シュガークラフトとは?おしゃれで簡単な作品にチャレンジしよう!

シュガークラフトとは?おしゃれで簡単な作品にチャレンジしよう!

シュガークラフトは、イギリスで生まれた伝統工芸です。砂糖の粘土で作られた花や人形などでお菓子やケーキを飾り、繊細さと華やかさで人を魅了します。作り方は粘土細工と同様で簡単です。シュガークラフトの材料や初心者向けの作り方、保存方法や日持ちについて紹介します。

記事の目次

  1. 1.シュガークラフトとは
  2. 2.シュガークラフトに必要な道具類
  3. 3.シュガークラフトの材料と生地の作り方
  4. 4.シュガークラフトの作り方
  5. 5.シュガークラフトの飾り付け
  6. 6.シュガークラフトの保存と日持ち
  7. 7.シュガークラフトでお菓子を華やかに

シュガークラフトとは

出典:筆者撮影(本記事掲載の全画像)

シュガークラフトはイギリス発祥の伝統工芸です。砂糖を材料としたペーストで花や人形などを作り、お菓子やケーキを飾ります。イギリスではシュガークラフトを大切な方へプレゼントすることも多く、身近な存在です。日本ではまだ一般的ではありませんが、華やかなシュガークラフトケーキはウェディングケーキとして人気があります。パーティーやプレゼントにもぴったりです。

シュガークラフトの教室や資格も

シュガークラフトの教室も各所で開講されています。趣味で楽しみたい方向け、ウェディングケーキを自分で作りたい方向け、資格を取りたい方向けなどさまざまです。興味がある方は、目的と講師の方の作風などを考慮して教室を選ぶとよいでしょう。資格を取得すれば活躍の場も広がるかもしれません。

わあ!素敵!特別な材料や道具が必要なの?

意外に手軽な材料と道具でできるわよ。生地の材料は主に2種類あって、生地の作り方が異なるの。まず道具類からご紹介するわね。

シュガークラフトに必要な道具類

シュガークラフトに必要な道具は、簡単な作品なら身近なもので十分です。電子レンジ以外は100均でも入手できます。作る作品に応じて揃えましょう。

シュガークラフトの材料

  • 生地作製用:耐熱容器、ゴムベラ、はかりなど
  • 着色用:食用色素、爪楊枝など
  • 打ち粉として:粉砂糖(コーンスターチや片栗粉でもよい)
  • 成形用:のし棒、野菜やクッキーの抜き型、はさみ、彫刻刀、箸、竹串など
  • 装飾用:粉砂糖(アイシング用)、細筆、アラザンなど
  • 生地保存用:ラップ、チャック付き食品保存袋

専用の道具セットも市販されている

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本格的に取り組んでみたい方なら、専用の道具がセットになった商品も市販されています。抜型は、型抜きした生地をバネの力で押し出してくれるものもあり、抜く際に形が崩れなくて便利です。さまざまな形の細工棒は、細かい形を作ったり、筋や模様をつけたりするのに活躍します。かわいい形が簡単にできるシリコン型もあるため、イメージに合うものを探してみるとよいでしょう。

では、生地の材料と作り方を見ていきましょう。

シュガークラフトの材料と生地の作り方

シュガークラフトに使われる材料は、主に次の2つです。それぞれの材料の利点と欠点をまとめました。

  材料 利点 欠点
シュガー
ペースト
シュガーペーストパウダー、水 水を加えてこねるだけなので扱いやすい 100均やスーパーでは取り扱いがないことがある(製菓材料店で入手可能)
マシュマロ
フォンダント
マシュマロ(白)、
粉砂糖、水
100均やスーパーで手軽に入手可能 べたつきやすく、扱いに多少慣れが必要

それぞれの材料について、基本の生地の作り方を教えて!

生地を作る前に作業環境や服装を整え、よく手洗いするのも大切よ。冬物の衣類は、毛ば立ちが生地に混ざることもあるので注意してね。

シュガーペーストを使う場合

シュガーペーストは、専用のパウダーに水を加えてこねて作ります。水の分量は粉の1割程度が目安ですが、説明書きにしたがってください。指定の分量の水を量りとったときに、粉に対して少なすぎるように感じるかもしれません。しかし一気に全部入れず、最初は少なめに加えてみます。水の適量はその日の気温や湿度にも左右されるからです。

硬さの調整

水分が全体になじむようによくこねます。生地が硬いようなら水を、やわらか過ぎるようならパウダー(または粉砂糖)を少しずつ加えて調整します。耳たぶくらいの柔らかさで、表面につやがでてきたら、生地の完成です。乾燥しないようにラップに包んでおきましょう。

マシュマロフォンダントの生地の場合はどうやって作るの?

マシュマロフォンダントを使う場合

マシュマロフォンダントの生地は、重量比でマシュマロ(白):粉砂糖=1:2が基本です。まず、マシュマロの全体を水でよく濡らし、耐熱容器に入れます。ラップなしで電子レンジで加熱してください。マシュマロ50gなら600Wで30秒程度、マシュマロがふくらむのが目安です。ふくらまなければ追加して加熱します。マシュマロが熱くなっているため火傷に注意してください。

ふくらんだマシュマロをゴムベラなどで混ぜると、クリーム状になります。ここに粉砂糖を加えて、さらによく混ぜます。粗熱が取れて触れるようになったら、手でよくこねましょう。その際、打ち粉として粉砂糖(またはコーンスターチや片栗粉)を手にまぶしておくと、べたつきにくいです。

硬さの調整

生地は冷えると硬くなってきます。冷えてもやわらか過ぎるようなら粉砂糖を加えてください。耳たぶ程度のやわらかさに練り上がったら、乾燥を防ぐためにラップに包んでおきましょう。使う際に硬くて成形しにくい場合は、使う分だけラップに包んでレンジで1~数秒加熱するとやわらかくなります。加熱し過ぎると熱くなり、ラップや手にべたべたとくっつくため注意が必要です。

いろんな色を作るにはどうするの?

着色生地の仕方

生地の着色方法は、シュガーペーストでもマシュマロフォンダントでも同様です。まず、何種類の色を作るのか、何色をどのくらい作りたいのかを考えて、基本の生地を分けましょう。生地に爪楊枝などで食用色素を適量つけ、これを内側に練り込むようにして均一になるまでよく混ぜます。

混色も可能

慣れないうちは少量から試し、色の具合を見ながら濃くしていくのがおすすめです。淡い色を取り分けておいて、濃淡の生地をつくるのもよいでしょう。色を混ぜることもできます。混色すると色に深みが出るためおすすめです。違う色を扱う際には必ず手をきれいに洗い、色が混ざらないようにします。生地ができたら色別にラップに包んでください。

生地を作ったところで時間がなくなっちゃったわ。生地は日持ちするのかしら?

生地の日持ち

生地は適切に保存すれば日持ちします。保存する際に大切なのは、乾燥を避けることです。使っていない生地は空気に触れないようにラップで包んでおくのが基本ですが、保存する際にはさらにチャック付き食品保存袋などに入れます。これを冷蔵庫に保存した場合の日持ちは、1週間~1カ月程度です。しかし保存している間にも乾燥が進むため、できれば使う分だけ作るのがよいでしょう。

さあ、生地も道具もそろったわ。いよいよシュガークラフトを作りましょう。

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シュガークラフトの作り方

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