石鹸(せっけん)の手作り方法!必要な材料と作り方手順をご紹介!

石鹸(せっけん)の手作り方法!必要な材料と作り方手順をご紹介!

特別な材料や道具なしに固形石鹸を作ることができます。天然素材の無添加石鹸もアロマ石鹸もハンドメイドできます。一度に数個作れるので一個あたり、市販の固形石鹸よりも安く作ることも可能です。基本的な作り方や子供にも簡単な作り方、手作り石鹸のアレンジ方法を紹介します。

記事の目次

  1. 1.手作り石鹸とは
  2. 2.手作り石鹸のおすすめポイント
  3. 3.手作り石鹸に必要なもの
  4. 4.手作り石鹸の作り方
  5. 5.手作り石鹸のアレンジ
  6. 6.自分好みの手作り石鹸を作ろう

手作り石鹸とは

Photo bydonbalon

手作り石鹸とは、ハンドメイドの固形石鹸のことをいいます。手作り石鹸の材料は植物由来のオイルや天然素材です。そのため肌にやさしく、安心して使えます。ハンドメイドでも作り方や材料は人それぞれです。基本的な作り方を覚えれば、アレンジは簡単にできます。材料、見た目、香りと自分で選べるので、世界に1つのオリジナル石鹸を作れます。

手作り石鹸と市販の固形石鹸の違い

Photo bysilviarita

手作りと市販の固形石鹸の違いは、材料と完成にかかる時間が異なることです。あまり費用を気にせず作れる手作りとは異なり、市販の固形石鹸は費用面から動物性油脂も使います。さらに市販は完成までにかかる時間は約4時間、無添加石鹸でも3~4日です。しかし手作りは熱を使わないコールドプロセス製法で作られることが多く、完成には約1カ月かかります。

手作り石鹸は簡単に作れる?

Photo bysilviarita

手作り石鹸は基本の作り方が数種類あります。その作り方を覚えれば、簡単にハンドメイドできます。材料は作り方によって異なりますが、オイルやアロマオイルなど一度揃えれば何度か使えるものもあります。石鹸作りに必要な道具は家庭にあるものでも代用できます。最初は揃えるものが多いので、代用できるものは代用品をおすすめします。

手作り石鹸のおすすめポイント

Photo byCouleur

市販の固形石鹸も種類が豊富で、アロマを使ったものや無添加のものもあります。市販でもこだわって作られていますが、手作り石鹸にしかないよさもあります。たとえば手作り石鹸は天然素材で作られているので、肌だけでなく地球にも優しいです。他にもあるハンドメイドの石鹸だからこそのおすすめポイントを紹介します。

原材料が全てわかる

Photo bystux

市販の石鹸も原材料の記載はありますが、書かれているもの全てを理解するのは難しい場合があります。しかしハンドメイドなら材料の全てを把握できます。さらに不要な添加物は取り除けるので、より自分の肌の状態に合う石鹸を作れます。天然素材を使った無添加の石鹸なので、アトピーやアレルギーがある人にもおすすめです。

アレンジ方法が多い

Photo bypixel2013

デザイン、香り、材料とアイデア次第でいろんなアレンジができます。市販の固形石鹸は作る途中に加熱するので、オイルに含まれる美容成分が壊れてしまいがちです。ハンドメイドは熱を加えないので、美容成分たっぷりです。さらにアロマオイルやハーブを使って好きな香りにしたり、型や色で好みのデザインにしたりできるのもおすすめポイントです。

手作り石鹸に必要なもの

Photo byHans

手作り石鹸を作る前に準備が必要です。手作り石鹸の材料には、取り扱いに注意しなければいけないものもあります。そのため材料だけでなく、道具や服装も重要です。安全に楽しく石鹸を手作りするために必要なものを紹介します。

道具と服装

Photo byCourton

手作り石鹸に必要な道具は、温度計、計量カップ、泡だて器、ゴムヘラ、ボウル、はかり、固めるための型です。材料に苛性ソーダなどアルカリ性のものを使う場合、鉄やアルミは腐食や変質します。その場合はステンレス製やガラス製のものを使いましょう。服装はエプロンとゴム手袋を身につけます。苛性ソーダを使用する場合は保護メガネとマスクがあると安心です。

材料

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

苛性ソーダ、水、オリーブオイルなどの油を基本的な作り方では使います。水は水道水やミネラルウォーターだと泡立ちが悪くなりやすく、石鹸が溶けにくくなってしまいます。そのため精製水がおすすめです。ドラッグストアのコンタクト用品売り場やネットで手に入ります。油は植物由来の油ならお好みのものを使えます。揚げ物をした後の廃油も使えますよ。

手作り石鹸の作り方

Photo byFree-Photos

手作り石鹸は材料によって作り方が異なります。主に使われるのは苛性ソーダ、グリセリンソープ、石鹸素地の3種類です。それぞれ特徴や作り方の難易度、完成までにかかる時間が異なります。この3種類の作り方を覚えれば、見た目や触り心地、使用感の異なる石鹸を作ることができます。

作り方①苛性ソーダ

手作り石鹸の中で1番基本的な作り方です。使うオイルによって名前が変わり、キャスター石鹸やマルセイユ石鹸と呼ばれています。難易度はやや高いですが、なめらかになるので人気です。苛性ソーダはドラッグストアの処方箋受付で購入できます。購入時に身分証明書と印鑑が必要です。在庫を置いていない場合もあるので、事前に問い合わせましょう。

準備

Photo byGadini

  1. オイルを耐熱容器に入れ湯煎し、38~40度まで温める
  2. 苛性ソーダを耐熱容器に入れる
  3. 精製水を少しずつ注ぎ、ガラス棒で混ぜる
  4. 水を入れたボウルに耐熱容器を入れ、38~40度まで混ぜながら冷ます
  5. 同じ温度の苛性ソーダの水溶液をオイルに少しずつ加える
  6. 全部加えたら20分間泡だて器で混ぜる
  7. とろみが出て、マヨネーズくらいの固さになれば完成

苛性ソーダの取り扱い方法

  • 苛性ソーダ水は90度まで温度が上昇するので火傷に注意
  • 刺激臭が発生するので必ずマスクと換気をする
  • 直接触ると皮膚がただれるので必ずゴム手袋を
  • とろみが出ない場合は湯煎で40度を保つ

作り方

  1. 石鹸の生地を型に流し込む
  2. 型をテーブルなどに落とし、型から空気を抜く
  3. 型を発泡スチロールやダンボール、保温バッグなどに入れ24時間保温する
  4. 生地がしっかり固まったら型から取出し、切り分ける
  5. 風通しのよい日陰で1カ月熟成させれば完成

生地が固まらないときは保温時間を延ばしてね!

作り方②グリセリンソープ

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

グリセリンソープを使うと透明感のある石鹸になります。宝石石鹸と呼ばれる石鹸を作れるのが、このグリセリンソープです。苛性ソーダよりも簡単で、すぐに使えるので初心者にもおすすめの手作り石鹸です。グリセリンソープはMP(Melt and Pour)ソープやとうめいせっけんという名前でも売られています。

準備

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

グリセリンソープを包丁などで細かく刻み、湯煎にかけて溶かすだけです。とても早く固まってしまうので、手早く作業を進めましょう。溶かしただけだと透明ですが、水で溶かした食用色素を加えると色つきの石鹸になります。色づけの前や途中に固まってしまった場合、湯煎すればまた溶けます。1つの石鹸でも色の濃さを変えると、より宝石っぽく作れますよ。

作り方

石鹸の生地を型に流し込み、風通しのよい場所で1時間程度置いておきます。1時間後に触ってみて、固まっていれば完成です。型からはずし2~3日乾燥させると、より長持ちします。気温が高く細かい泡ができてしまう場合、冷暗所で乾燥させると泡ができにくくなります。

作り方③石鹸素地

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

石鹸素地を使えば、グリセリンソープよりさらに簡単に作れます。石鹸素地で作る石鹸は、手ごね石鹸や練り石鹸などと呼ばれています。特別な道具が不要で、こねて乾燥させれば完成という簡単さです。粘土遊びの感覚で作ることができ、小さな子供と一緒に作るのにも向いています。石鹸素地はアロマオイルを取り扱うお店やネットで購入できます。

準備

石鹸素地をボウルに入れ、触れる温度のお湯を少しずつ注ぎます。耳たぶくらいの固さになるまで、粘土をこねる要領でこねるだけです。お子様と作る場合、ビニール袋だとこねやすくなります。石鹸素地が大きい場合は細かく切り刻むと柔らかくなりやすいです。

作り方

型に入れたり好みの大きさにちぎったりして形を整えます。その後2週間~4週間、風通しのよい場所で乾燥させます。型を使う場合はラップを使い、型にしっかり押し込むと形をつけやすいです。乾燥させしっかり水分を抜き、固くなったらできあがりです。他の手作り石鹸と同様に石鹸を混ぜるときにアロマオイルやハーブを入れ香り付けをしたり、食用色素で色付けしたりとアレンジも可能です。

手作り石鹸のアレンジ

Photo byritual

手作り石鹸のよさは、自分好みに作れることです。基本のレシピで作り使用感を確かめた後、自分の好みに合った石鹸を作ると比較ができるのでおすすめです。難しい作業はなく材料を変えたり、作る途中で加えるだけなので簡単に変化を楽しめます。ぜひ石鹸の使用感や香り、色などこだわってみてください。

①オイル

Photo bymargenauer

手作り石鹸は使うオイルによって使用感が変わってきます。手作り石鹸には植物由来のオイルが適しています。オイルにはそれぞれ浸透性や保湿力など特徴があります。肌の状態に合わせて、いくつか混ぜ合わせても作れます。最初から数種類のオイルを混ぜたオイルミックスも売っています。オイルミックスなら計測も温度管理も簡単なので、初心者にもおすすめです。

オイルの特徴

Photo bysilviarita

  • しっとりとした使用感のオリーブオイル
  • 泡立ちのいいココナッツオイル
  • 溶け崩れしにくいパームオイル
  • 浸透しやすく軽い使い心地マカダミアナッツ
  • 浸透力も保湿力も優れたホホバオイル
  • 柔らかくクセがないスイートアーモンドオイル
  • 泡立ちと保湿力のあるキャスターオイル
  • しっとり感と保湿力のいいアボカドオイル

シアバターやココアバターなどもおすすめ!

おすすめオイル

Photo byCouleur

おすすめはオリーブオイルです。簡単に入手でき扱いやすいので、ハンドメイド初心者にも向いています。オリーブオイルには肌に潤いを与える成分が含まれ、洗いあがりがしっとりしているのが特徴です。バージンオイルよりピュアオイルの方がハンドメイド向きです。

②香りづけ

Photo bysilviarita

ハンドメイド石鹸は、香りづけも簡単にできます。市販の固形石鹸だと香りが強かったり好みの香りに出会えない場合もありますが、ハンドメイドなら自分好みに香りづけできます。香りづけに使用する材料は天然の素材を使いましょう。香りの材料を2種類以上使うと長持ちしやすいです。

ハーブ

Photo byHans

ハーブを使って香りづけする場合、2種類の方法があります。1つ目はドライハーブ、2つ目はハーブティーを使う方法です。ドライハーブはそのまま入れ香りづけします。ハーブティーは精製水の代わりとして使うことで香りづけできます。おすすめハーブは刺激の少ないラベンダーとカモミールです。

ハーブを香りづけに使うときのポイント

  • ハーブの葉や花は約5分熱湯に浸す
  • ハーブの根など固い部分は煮出す
  • 鍋やティーポットは必ずふたをする
  • 自然に覚めるのを待ち、しっかりしぼる

アロマ

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

香りづけにはエッセンシャルオイルと呼ばれる精油を使います。100%天然素材なので、安心して使用できます。アロマオイルやフレグランスオイルは合成香料を使用しているので、ハンドメイド石鹸には向きません。エッセンシャルオイルの量は、使用するオイル全体の1%が目安です。2%以上だとオイルが分離したり、肌に刺激を与えたりする場合があります。

③色づけ

Photo byimprimable

色づけも香りづけと同様、簡単にできます。色づけの材料は鉱物や植物、食用色素と主に3種類あります。鉱物は色鮮やか、植物は肌に優しい、食用色素は口に入れても安心という特徴があります。材料によっては色が付きやすいものもあります。少量ずつ加え、色味を確認しましょう。きれいに発色させたい場合は、しっかり混ぜてください。

鉱物

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

鉱物が原料の鉱物色材を使います。鉱物色材は鮮やかな色付けをしたいときにおすすめです。化粧品にも使われることが多いので、安全性や肌への刺激の心配もありません。粉なので濃さの調整がしやすく、マーブル柄も作れます。安全は確認されていますが、鉱物色材には鉄やニッケル、コバルトなどが含まれています。アレルギーがある人は注意してください。

天然素材

クリックするとAmazon商品ページへ飛びます

クレイパウダーを使うとスクラブの役目も果たすので、体用石鹸を作るのにおすすめです。発色はきれいですが、天然素材なので安心して使えます。他にも天然素材の色づけは、植物を使う方法があります。紫いもやにんじんなどの野菜、ココアやコーヒーなど身近な素材で色づけできます。植物だと色づきは薄いですが、安心して使えます。

自分好みの手作り石鹸を作ろう

Photo bysumma

1度手作り石鹸を作ってみると意外と簡単で、自分の好みに作れるので夢中になる人も多いそうです。気になるアレンジ方法が複数あっても、お試しで少量ずつ作れます。アレンジ方法も組み合わせが多いので、自分の肌や好みに合うオリジナル石鹸を探してみてください。

白うさぎ
ライター

白うさぎ

便利グッズと手作りが好きな主婦ライターです。いかに楽しく効率的に家事をこなせるか日々考えてます♩

関連記事

記事ランキング