二ブラの使い方
以下に電動式の二ブラの使い方をご紹介します。今回は、上の写真のマキタ製ニブラJN1601の使い方を参考にしてまとめてみましたが、商品によって部品の名称や使い方に多少違いがあるため、詳細は添付の取り扱い説明書を参考にしてください。
使い方①はじめに
ダイスホルダのゲージ溝は切断可能な板厚のゲージを表します。使う前は必ず 商品添付の取扱説明書を確認し、許容切断範囲以上の板厚の材料には使用しないようにしてください。
使い方②切り刃の取り付け
切り刃取り付けのため、スパナでロックナットをゆるめダイスホルダを抜き取ります。六角棒レンチでダイス固定用六角穴付ボルトをゆるめたらダイスを取りはずします。最後に、六角棒レンチでパンチ固定用六角穴付止めネジをゆるめてからパンチを抜き、新しいパンチを取り付けましょう。
取りはずすときは取り付け方の逆の手順でできるよ。
使い方③切り刃の方向変換
切り刃は90度ごとに位置決めが可能で、360度自由に方向が変えられます。まずはスパナなどでロックナットをゆるめましょう。角度を変える場合はダイスホルダを軽く引きながら操作します。切り刃の設定が終わったら、 ロックナットをしっかり締め付けてください。必ずスイッチを切り、電源をプラグからはずした状態で行いましょう。
使い方④スイッチを入れる
スイッチノブの後ろを押し前方にスライドさせることでスイッチが入る仕様です。ストップさせるときはスイッチノブの後部を押します。また、 前部を押し下げるとスイッチノブを離しても本体の連続運転が可能です。注意して欲しいのは、プラグに電源を差し込む前に、必ず本体のスイッチが切れていることを確認しましょう。
機体保持器具のシュー付きの商品もあり振動が少なくて初心者におすすめだよ。
使い方⑤切断方法
切断する板と水平になるようニブラを固定し、軽く力を入れて押しながら切断しましょう。切り抜き切断の場合は、ダイス部分を挿入するため、直径21mm以上の丸穴をあけるとどんな形状にも切り抜けます。また、波板の切断では波板の溝に直角、斜めに切断いかんに関わらず、切り刃の方向は波板の切断方向です。
電動二ブラは、使用直後だと切り刃部分が熱くなっているので手で触らないようにしてね!
ハンドニブラの切断方法
手動式のハンドニブラは紙に穴を開ける文具のパンチと同じ原理で、金属板を片手でくり抜くタイプが多いです。使い方はまず最初に先端が入る様に下穴を開けて、カッターに金属板を差し込みレバーを押して切断します。
ニブラとシャーの違い
電動工具にはシャーというハサミのように使うものもあります。ニブラとよく似た電動工具ですが、両者の違いにはどんなところにあるのでしょうか。以下に、ニブラとシャーの違いをご紹介します。
シャーはシャーリングカットの道具
シャーはシャーリングカットの道具です。シャーリングカットとはハサミの要領で上の刃と下の刃ではさんで切断します。シャーにはストレートシャーとハンドシャーの2種類があり、ストレートシャーは3つの刃で切り抜き、ハンドシャーは刃が小さくスピーディです。
シャーとの違い①切断方法
ニブラとシャーとの違いは、ニブラは爪切りの原理で穴を打ち抜きながら鉄くずを出してカットしていきます。一方、シャーはシャーリングカットといって、はさみの原理で2枚の刃で金属を切断するため、穴開けには向きませんが鉄くずが出ません。また、シャーはニブラと同様、板金の切断にしか使えません。
シャーは鉄を切る工具の中で一番切断速度が早いよ!
シャーとの違い②断面
ハンド二ブラが届いたから厚さ1mmのアルミ板をニーブラ!()してみたけどすっげーサクサク切れるね! pic.twitter.com/VyEqpDAPT9
— 🦀恋奈🐍 (@renna2369) April 28, 2017
二ブラは切り口がギザギザになるため、ヤスリを使った仕上げが必要です。一方、シャーは挟み切りのため断面にギザギザができません。
まとめ
ニブラの種類や特徴、使い方などをご紹介しました。ニブラは金属板を切断するときに使う工具ですが、解体や板金を仕事にしている人以外は、あまり知られていない工具かもしれません。また、ニブラにはさまざまな種類がありますが、原理はすべてパンチングでの穴あけです。基本的な使い方は変わりませんし、 DIY専門店でも入手できます。
ダイスホルダを取り付けるときは、パンチとダイスの位置に気をつけて ロックナットをしっかりと締め付けます。