②化繊の不織布
不織布は化学繊維で繊維を絡み合わせたシート状の生地です。マスクの生地にフィルターの加工がしてあり、ガーゼ素材よりも薄くウイルスや花粉が口に入るのを防ぎやすくなります。pittaマスクのようにポリウレタン素材のマスク以外は、基本的に使い捨てのタイプが多いでしょう。
薄手でフィットする
薄手で顔にフィットするタイプが多く、プリーツや立体のマスクで口や鼻をしっかりと覆えます。効果を抜群にするには、顔に合ったサイズを選ぶ必要があります。目安として男性用や女性用、ジュニア用などがあり、家族で使い分けするとよいでしょう。
メーカーで洗濯を勧めない理由
メーカー側では使い捨てマスクの再利用を認めていません。理由は、ウイルスや花粉のカットなどの機能が落ちるからということです。ガーゼやウレタン製のマスクなどで、「洗濯できる」や「再利用可能」「○回まで利用可能」という物以外は基本的に洗濯をすすめていません。
やむを得ず洗濯をする場合の注意点
使い捨てマスクでも上記のような機能を重視しない方、下記の目的での利用なら、緊急時やむを得ない場合に限り洗濯をしてもよいそうです。
- 喉の乾燥防止
- 自分の咳やくしゃみが飛ぶのを防ぐエチケット
- 鼻や口に直接手や指が触れて、ウイルスが入るのを軽減する
洗濯物とつい一緒に洗ってしまった使い捨てマスクが、特に生地も傷んでいるようにも見えないのですが、洗い方にコツはありますか?
全国マスク工業会では、洗濯時に注意したいポイントを挙げています。
- 中性洗剤で手洗い(押し洗いで優しく)します。もみ洗いは厳禁です。
- 漂白剤や柔軟剤は使わないようにしてください。
- すすぎは十分に行いましょう。
- 化繊は熱に弱い場合があり、型崩れをしないよう乾燥機を使わずに乾かしてください。
③pittaマスク
不織布のマスクの中で、pittaマスクは洗って再利用ができます。洗濯3回までであれば、花粉のカット機能が99%が可能です。pittaマスクは中性洗剤で手洗いする必要がありますが、もみ洗いができるため汚れがついた場合でも安心ですね。
pittaマスクはカラーが豊富で、レギュラー・スモール・キッズの3サイズが揃っています。pittaマスクも他製品と同様に小さなサイズのウイルスを防ぐのは難しいですが、花粉症の方やホコリを防ぐ目的であれば十分でしょう。
洗濯洗剤と柔軟剤選び
マスクには繊維を傷める心配が少ない、中性洗剤を使うといいでしょう。使い捨てマスクなどの再利用には向きませんが、汚れがひどい場合には漂白剤も一緒に使えます。選び方のポイントを紹介します。
中性洗剤を使用
中性洗剤は表示に「中性」と記載されています。「おしゃれ着洗い用」「ウールが洗える」などと表記も見られるでしょう。鼻が敏感になっている方には、無香料の中性洗剤がおすすめです。
漂白剤は衣類用を
マスクを除菌するために、台所用の漂白剤を使う方もいます。汚れや除菌ができても、繊維を傷める心配があるため、衣類用の酵素系漂白剤を使った方がよいでしょう。使い捨てマスクには使えないので注意してください。
柔軟剤は使える?
洗濯後も肌当たりをよくするために柔軟剤を使いたい方もいます。使い捨てマスクには利用しないほうが望ましいですが、再利用して洗えるマスクには向いているのでしょうか。
できれば使わない方がいい
コットンガーゼの素材を使った場合は、風合いを活かすために使わない方がよい場合もあります。リンスのように仕上げに使うので、鼻をかみすぎて敏感になった肌に触れると刺激になるかもしれません。
使うなら無香料がおすすめ
手ぬぐいやタオルなどの素材の場合、肌当たりが柔らかくするために柔軟剤を利用したい方もいます。柔軟剤は香りが強い物があり、鼻を刺激して咳やくしゃみがひどくなることもありますね。どうしても使うのであれば、刺激を少なくするように無香料の柔軟剤を選ぶとよいでしょう。
次はマスクを洗濯するときにチェックすべきポイントを紹介します。
ダメと言われても、職場などで「マスク着用」と決められている場合は、とても困ってしまいます…。どうしたらよいでしょうか?