クエン酸スプレーとは
クエン酸スプレーとは、クエン酸を水に溶かしスプレーボトルにいれた弱酸性の洗浄剤のことをいいます。カルシウム成分を溶かす性質をもつため、お風呂の白い水垢や湯沸かしポットのカルキ汚れ、水回りの掃除に適しています。同じ作用をもつ食酢と違って揮発性でないため臭いは少なく、子供やペットのいる家庭でも安心して使えます。
クエン酸スプレーの材料
クエン酸スプレーの材料は「クエン酸」「水」「スプレーボトル」の3つです。クエン酸水は、食品ではないため長持ちしそうな液体に見えます。しかし、クエン酸顆粒を溶かすための水道水は季節によって傷みやすいため、作り置きはできません。それでは、手に入りやすいクエン酸とおすすめのボトルを紹介していきます。
クエン酸
ドラックストアやスーパーの日用品コーナーで売られているシャボン玉石けんのクエン酸は、オンラインショップでも手に入りやすく、日本製です。重曹や酸素系漂白剤などナチュラルクリーニングで使えるアイテムが豊富なので、クエン酸と一緒に購入するのもおすすめです。
ミヨシ石鹸のクエン酸は、多くのスーパーやドラックストアで取り扱いがあります。人や環境にやさしい石けん洗濯では、衣類の黄ばみ予防や柔らかな仕上がりにクエン酸が欠かせません。無添加の石けん商品を多く取り扱うメーカーなので、安心の品質です。
スプレーボトル
山崎産業 スプレイヤー ボトル キャニヨン スプレー H-500 ホワイト 630851
参考価格: 905円
クエン酸スプレーに使う容器は、プラスチック製で中の液体が見えるボトルがおすすめです。クエン酸水は作り置きに適さないため、ボトル容量も300mLほどで十分です。また、逆さまにしても使えるスプレーボトルはトイレのふち裏掃除に便利ですよ。100円ショップやホームセンターでも探してみましょう!
クエン酸スプレーの作り方
市販されている掃除用のクエン酸スプレーはクエン酸濃度2.5%から10%までさまざまです。自宅の掃除に使うなら、水1カップに対して5gのクエン酸を溶かし、2.4%ほどの濃度にするのが扱いやすくおすすめです。おおよそ2週間で使いきれる量を目安にします。さっそく作ってみましょう!
毎日使えるクエン酸スプレーの作り方
夏なら1~2週間、冬なら1か月を期限にしたほうがいいわね!
クエン酸スプレーの作り方の注意点
- 清潔なボトルを使う(ほかの物質と混ざると危険)
- よく混ぜてからいれる(溶け残った顆粒がスプレーにつまってしまう)
- 高温の湯を使用しない(ボトルが熱により変形する可能性)
クエン酸スプレーの濃度
クエン酸のもつ洗浄力をより高めるために、濃い水溶液を作ったほうが便利なのでは?と思った方もいるかもしれません。樹脂やプラスチック類の水垢汚れには濃度の高いクエン酸スプレーが効果的です。ただし金属では、さびにくい性質のステンレスであっても、長い期間クエン酸にさらされると腐食してしまいます。濃度の高いクエン酸スプレーを使ったところは、仕上げに水拭きをしましょう。
濃いクエン酸スプレーの作り方
水1カップに対して20g(大さじ1強)のクエン酸をいれると、約10%濃度のクエン酸スプレーができます。水では溶けきるのに時間がかかるため、40℃から42℃のお湯で溶かすのがよいでしょう。ペーパーやラップでクエン酸パックをするときにおすすめです。
さらに濃いクエン酸ペーストの作り方
スプレーやつけ置きで落ちない頑固な汚れには、顆粒のクエン酸に少しの水を混ぜてペースト状にして使います。ただし、濃度が高く乾燥すると固まるため、10分以上置かないようにしましょう。酸であるクエン酸は少なからず素材や手肌を傷めてしまう可能性があります。扱うときには必ずゴム手袋をしましょう。
もし固まってしまったら、無理にこすらないようにしよう。重曹水や湯でゆっくり流すと落ちるよ!
次のページから、クエン酸スプレーの使い方や注意点を紹介します!
出典:筆者撮影