練り香水とは?
練り香水はオイルやワックスに精油などで香りづけをした固形の香水です。アルコールフリーで肌への刺激や香りもおだやか、周囲の人を強い香りで不快にさせる心配も少ないです。液体の香水より持ち運びしやすく、外出先でも気軽に香りを楽しめます。
初心者でもかんたんに作れる!
手作りのメリットは「自分好みの香りや固さに作れる」「量や配合を自由に設定できる」という点に尽きます。初心者の方は材料などをそろえるのに初期費用がかかりますが、市販品をそろえるよりはるかに低コストですよ。
こんな使い方も!
- ネイル・ハンドクリーム
- リップクリーム
- 髪・頭皮の保湿クリーム
- 肩こり、筋肉痛対策
- 虫よけ
- 手紙や本(しおり)の香りづけ
- 部屋のフレグランス
玄関とトイレに石鹸を置いているけど、練り香水でも代用できそうだね!
練り香水の作り方【手作りに必要な道具・材料】
さっそく手作りしてみましょう!ほとんどがネットショップやアロマ専門店・ドラッグストアなどで購入できます。それぞれの特徴と選ぶポイントのご紹介です。
手作りに必要な道具
- ビーカー
※注ぎ口と目盛り付きのガラス製がおすすめ。耐熱性の計量カップでもOK。 - ガラス棒
※竹串・つまようじ・プラスチック製のマドラーでもOK。 - 容器
※遮光性・耐熱性のあるガラス製がおすすめ。精油によって溶けたり変形したりすることがあるのでアロマ専用のものが安心。 - キッチンスケール
※最低でも1g単位で量れるものを用意しましょう。 - 湯せん用の小さい鍋・耐熱ボウルなど
※電子レンジでも可。
材料①【ミツロウ】
ミツバチのお腹の分泌腺からでる天然ワックスです。保湿・抗炎症・殺菌作用などにすぐれ、石鹸やろうそく、床のワックス剤などにも使われています。また、融点が高いので常温では液体でなく固まった状態であるのも特徴です。
黄色と白色のものがあります。黄色は未精製ではちみつのような香りがしますが、白色は精製済みで香りがしません。アロマクラフトでは香りの影響を受けない白いものを選びましょう。
ミツロウは石鹸やろうそくにも使われているんだ!たしかに見た目やさわった感じが石鹸にそっくりかも。
材料②【ワセリン】
石油を精製して得られる保湿剤です。肌への刺激が少なく、お肌の弱い方や赤ちゃんにも使用できます。実際、皮膚科などでも「白色ワセリン」「プロペト」の薬名で処方されています。
材料③【キャリアオイル】
植物から抽出された天然のオイルで、精油の有効成分を肌の内部まで運ぶ(=キャリア)という意味からこのように呼ばれています。アロママッサージや石鹸作りなどに欠かせないアイテムのひとつです。
材料④【精油(エッセンシャルオイル)】
植物の花や葉、茎などから抽出された芳香物質を凝縮した100%天然のオイルです。精油によって香りもはたらきもさまざま、迷ったら香りを嗅いで“いい香り・心地よい”と感じるものを選びましょう。
精油を選ぶポイント・注意点
精油はフランスやドイツなどでは薬として扱われ、医療でも使われています。日本ではアロマグッズとして気軽に購入できますが、使い方によっては心身に大きな負担を与えかねません。下のポイントを参考に安全にご使用ください。
精油を選ぶときのポイント
- 100%天然成分で作られているか?
- 精油名、学名、原産地、抽出部位・方法が記載されているか?
- 遮光性のビンに入っているか?
せっかくの練り香油づくりも、体調不良を引き起こしては意味がないよね。精油はじっくりと選びましょう。
精油を使用する時の注意点
- 直接飲んだり、ほかの食品と一緒に摂取しない
- 原液を直接肌に塗らない
※必ず1%以下に希釈して使いましょう。 - 点眼しない
- 引火しやすいので使用場所・保管場所に注意
- 高温多湿をさけて冷暗所に保管
※ペットやお子さんの手の届かない所に保管しましょう。 - 類似品に注意!
※アロマオイル・フレグランスオイル・ポプリオイルなどは合成のオイルで精油とは別物です。
次はいよいよ基本の作り方です!
なんだかおしゃれな石鹸みたいだね!