切り絵の作り方!初心者でも簡単に作れるポイントをご紹介!

切り絵の作り方!初心者でも簡単に作れるポイントをご紹介!

切り絵は、画用紙などをカッターナイフで切り抜くことで絵などを表現する技法です。作り方が難しく思われがちですが、図柄を選べば初心者でも簡単に取り組めます。身近な材料や道具で始められる点も魅力です。デザインや切り方のコツなど、切り絵の作り方を解説します。

記事の目次

  1. 1.紙1枚から絵を切り出す切り絵
  2. 2.切り絵の作り方①用意するもの
  3. 3.切り絵の作り方②デザイン
  4. 4.切り絵の作り方③下絵を写す
  5. 5.切り絵の作り方④切り方
  6. 6.切り絵の作り方⑤貼り方
  7. 7.切り絵の作り方⑥色のつけ方
  8. 8.切り絵で生活にゆとりや彩りを

紙1枚から絵を切り出す切り絵

出典:筆者撮影(本記事掲載の全画像)

切り絵は、1枚の紙からカッターナイフなどの刃物で、不要な部分を切り抜くことで絵を描く技法です。「切り紙」や「紙切り」と混同されることもありますが、切り絵は「切り紙」とは異なり、一般的には紙を折りません。また「紙切り」は、切り絵とは異なって、下絵なしに切る過程を客に見せる芸です。基本の切り絵は黒い紙を切って白い台紙に貼りますが、カラーや立体的な作品もあります。

切り絵の魅力

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切り絵は絵本の挿絵にも使われ、刃物で描いた独特な線が印象的です。切り方や線の太さ、作風により、素朴な作品にも繊細な作品にもなり得ます。難しい印象をもたれがちですが、切り絵は気軽に始めやすい趣味の一つです。

身近な材料と道具で作れる

切り絵に最低限必要なものは、画用紙などの紙、カッターナイフなどの刃物です。カッティングマットがなければボール紙などの厚紙で代用できます。安価で身近な材料で簡単に始められるのが、切り絵の利点です。

子供でも初心者でもできる

切り絵は、子どもや初心者でも簡単に始められます。画像は、左上の四角形や右上の五角形の部分が年少の子どもの、下段は年中の子どもの作品です。初心者はこのような直線の多い単純な図柄を選び、小さな作品から始めるとよいでしょう。気が向かないときはいつでも中断して、クリアファイルなどに挟んで保管できるのも利点です。

切り絵って切り方が難しそうに思えるけれど、最初は簡単なデザインを選べばいいのね。慣れたら少しずつ高度な作品にステップアップしよう!

切り絵にはうれしい効果も?

切り絵を刃物で切るときは手先を使いますし、集中力も必要です。作品作りに熱中することで、集中力が高まる、脳が活性化する、自律神経が整うなどの効果が得られるともいわれています。

切り絵の作り方のいろいろ

切り絵の作り方は人によって多少違います。主な例を挙げてみましょう。

  1. 切り抜く紙に直接デザインを描いて切り抜く
  2. 下絵と画用紙をホッチキスなどで留めて一緒に切り抜く
  3. 下絵を画用紙に写し取って切り抜く

本記事では第3の方法を解説

第1の方法は下絵が必要ありませんが、初心者はなにをどう描けばよいか戸惑うでしょう。第2の方法は表面から見ながら切れますが、2枚の紙を重ねて切るのは力とコツが必要です。そこで、本記事では第3の方法を紹介します。この方法は下絵を写す手間が必要ですが、切る紙は1枚だけでよいのが利点です。

最低限必要な材料は前述しましたが、そのほかにも次のような材料や道具があると便利ですよ。

切り絵の作り方①用意するもの

下絵を黒い画用紙に写す際には、トレーシングペーパー、チャコペーパー、クリップなどがあると便利です。繊細な部分にはデザインナイフを使うかたもいますが、100均のデザインナイフはがたつきが気になるという声もあります。初心者はカッターナイフが経済的かもしれません。カッターナイフでも細かいカットが可能で、本記事掲載の画像は全てカッターナイフ使用です。

必要に応じて接着剤や色紙を用意

作品を台紙に貼る場合は、台紙と接着剤も用意しましょう。水のり、デンプンのり、口が細いものなどを、用途と好みで使い分けます。切り絵に着色するときには、色紙や和紙も必要です。

切り絵の作り方②デザイン

切り絵を作るときには、まずデザインを決めます。切り絵のデザインの決め方や、描くときのポイントを紹介しましょう。

自分でデザインを描く

切り絵のデザインは、自分でも描けます。インターネットで探したイラストや、身近な風景や写真を元にデザイン化してもよいでしょう。今回は前の画像の桜の絵を元にしてみます。まず行うのは、黒く残すところと白く抜くところを決める作業です。慣れないうちは残す部分を鉛筆などで塗るとイメージしやすくなります。

黒白の決め方で違う印象の切り絵に

画像右は線を黒く残すことを意識し、画像左は線を白く抜くことを意識してデザインしています。同じ絵からデザインしても、どこを黒く残すかで違った印象になるのも切り絵の面白味のひとつです。線を白くした左のデザインでは蝶や葉、散る花びらを加えて、黒と白のバランスをとっています。デザインを描くときのポイントを下記にまとめました。

切り絵のデザインを描くときのポイント

  • 残す部分が必ずどこかにつながっている
  • つなげると不自然な部分は、後で所定の場所に貼ってもよい
  • 初心者はデザインを簡略化し、残す線を太めにする
  • 初心者は直線やゆるやかな曲線が多めのデザインを選ぶ
  • 黒と白のバランスをとる

先程デザインしたものを実際に切り絵にしてみたのが、こちらの画像です。同じ絵から2種類の切り絵ができました。イラストや絵、写真や実際の風景などを題材にする場合も、チェックポイントに注意して黒と白に染め分ければよいでしょう。

子どもの絵も切り絵にできる

子どもが描いた絵も、切り絵にして残すことが可能です。子どもが画用紙に描いた絵はそのままでも味わい深いですが、切り絵にしてもまた違った魅力が表現できます。方法は先程と同様で、残す部分と切る部分を決め、残す部分はどこかにつながるように修正して刃物で切るだけです。こちらの画像の文字以外は、子どもが絵を描いた画用紙をそのまま切り絵にしています。

文字をデザインする

文字も切り絵にできます。まず、線を残すか線を抜くかを決めましょう。平仮名の方が簡単に思われるかもしれませんが、そうとは言い切れません。平仮名は画数が少なく、くっつける場所が限られるので、漢字のほうが切り絵にしやすい場合もあります。また平仮名より漢字の方が直線が多く、切り方も漢字のほうが切りやすい場合が多いでしょう。

既製のデザインを使う

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自分でデザインする自信がないかたは、まずは切り絵専門の書籍の購入をおすすめします。ページを切り離し、描かれた下絵の線に沿って切り抜くだけです。また、お気に入りの切り絵作家の作品をトレーシングペーパーに写し取り、真似てみるのもよいでしょう。インターネットから切り絵風のデザインを探してみてもよいですね。自分の好みと技量にあわせて画材を選んでください。

それでは下絵を画用紙に写していきましょう。2枚重ねて切れるかたは、下絵と画用紙をホッチキスなどで固定して、一緒に切り抜いてもいいですね。

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切り絵の作り方③下絵を写す

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