指編みマフラーの編み方
基本の指編みをマスターしたら、それぞれの編み方でマフラーが作れます。使うシーンや人に合わせて好きな編み方を選んでください。
メリヤス編みのマフラー
ぬいぐるみのための小ぶりなマフラーなら10分程度でできるほど、メリヤス編みは簡単に編めます。できるだけ長く編んでぐるぐると首に巻いてみてもよいですね。
用意するもの
- お好きな毛糸:1玉(太めか幅広がおすすめ)
- はさみ
手順
- メリヤス編みの編み方を参考に編み始める
- 好きな長さまで編む
- 編み終わりの処理を参考に、マフラーの端を処理する
メリヤス編みのマフラー完成例
マフラーの端にポンポンを縫いつけるとかわいらしいマフラーに仕上がりますね。
メリヤス編みのポイント
- 指の幅がそのまま編み物の幅になるため、毛糸は太いものを選ぶのがおすすめ
- 細い毛糸を使う場合は何種類か毛糸をあわせて編むと、カラフルで個性的なマフラーに仕上がる
こま編みのマフラー
こま編みはメリヤス編みと比べると、編み目が目立ちやすい編み方です。そのため、色の混ざった毛糸や、毛足の長いものを使うと、編み目の大きさに多少ばらつきがあっても気になりません。
用意するもの
- お好きな毛糸:1玉
- はさみ
手順
- 立ち上がりのくさり編みを編む
- こま編みの編み方を参考に、ちょうどよい長さまで編む
- 毛糸を5cmほど残して切り、最後の編み目に固結びして、近くの編み目に残りの毛糸を入れ込む
こま編みのマフラー完成例
グラデーションになっている毛糸を使うと、おしゃれに仕上がります。こま編みの編み方に慣れたら、帽子とセットで編んでみるのもよいですね。
こま編みのポイント
- くさり編みを編むとき、どのくらいの太さのマフラーにするかイメージしながら編む数を決める
- 初めに作ったくさりが何個か数えておくと、段を重ねたときに目を落とすことなく編める
アレンジ三つ編みマフラー
3本のメリヤス編みを三つ編み状に編んでマフラーにします。メリヤス編み1本は少し細めのため、3本をあわせると幅広になって、より暖かいマフラーができます。
用意するもの
- お好きな毛糸:1玉(カラフルにするなら3色)
- はさみ
手順
- 同じ長さのメリヤス編みを3本用意する
- 3本を三つ編みして1つのマフラーに仕上げる
- 端にポンポンを縫い付けると編み目がほどけにくくなる
アレンジ三つ編みマフラーの完成例
カラフルな3色を使って作ると、ポップに仕上がります。派手色のポンポンを付けるとアクセントになりますよ。
アレンジ三つ編みマフラーのポイント
- 色の組み合わせも考えて毛糸を選ぶ。3本とも同じ色にするとシンプルに、別の色を選ぶとポップに仕上がる
指編みマフラーに適した毛糸の選び方
いろいろな種類の毛糸が簡単に手に入るため、どのような毛糸を使うか迷うこともあるかもしれません。毛糸の特徴や指編みに適した種類を知っておくと、迷わず選べるでしょう。
毛糸の種類は大きく3つ
動物性の毛糸
ウールやカシミヤなどの毛糸は、羊やヤギなど動物の毛から作られます。羊毛は暑さ寒さに対応できる万能の毛糸で、暖かく過ごしたい冬だけでなく、涼しさを重視する夏の小物にも使いやすい素材です。
植物性の毛糸
植物性の素材で代表的なのは、リネンと麻です。派手な着色はほぼないため、素朴でナチュラルな雰囲気が出せます。水や風化に強く、暑いときでも使いやすいという特徴があります。また、綿やコットンも代表的な植物素材です。柔らかく、直接肌が触れるようなストールや靴下などに使いやすい特徴があります。
人工の毛糸
アクリルやポリエステルは人工的に作られた素材で、石油を原料としています。洗ったときに縮みにくく、虫食いがあまりないため保管しやすいのが特徴です。特にアクリルは発色がよく、鮮やかな色を使いたいときにぴったりの素材です。
マフラーのための毛糸の選び方
太さで選ぶ
初めて指編みするときにおすすめなのは、極太もしくは超極太サイズの毛糸です。指編みは編み目が大きくなるのが特徴で、特に初めて挑戦すると、棒編みの編み目のように一定にならない場合があります。太めの糸なら、不ぞろいな編み目が目立ちにくくなります。
素材で選ぶ
防寒用の小物として使うマフラーであれば、ウールやカシミヤなら暖かく過ごせます。夏の冷房対策でマフラーを使うなら、コットンや綿の毛糸など、肌触りを重視した素材を選びましょう。手入れが簡単なアクリルの毛糸を選ぶのも一案です。
価格で選ぶ
近年は、100円ショップで買える毛糸の種類も多くなりました。手軽に安く買える毛糸で始め、慣れたら専門ショップで気に入った素材の毛糸を買うのもよいでしょう。また、ネット通販で買える毛糸の種類は豊富にあります。どのような種類の毛糸が買えるのか調べて、お気に入りを見つけるのもよいですね。
指編みで作れるおすすめアイテム3選
指編みマフラーを作ったら、今度は小物も作ってみましょう。指編みで作る小物の多くは、短時間で完成するものばかりです。子供と一緒に作るのにも向いています。オリジナルの小物を作って楽しんでくださいね。
くさり編みでブレスレット
用意するもの
- 好みの毛糸か細リボン:3種類くらい、30cm~1m
- チャーム(なくても大丈夫です):1個
- はさみ
手順
- くさり編みの編み方を参考に、束ねた毛糸を編ぶ
- 時々手首に巻きながら、長さを調整する
- 編み始めと終わりを2回ほど固結びし、チャームをつける
くさり編みブレスレットのポイント
- ある程度編んだところで長さを見て毛糸を切ると、毛糸の短すぎや長すぎを防げる
- 素材や太さの異なる毛糸を組み合わせると、ブレスレットに立体感が生まれる
こま編みでシュシュ
用意するもの
- 太めの好みの毛糸:30cm~1m
- ヘアゴム:1個
- チャーム(なくても大丈夫です):1個
- はさみ
手順
- こま編みの編み方を参考に、ゴムに巻きつけるように毛糸を編む
- 編み始めと終わりを3回ほど固結びし、チャームをつける
こま編みシュシュ
- シュシュはゴムが伸縮するため、しっかりと毛糸がゴムに巻き付くよう、時々緩んでいるところを整えながら編む
メリヤス編みでリボン
用意するもの
- 好みの毛糸半玉程度
- ラッピング用ワイヤー:1本
- チャーム(なくても大丈夫です):1個
手順
- メリヤス編みの編み方を参考に、毛糸を編む
- 編んだものをリボンの形に整える
- ワイヤーで真ん中を固定し、固定した部分にチャームをつける
メリヤス編みリボンのポイント
- ゴムやピンをつければヘアアクセサリーとして使える
花のモチーフも作れる
「メリヤス編みリボン」で、花モチーフも作れます。長く編んだメリヤス編みを花の形になるように糸でつなぎ合わせ、真ん中にチャームをつけたら、花のモチーフの完成です。ブローチにしたり、ぬいぐるみに着けたりするのも素敵ですね。
指編みマフラーで冬も暖かく!
編み物には、リラックス効果があるともいわれます。休日やちょっとした隙間の時間に指編みをすると、気分転換にもなります。指編みマフラーや手作りの毛糸の小物と一緒に、冬を暖かく過ごしてくださいね。
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出典:筆者撮影