はじめに
レトロかわいい「がま口」。ダイソーなどの100均のハンドメイドコーナーではいろいろな形のがま口が販売されています。難しそうというイメージがありますが、実はハードルが低いクラフトです。100均で材料は揃います。作り方を順を追って紹介してまいりますので、チャレンジしてみませんか？財布など便利に使えます。
口金を利用したがま口の作り方【材料編】
出典：筆者撮影
- 口金 約95mm
- 布（表用・裏用）縦20cm×横40cm程度 各1枚
- ミシン、糸など
- 多用途接着剤 適宜
口金は100均で入手できます
出典：筆者撮影
100均のハンドメイドコーナーで売られているものを使って、素敵ながま口が作れますよ。
準備してほしい工具
がま口のハンドメイドを本格的にしたいという場合は、専用の工具を準備しておくと便利です。手芸店では取り扱いがない場合もあるため、通信販売などで取り寄せるとすぐに手に入ります。
差し込み器具・仕上げペンチセット
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がま口口金に布を入れ込むときに使う便利な道具です。やっとこは布を無理なく差し込めますし、ペンチは口金を傷つけることなく加締められます。
工具の代用
- マイナスドライバーで差し込み金具の代用可能
- あて布をして手芸用平ペンチを使った加締めも可能
口金を利用したがま口の作り方【作り方編】
出典：筆者撮影
ここからはハンドメイドで100均口金を使ったがま口を作ります。口金のパッケージに添付されている型紙を使用し、作りやすい方法にアレンジして紹介します。作り方はこれがすべてではありません。
作り方①型紙をつくる
（1）付属の型紙を使います。縫い代は5mmついていたので、このまま使います。もし、できあがり線だけの型紙の添付であれば、5mmから1cm程度の縫い代をつけておきましょう。外側の線をハサミで切り型紙を作ります。
100均の型紙に縫い代がついているって画期的。かんたんで便利ですね
作り方②布を裁断する
（2）布に型紙を置き、印付けをします。表布と裏布ともに2枚ずつ裁断してください。
型紙にある「あき止まり印」などを確実に写し取ってください
（3）レースやタグを縫い付ける場合は、この時点でつけておきましょう。
作り方③縫製する
（4）表布同士を中表に合わせ、底部を縫います。あき止まりの合印を起点にし、対岸の合印までを縫いましょう。裏布も同様に縫ってください。
（5）カーブがきついところは、ハサミで切り込みを入れておきます。爪きせまたはアイロンで縫いしろを割っておくときれいにしあがります。
（6）本体布と裏布を中表に合わせ、合印部分に待ち針を打ちます。返し口を5cmほど開けて入れ口をぐるりと一周縫製します。
（7）返し口から表に返せば本体は完成です。返し口は口金で隠れる部分なのでミシンで上から押さえても構いません。
作り方④紙紐をつける
（8）紙紐はいったん開いて撚り直しをします。ふわっとした巻きができていると口金に収めやすくなりますよ。
（9）口金に隠れる長さに紙紐をカットし、本体布に縫い留めていきます。その際には、縫い糸が口金に隠れるような針目で縫い留めましょう。木綿糸と縫い針を使って手縫いで縫い留めます。
針は裏布だけをすくってくださいね。表に糸が出ないようにしましょう。
作り方⑤口金にセットする
（10）まず、口金に手順④で作った本体をセットしてみます。きちんとはまるか確認してください。
（11）口金に多用途接着剤を塗布します。爪楊枝を使うと便利です。このとき、口金から漏れないようにすることを意識してください。
（12）マイナスドライバーや差し込み金具を使って口金に差し込みます。先に流した接着剤に紙紐がつくようにしましょう。
がま口を作るときのポイント
できあがったがま口を見て、ゆがんでしまったなどの失敗もあります。がま口金具にはめるときに注意すればほぼ歪みのないがま口にしあがります。がま口金具に差し込んでしまったら、やり直しはできませんので、次にあげるポイントを必ず守ってください。安価な100均の金具は、練習にも最適ですね。
ゆがまないためのポイント
- 両脇のリベットと本体布のあき止まり部位を合わせる
- 本体布の中央とがま口口金の中央部を合わせる
作り方⑥完成
（13）接着剤が乾いたら完成です。最後の仕上げに口金の端4ヶ所を加締めます。がま口用ペンチを使って加締めてください。手芸用平ペンチを使うときは、あて布を使ってください。
かわいいハンドメイドがま口ができあがりました
出典:筆者撮影