はじめに
インフルエンザや花粉症で、冬から春にかけてマスクを必要とする方が多くなります。小学生の中には給食の配膳で必要とする家庭もありますね。普段から備える必要は大切ですが、マスクがも品切れとなると入手するのが大変になるでしょう。
マスクの不足
マスクが不足になる理由は、インフルエンザの流行期、スギ花粉の飛来時期に新たな病気が重なった場合です。外国ではやっている場合でも、人の行き来で日本にも持ち込まれてしまいます。
マスクを洗濯して再利用をする動き
一気に病気が広がると、多くの人が購入するためにマスクが店頭から消えてしまいます。入荷が未定の状態ですと、現在保管しているマスクを大切に使おうとする方もいるでしょう。必要な所に行き渡るように買い占めをせず、洗濯をして再利用を希望する方も多いです。
「健康な人にマスクは不要、むしろ石けんなどでの手洗いが必要」というWHO(世界保健機関)の見解もありますが、喉のケアやせきやくしゃみなどのエチケット問題でマスクを必要としている人もいます。通院や入院時の面会の必要がある場合は、マスクを着用の上来院するように指示されるケースもありますね。
洗濯で再利用できるマスクは3種類
基本的に立体マスクやプリーツマスクをして完璧にウイルスを防ぐことはできません。しかし、マスクを必要とする所が多く、ないと困る場合があります。洗える物はあるのか、どのような所に注意したほうがよいのか見ていきましょう。製造メーカー側からも、再利用について注意喚起がされています。
①コットン素材
再利用できるマスクには、コットンガーゼのマスクが挙げられます。よくドラッグストアなどでみかける白いダブルガーゼのマスクが知られていますね。布地を扱う店舗では、色柄物のガーゼ素材、ふんわりしたトリプルガーゼ素材なども作られています。サイズも子ども用から大人用までさまざまです。
用途はホコリよけや、喉や顔周りの乾燥を防ぐ物が多く、あて布がついているもの、花粉や風邪などのウイルスを防ぐ加工をしてあるものもあります。ただし、特殊な加工をしている物は洗濯をする内に効果が薄れてくる場合がありますので注意が必要です。
肌に優しい
ガーゼ素材は水分を含んで保湿力があり、肌に優しいのが特徴です。立体やプリーツタイプは肌に密着しますが、化繊と比べて肌当たりがよいので、花粉症で鼻をかみすぎて敏感になってしまった肌にも負担になりにくいでしょう。
綿以外の素材も
コットン100%が多いですが、より肌に柔らかく感じるシルクや吸湿性のあるレーヨンが混紡されていることもあります。コットン100%でも、ガーゼ以外のタオル素材でなめらかな肌触りにしたり、手ぬぐい素材の丈夫で軽いマスクもあります。
手作りも可能
市販のコットンダブルガーゼ生地を利用して、洗える立体マスクやプリーツマスクを作れます。綿の洋服と同じように洗え、再利用可能です。大幅な縮みを防止するために、生地の状態で水通しをしておくのがおすすめです。ウイルスを除去するのは難しいですが、喉の保湿をするとウイルスがつきにくくなるでしょう。
ただ、手作りマスクを作る方が増えると、材料のマスク用ゴムなども不足してしまいます。そのようなときは伸び縮みするバイアステープで代用する方法や、マスクのコットンガーゼの余り布で自作する方法もおすすめです。
ガーゼの洗濯縮みを防ぐには
給食で使用したガーゼのマスクをうっかり洗濯機で洗って、縮ませてしまった方もいるかもしれません。ガーゼは柔らかい風合いを保つために織り目が大きくなっています。縮むのは避けられないですが、適切な方法で洗えば大幅に小さくなる事態は避けられます。
次ページからは洗えるマスクとして「化繊の不織布」を使ったマスクについて紹介します。