シュガークラフトの作り方
生地ができたら、形を作っていきます。シュガーペーストでもマシュマロフォンダントでも、基本的には普通の粘土遊びと同じ要領です。ここでは例として、花と動物の人形の作り方を説明します。
花の作り方
花はかわいらしく華やかで、応用しやすいアイテムです。たくさん作ってカップケーキや市販のミニケーキなどのお菓子に飾るだけで、見栄えのするお菓子に変身します。ホームパーティーにもぴったりです。
小さなお花は型抜きするだけだから簡単で、初心者におすすめよ。抜き型には100均のデコ弁キットも使えるわ。
小花の作り方
花びらにする色の生地を、2mm程度の厚さに伸ばします。台にものし棒にも打ち粉(粉砂糖またはコーンスターチ)をまぶしておくのがコツです。好みの花型にも打ち粉をつけて、花の形を抜きます。型にくっついて外しにくいかもしれません。傷つかないように先が丸い箸などで、花びら1枚ずつを少しずつ押して外します。表からでも裏からでもやりやすい方から作業しましょう。
花をてのひらにのせ、先の丸い箸で中心を押さえて表情をつけましょう。スポンジの上で行う場合もあります。中心に花芯を飾りますが、生地で作ってもアラザンを使ってもよいでしょう。粉砂糖を少量の水で溶いてどろどろにしたアイシングを糊にします。クッキングペーパーや乾いた皿の上で、硬くなるまで乾燥させましょう。
葉の緑があると花が引き立つわ。ぜひ一緒に作りましょう。
葉の作り方
花には葉があると華やかに見えます。まず生地をのし棒で2mm程度の厚さに伸ばしましょう。葉の形の抜き型で抜いてもよいですし、はさみやカッターナイフで切っても構いません。お好みで、カッターの刃や竹串の先などで葉脈を描きます。花に合う形と大きさを考えて、葉を仕上げるのがポイントです。デザインによっては茎やつるも作ってみてください。
ちょっとレベルアップして、バラの作り方もご紹介するわ。花びらを組み合わせるだけだから、気軽に挑戦してみてね。
バラの作り方
次は、華やかなバラの花を作ってみましょう。生地を粘土のようによくこね、ひび割れのない涙型のような花びらを形づくります。縁がひび割れやすいため、できた花びらにはラップをかけておくとよいかもしれません。大きさはばらつきがあるくらいで大丈夫です。花びらの1枚を巻いて芯にし、小さい花びらから順に周りにつけていきます。
前の花びらと位置が重なると不自然になるので、花びらと花びらの間に入れるように新しい花びらをつけていくのがコツです。生地がしっとりしていればそのままくっつきますが、生地が乾燥気味のときはアイシングを糊代わりにしてつけられます。たくさん花びらをつけた大きな花ばかりでなく、つぼみのように見える花も作りましょう。葉っぱと一緒に飾り付けます。
バラがあると豪華に見えるわね。人形も一緒に飾ってみたいわ。
人形の作り方
シュガークラフトでは、粘土細工のように人形もできます。シュガーペーストでもマシュマロフォンダントでも同様です。今回は動物の人形の作り方を紹介しましょう。
立体の人形
頭、身体、手足、尾など、パーツごとに分けて形を作ります。顔は、今回はアラザンでつけましたが、生地で作ったり描いたりしてもよいでしょう。目や口はただ表面につけると出っ張って見えるため、適度に埋め込みます。頭など大きなパーツは、接着部に傷をつけてからアイシングでつけるとくっつきやすいです。
平面の人形
立体の人形を作るのは難しそうだと思う方もいるかもしれません。その場合は動物の顔の形が手軽にできる抜き型を使うとよいでしょう。100均でも入手できるアイテムです。大小の円と組み合わせてアイシングで接着すれば、動物を簡単に表現できます。
いろんな飾りができたわ!どんな風に飾り付けていこうかしら?
飾り付けはあくまでも自由だけれど、例を紹介するわね。飾っておきたい場合やプレゼントしたい場合のアイデアも一緒に見ていきましょう。
シュガークラフトの飾り付け
こちらは市販のチョコレート菓子に、シュガークラフトをアイシングで接着しています。市販のカップケーキやクッキーを使ったり、飾り付ける土台まで自分で作ったりするのもおすすめです。シュガークラフトが甘いため、土台を自作すればお菓子の甘さを調整できます。季節感や、子供が好きなキャラクターを表現するのも素敵です。
次は、比較的簡単にできるシュガークラフトケーキを紹介します。一般のシュガークラフトケーキでは土台を生地できっちり包みこみますが、相応の技術が必要です。そこで、薄く伸ばした生地でテーブルクロスのように土台をかくしました。食べるのが目的なら土台はカステラやケーキ台で、飾っておくのが目的の場合は土台を厚紙などで作りましょう。
こちらは、スイーツデコ用のケーキパーツを土台として使用しています。スイーツデコ用のパーツは食べられませんが、シュガークラフトを飾っておきたい場合には重宝します。アイシングでは接着できないため、接着剤を使うのがおすすめです。
こちらは、シュガークラフトを安価で手軽にプレゼントしたいときの飾り付けアイデアです。100均のデザートカップやサラダカップを逆さまに使っています。生地をカップの蓋に広げて土台にし、カップの大きさにあわせてアイシングで作品を飾れば完成です。乾燥後にカップの本体を被せると、プレゼントを壊さずに持ち運べます。
せっかく作ったシュガークラフト、まとめて作っておいて、使いたいときに使えたら便利よね。日持ちするのかしら?
飾っておく場合にも日持ちは気になるわよね。次はシュガークラフトの保存方法と日持ちについて説明するわ。
シュガークラフトの保存と日持ち
シュガークラフトはほぼ砂糖でできていることから、日持ちします。湿気を嫌うためよく乾燥させてから、乾燥剤と一緒に食品保存用の袋や蓋付きケースに入れて常温で保存しましょう。食べるのであれば1カ月以内に使用するのがおすすめです。飾るのが目的の場合は、湿度に気をつければ半永久的に日持ちするといわれています。透明ケースなどに入れて、インテリアにするのもおしゃれかもしれません。
シュガークラフトでお菓子を華やかに
シュガークラフトは砂糖を粘土のように使って、さまざまな工芸品を作る技術です。簡単な花や人形を作って飾るだけで、パーティーのお菓子やケーキに華を添えられます。日持ちするのもうれしいポイントです。大切な方にプレゼントしたり、子供と一緒に作ったりするのも楽しいかもしれません。シュガークラフトに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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すごい!市販のチョコレート菓子がおしゃれに大変身してるわ!