はじめに
ガーゼというと、病院で使う衛生用品といったイメージがありますが、ナチュラルライフを好む人たちの間で、ガーゼがある生活というのが浸透しています。ティッシュの代わりにガーゼハンカチを使っているという人もいるようですね。今回は洗うたびにふわふわな風合いが楽しめるガーゼハンカチについて紹介します。
ガーゼハンカチにおすすめの布の種類
ガーゼには、いろいろな種類があります。ガーゼがハンドメイドで注目されるようになったのはこの10年余りのこと。ふわふわとした手触りで赤ちゃんや子どもの持ち物として注目されるようになりました。ここでは、ガーゼの種類と今回のハンドメイドレシピで取り上げる布について紹介してまいります。
①シングルガーゼ
一般的に、衛生用品で用いられる布です。粗い織り目のコットン布で柔らかな風合いが特徴的です。1枚布で提供されているガーゼで、折りたたんで傷口を覆うなどの用途で使われます。「晒(さらし)」とも呼ばれることがあり、茶巾絞りや蒸し器のしずく防止など、和料理などの場面でも使われます。価格帯も安いのが特徴です。
②ダブルガーゼ
シングルガーゼを2枚重ねにして加工した布です。ふわふわした風合いがさらに高まります。ハンドメイドなどでも使われている布で、赤ちゃんの肌着や浴衣、パジャマのほか、ナチュラル系ファッションの素材としても用いられます。手芸店で取り扱いの多い布です。この記事では、ダブルガーゼをメインにしています。
③3重ガーゼ・6重ガーゼ
シングルガーゼを3重、または6重にした布です。ダブルガーゼよりも厚みがあります。特に6重ガーゼは太めの糸で織りを弱くしたガーゼを重ねている特徴があります。ジャガード織りなど機械織りを採用して、模様を出しているガーゼも。1枚だけでも存在感があるので、ふちかがりしてハンカチに仕立てる方法もあります。
④コットンフランネル
コットンを起毛させて折り上げる布地で、「ネル生地」「コットンネル」とも呼ばれています。適度な厚みとふわふわ感がある木綿素材なので、赤ちゃん小物や冬用パジャマに最適です。吸水性が高く汚れ落ちもよいので、女性の布ナプキンや赤ちゃんの布おむつにも使われています。
⑤パイル地
タオル地のように、糸ループがある生地です。タオルは両面糸ループがついていますが、パイル地は片面のみループがついているものもあり、アイディア次第でいろいろなものに仕立てられるメリットがあります。赤ちゃん用のおもちゃをハンドメイドする布としても最適です。カラーバリエーションも豊富な万能選手です。
米ぬかを包んで食器洗いに使うこともありますよ