からくり箱とは?からくり箱の仕組みや作り方を知ろう
からくり箱というなんだか怪しげな名前の箱が存在します。からくりというと、からくり時計なんて思い出す方も多いのではないでしょうか?からくり箱とはどのような箱なのでしょうか。からくり箱という箱についてこれから紹介していきます。
からくり箱とは
残念ながら、鳩は出ませんよ。からくり箱はあまり聞きなれない物だから、わかりずらいですよね。からくり箱を紹介しますね。
からくり箱の特徴
からくり箱は別名秘密箱と言い、順序通りに操作しないと開けることのできないパズル要素を取り入れた箱のことです。細工箱とも呼ばれ、本来は宝石や金銭などの貴重品を隠しておくために作られた箱で、外観に寄木細工を施しているところが特徴です。
寄木細工とはいろんな種類の木材を加工した細工のことです。有名なところですと、箱根寄木細工という細工があります。木材が持つ色や木目を生かしながら削ったりして加工するところが箱根寄木細工の特徴です。
からくり箱の構造と仕組み
からくり箱は押したり、揺らしたりすることで鍵が開く構造になっています。また、手順を正しく行わないと蓋を開けられない仕組みにもなっています。
からくり箱は、巧妙に作られた仕掛け箱なのね。
そうですね。江戸時代から続く箱根寄木細工で作られたからくり箱は仕掛けがたくさんある秘密箱なのです。
からくり箱のかんたんな作り方
親父のくれたからくり箱が控えめに言って、、神センス過ぎる pic.twitter.com/ZuePOu54fF
— ホムラシヤン・焔犬 ch YouTube (@friendship698) January 4, 2020
からくり箱はどのように作られるの?
からくり箱は意外とかんたんに作れるのですよ。からくり箱の外観である寄木細工の作り方とからくり箱の本体の作り方を紹介しますね。
からくり箱の模様の作り方
最初は、からくり箱の外側である寄木細工の作り方を紹介します。プロの技をぜひ盗んでいってくださいね。
木材を寄木細工固有の型にします。寄木模様にするには色合いに合わせて木材の厚さを揃え、膠(接着剤)で圧着させます。圧着させた単位模様(パターン化されている模様の一部分の模様こと)に手鋸で切ります。
手鋸で切った単位模様の木材を丁寧に手鉋(かんな)で仕上げていきます。仕上がった単位模様の木材を1つの単位模様にするため、木材に膠を塗っていきます。模様を1つわせながら、紐で締めながら接着をしていきます。
先ほど接着した単位模様の木材を再び手鋸で切っていきます。切った単位模様の木材を寄せ集め、膠で接着します。この手鋸で切って、膠で接着する動作を繰り返します。この動作を種木と呼びます。
特徴な鉋を使い、先程の種木を丁寧に削っていきます。このとき、鉋で削ってできた紙をづくと呼びます。づくは縮んでいますので、アイロンで伸ばせるので、アイロンを使い大きさを合わせます。こうして、からくり箱などの模様ができました。
からくり箱の本体の作り方
次に、からくり箱の本体の作り方を紹介します。ここでは段ボールを使ったからくり箱の紹介です。
段ボールでからくり箱が作れるの⁉
初心者なら段ボールで作る方法の方が作りやすいです。まずは、YouTubeの動画を見てみましょう。
材料は段ボールだけというお手軽に作れる秘密箱です。上の引き出しを開けないと、下の引き出しを開けることができない構造になっています。作り方は3つの工程にわかれています。
工程①
まずは引き出しを作ります。各部分の大きさに合わせて切った段ボール片を用意します。それらを箱を形にのりなどで接着します
工程②
次に床と爪を作っていきます。大きさを測って仕掛ける部分である爪を作ります。その爪と床を接着し、引き出しを開けるストッパーにします。
工程③
最後にからくり箱の本体の作りです。上下に引き出しをはめ込み、紐で仕掛けの爪と上の引き出しを接着します。上の引き出しを開けて、紐の先が爪と連動していることを確認したら、上蓋を付けてできあがりです。
からくり箱は動画のように1回動作をすると、箱が開く仕掛けをしなければいけません。例えば、1つの棒を引っ張ると蓋が開くという仕掛けにしたとしましょう。棒を引っ張ると蓋が開くなら、今度は棒を動かすために違う仕掛けをするというように、箱が開くという考え方から考えの枝を伸ばしていきましょう。これさえ守れば、いろんな種類のからくり箱を作れます。
みんなが作ったからくり箱のデザイン
からくり箱の作り方はわかったけど、実際どんなからくり箱を作ればいいかわからないな。
では、どんなからくり箱を作っているか紹介しましょう。ぜひ参考にしてください。
デザイン①
インスタグラムのからくり箱は、箱の蓋にあたる部分が左方向に回ります。すると、真ん中の突起部分が外れ、からくり箱を開ける鍵へと大変身します。外見はとても細かい模様になっています。
デザイン②
模様がとてもきれいなからくり箱です。4ヶ所を順序よく動かすことで、からくり箱が開く仕掛けになっています。一定の模様だけでなく、模様を織り交ぜていくのもからくり箱を素敵にする方法の1つです。
デザイン③
いろいろなからくり箱の使い方がありますが、本来の使い方は貴重品を守ることです。ということは、お金を守るとする貯金箱も同じ使い方をしているといっても過言ではないでしょう。からくり箱に硬貨を入れる穴を作れば、からくり箱の貯金箱になります。お金を取り出すときに仕掛けを解くことで楽しく貯金できます。
まとめ
秘密箱の別名からくり箱は一定の操作をしないと、開けることのできない仕組みになっています。構造も難しそうと思われがちですが、ひも解いてみると、意外にもかんたんな作り方をしています。からくり箱の外観によく使われる箱根寄木細工は、木材のよさをたっぷり使って素敵な模様を描いています。この模様を参考にしてからくり箱を手作りするといいでしょう。
からくり箱ってそもそもどんな箱なの?鳩とか出てくるマジックに使うような箱なの?