DIYで畳のフローリングへの張替え方法
いよいよ張り替え作業の開始です。作業は単純なようで難しいかもしれませんが、丁寧さを欠かさないようにすれば仕上がりもよくなります。それでは、張り替え作業にチャレンジしていきましょう。
下地の土台を作る
下地の土台の施工方法
根太工法(ねだこうほう)と捨て貼り工法(すてばりこうほう)の2種類の施工方法があり、主に戸建て(木造住宅)で用いられています。
「根太工法」は、下地の根太の上に直接フローリングを張る施工方法です。下地に合板を使わないので費用を抑えられますが、フローリング材のたわみや床鳴りが起こることもあります。
「捨て貼り工法」は、フローリングの下に合板を張る施工方法です。強度や耐久性が高まるので、この施工方法が一般的となっています。
下地の土台を作る手順
- はじめに、根太を並べる位置を部屋の中心から墨つぼなどで印をつけて決めていきます。その印をつけた位置に、根太を303mm間隔で均等に並べてしっかりとビスを打って固定しましょう。
- 次に、手順1の間に断熱材を敷いていくのですが、少しでも隙間があると、断熱材の効果が薄れる恐れがあるので、ピッタリ収めるようにしましょう。(根太工法)
- 最後に合板を、手順2の上の根太のところにビスで固定したら下地が完成です。(捨て貼り工法)
下地の土台を作るコツ
- 根太の両端と縁に5mmほど隙間をつくると、床鳴りを防止できます。
- 断熱材を敷く際は、根太の厚みよりも高くならないようにしましょう。
- 合板を固定する際も、縁と合板同士に2、3mmほど隙間をつくると、床鳴りを防止できます。
フローリングを張る
この上の動画のように、フローリングをはめ込むときは、「あて木」を用いた上からハンマーで叩いていきます。
フローリングを張るコツ
- 無垢フローリングは、膨張(夏場)と収縮(冬場)が起こります。冬の時期に作業を行う場合は、フローリング材の間とまわりの縁の間に薄い紙(名刺)などを挟んで隙間を空けておくとよいでしょう。
ついに板張りの床が完成です!
おしゃれに魅せる張り方
「斜め張り」という張り方です。このように、斜めに張ることで空間に動きと広がりが感じられる、モダンな印象のデザインとなっています。
「ヘリンボーン張り」という張り方です。さまざまな雰囲気のスタイルに合わせられることで人気のある、おしゃれなデザインとなっています。
張り方が違えば、こんな風に部屋の印象が大きく変わるんですね〜!
DIYで畳のフローリングへの張替えで気を付ける点
不慣れな作業を行うときは、うまくできるかどうか、ちょっぴり不安を感じてしまうかもしれません。以下の2つに気を付けておくと作業がはかどるでしょう。
畳の床下の傷み
いざ張り替え作業に取りかかるべく畳を剥がしてみると、湿気によるカビやシロアリの被害で床下に傷みがある場合があります。まずは、床下をきれいな状態にしてから張り替え作業に移行しましょう。
難易度が高い
DIYでの作業は、1人で簡単にできるものではありません。やはり、プロの業者のように完璧な仕上がりというのは難しいでしょう。時間と手間がかかる作業なので、人手を借りて作業を手分けすると効率がよいです。
まとめ
ここまで、和室の畳のフローリングへの張り替えに関する情報の紹介でした。前もってきちんと計画を立てて作業に臨むことをおすすめします。じっくり時間をかけて作業を行うことを心がけることが、きれいな仕上がりを目指せる近道です。和室の象徴である畳を板張りの床にすることで、部屋の印象が変わるだけでなく、日々のお掃除がしやすくなります。ぜひ、DIYでの張り替えにチャレンジしてみてはいかがですか?
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フローリングを下からしっかりと支えてもらうための大事な作業です。