の温かみや風合いがあり景観もよいですが、腐食が早いのでメンテナンスは必須です。一方樹脂製の人工竹は天然竹よりは見た目はやや劣りますが、耐久性がありメンテナンスフリーです。
目隠しフェンスの素材④その他
他にもマンションのベランダなどでよく見かけるアクリルフェンス、グリーンカーテンやすだれ、ラティスフェンスなどがあり、アルミ製や木材のフェンスを庭木と組み合わせて目隠ししながらおしゃれな庭を演出する、ということもできます。メッシュフェンスはとても風に強いですがこれだけでは目隠し効果は全くありません。メッシュフェンスにラティスなどを固定して目隠しする方法もあります。用途や予算に合わせて最適なものを選ぶとよいですね。