カフェ風ダイニングテーブルとは
なんとなくおしゃれなイメージのある「カフェ風」ですが、カフェ風ダイニングテーブルとはどういうものなのでしょうか。作り方や手順のご紹介の前に、まずは「カフェ風ダイニングテーブル」についてご紹介します。
①シンプルな形状
カフェ風ダイニングテーブルの条件として「形状がシンプル」なことが上げられます。天板や脚部に装飾的なアーチや彫り物などが付いておらず、実用性を第一にしたウッドテーブルなのです。
②脚は「アイアン製」か「木製」
木製の天板にアイアン脚という組み合わせがスタンダードですが、天板も脚もすべて木製のウッドテーブルでも「カフェ風」と呼ばれることがあります。その場合も脚部に彫り物などの装飾はなく、角を落とした程度のシンプルな木製脚が使われます。
③木目を活かした仕上げ
カフェ風ダイニングテーブルの天板は、木目を活かしたワックス仕上げやオイル仕上げが多いのも特徴のひとつです。木目を隠さないことでウッドテーブルならではの木の温かみを感じられるメリットがあります。
④費用を抑えて手作りできる
カフェ風ダイニングテーブルは、パーツの形状がシンプルなため既製品を組み合わせて簡単に手作りすることが可能です。そのため、家具の購入費用をおさえたいひとり暮らしや結婚式費用を貯めたい新婚家庭のDIYに人気があります。天板にパイン材などの安い材木を使うことで、材料費用を抑えられるのも魅力です。
パイン材について
パイン材とは「松」を加工した材木のことを差します。家具や建築などに使われるのは主に北米産ですが、東南アジアやヨーロッパなど世界中でさまざまな種類の松が育てられパイン材として加工されています。
材料費用が抑えられ低予算DIYにぴったり
費用を抑えても手に入りやすくやわらかいパイン材は、加工の簡単さから低予算日曜大工DIYではメジャーな材料です。集成材や2×4木材など、さまざまな形で販売され、身近なホームセンターでも購入が可能です。
パイン材の特徴
手に入れやすい木材で、色合いはやや黄みがかったベージュです。やわらかく加工しやすいため建築や家具、日曜大工DIYでも多く使われています。原料の松は針葉樹のため水玉模様のような節が多い特徴がありますが、ダイニングテーブルの天板には穴があかない節の板を使うとよいでしょう。
パイン材とウォールナット材の違い
ウォールナット材とパイン材の一番大きな違いは「価格」です。広葉樹のクルミからできたウォールナット材は節が少なく硬く丈夫なため、ヨーロッパでは古くから高級家具の材料として重宝されてきました。
パイン材は庶民の家具材だった
パイン材の松はウォールナット材のくるみよりも成長が早くて手に入りやすく、また節の多さとやわらかく傷がつきやすい特徴があります。そのためヨーロッパでは安価な庶民のための家具材として使われてきました。
パイン材のヴィンテージ家具について
木材自体に含まれる油分が多く、使い込むことで徐々にあめ色になり、経年による色調の変化が楽しめる特徴もあります。ヨーロッパの古いパイン材家具は「オールドパイン」と呼ばれ、日本でも人気があります。
オールドパイン家具のパインは寒冷地産
暖かい地方のパインは成長が早いため安価ですがやわらかく、使い込むうちに木の反りや割れが出る特徴があります。それに対してヨーロッパなど寒い地方で育ったパインはゆっくり成長する分身がしまって硬いので、100年近く使える家具を作ることができます。
カフェ風ダイニングテーブル「サイズの決め方」
日曜大工DIYを始める前に、まずはサイズを決める必要があります。サイズの決め方のポイントは2つ、使う人数と置く場所です。手作りダイニングテーブルを成功させるための、サイズの基本をまとめました。
ダイニングテーブルサイズの決め方①座る人数
手作りダイニングテーブルの天板サイズは囲む人数に合わせてカットします。窮屈ではなく広すぎない丁度よい一人当たりのサイズは、幅60cm~×縦40cm~を参考に考えるとよいでしょう。高さは70cm程度が椅子に座って使いやすくおすすめです。
ダイニングテーブルサイズの決め方②置く場所
日曜大工DIYで作るダイニングテーブルのサイズを決めるには、テーブルセットを使うためのスペース確保も必要です。あくまで参考値ですが、ゆとりをもってテーブルセットを使うためにはテーブルの周囲70cmくらいスペースがとれる場所に置く必要があります。
次のページから、実際の作り方をご紹介いたします。