車庫をDIYで作る方法①木造編
ここでは、一般的な車庫の作り方を紹介します。木製ならではの柔らかい感じは、どのような車にもよく合います。DIYで車庫を作るには、何が必要で、どんな工程を踏むのか見ていきましょう。
準備するもの
主な材料
- 2×4材:車庫の本体に使用する2×4材は、安価で加工のしやすさが魅力です。
- OSBパネル:薄く長方形にカットした木削片(ストランド)を接着剤で熱圧製造したパネルです。強度と剛性があり、屋根や壁にも使われています。
- ポリカ波板:軽量で安価、耐候性に優れているという特徴があります。
- 塗料:屋根や壁に使います。必要に応じて防腐剤入りの塗料を用意します。
道具
のこぎりや金づちなど、日曜大工の道具を揃えている人は多いと思われますが、自作ガレージの作成にあたっては、基本的に以下の道具も用意しておきたいところです。
- 左官コテ:コンクリートをならす道具です。
- 水平器:建物の水平や垂直を測るのに使います。
- 電動工具:ねじやボルトの締め付けが多いので、インパクトドライバーは必須でしょう。また、2×4材などの木材を使用してガレージを建てるには、大量の釘を使用します。必要に応じてエアー釘打ち機を用意しましょう。
費用
木製ガレージの作成費用は、使用する材料や専門業者にお願いする割合に応じて変わってきます。2×4材などの安価な木材ではなく、材料にこだわって良質の材木を使用すれば、そのぶんだけコストがかかりますし、業者に依頼する箇所が多くなるほど料金は高くなってしまいます。一般的には70万円~100万円程度といわれていますが、なかには8坪のガレージを20万円程度で作成した人もいて、作り方の工夫次第では費用を大きく削減できそうです。
作業手順
①設計
まずは、どのようなガレージにしたいのか十分に検討したうえで設計を行います。ただし、建物を建てるには一定程度の知識が必要で、素人の設計ではガレージを建てても倒壊するリスクが伴います。建築に関する知識に自信がなければ工務店や設計事務所などに相談したほうがいいでしょう。
②基礎作り
自家用車を収納するわけですから、土台となる基礎はしっかりと作る必要があります。基礎の作り方は、必要な広さの穴を掘り、砂利を敷いて鉄筋を配置したうえでコンクリートを流すという工程です。なかなか大変な肉体労働ですが、完成後のガレージを思い浮かべながら地道に作業をすると苦痛な作業も楽しみに変えられるかもしれません。
③木工事
基礎が完成したら、いよいよ2×4材などの木材を使用してガレージの作成に取り掛かります。市販の2×4材は手ごろな価格で加工も容易なので積極的に使用したほうがコストを抑えられるのでおすすめです。骨組みの欠陥はガレージの倒壊リスクを高めてしまうので、部材一つひとつの組み立ては慎重に間違いないように行います。柱を建てて屋根までDIYで行うには難易度の高い作業ですが、そのぶんだけ完成したときの達成感は何にも代えがたい気持ちになるでしょう。
④仕上げ
骨組みが完成したら、OSBパネルで外壁と内壁を貼っていきます。内壁のコストを抑えるならベニヤ板でもいいでしょう。パネルを貼ったあとは、塗装をして完成です。ガレージにはシャッターが付きものですが、設置が大変なうえにコストもかかるので、木製の引き戸やアコーディオンカーテンなどをシャッターの代わりにするのもおすすめです。