電動丸ノコでまっすぐ切断するためのコツ
まっすぐ切断するにはもってこいの丸ノコですが、フリーハンドでまっすぐ切るには技術が必要です。そんな中、まっすぐ切断できるアイテムが存在します。プロの職人さんも使っているアイテムを使えばDIYでも活躍するでしょう。その他、まっすぐ切断するコツまで合わせて紹介します。
ガイドピースに合わせて切る
丸ノコのアルミベース先端にV型の切り込みのパーツがついており、これをガイドピースといいます。切り込みは直線と斜線のV型の形をしており、直線部分の方を切断ラインに合わせて切ることでまっすぐ切断できます。フリーハンドと変わらない状況ですので慣れるまで練習することをおすすめします。
用途に合わせて定規を選ぶ
①【細い幅の切断には】Tスライド定規
SHINWA/シンワ測定 丸ノコガイド定規 TスライドII 15cm 併用目盛 突き当て可動式 73711
参考価格: 1,705円
細い部材や同じ幅で切断したいときは、Tスライド定規がおすすめです。Tスライド定規は丸ノコを購入すると同封されている場合がほとんどですが、長さが短いものです。単品で販売されているものは、150mm~900mmと短いものから長いものまであり、長くなるほど幅広い切断が可能にです。
※Tスライド定規はダブルタイプで安定感向上
シンワ測定 シンワ丸ノコガイド定規Tスライドダブル30cm(併用目盛・突き当て可動式) ブラック 425×462×30mm 73702
参考価格: 3,469円
Tスライド定規にはシングルタイプとダブルタイプがあり、シングルタイプは定規プレートが一本で意外とブレます。そのため定規自体を手で押さえながら丸ノコを進める必要があります。反面、ダブルタイプは二本の定規プレートで固定するためブレもなく安定します。
②【直角切断・45°斜め切断なら】トライアングル定規
シンワ 丸ノコガイド定規トライアングル ポリカ 30cm 78280丸ノコカッター定規
参考価格: 2,420円
90°と45°の両方切断できるのがトライアングル定規の特徴です。DIYでも人気が高く簡単に留め切断が可能なところは魅力的です。定規本体のサイズもコンパクトで取り回しやすい大きさなのも人気の1つです。
③【よりスムーズに直角切断したいなら】エルアングル定規
丸ノコ ガイド 定規 エルアングル プラス 73152 1m 併用目盛 シンワ測定 H
参考価格: 6,213円
トライアングル型と似た形状のエルアングル定規ですがトライアングル定規とは違い、まっすぐの切断のみができる定規です。長さは450mm~1,000mmまでのサイズがあり、ベニヤ板の3尺までの長さを一発で切断が可能です。
定規に丸ノコベースをしっかりと当てて切断することがまっすぐ切るコツです。
④【細かな角度をつけて切断するときは】フリーアングル定規
シンワ測定 73160 丸ノコガイド定規 フリーアングル Neo 30cm
参考価格: 2,599円
角度調整が自由にできる定規をフリーアングル定規といいます。学生の時に使う分度器のような目盛りがついており、ダイヤルを締めたり緩めたりすることで好きな角度で固定できます。エルアングル定規同様1,000mmと長いものもありますので、さまざまな状況に対応するアイテムです。
角度調整を90°にすることで垂直に切断します。材料と丸ノコをしっかりあてて切断しよう。
⑤【自分好みにカスタマイズ】自作定規
丸ノコガイド定規は自作もできます。材料はベニヤ板で作られることが多く、ベニヤ板の最大寸法が8尺×4尺(2,400×1,200)の広さのため、最大8尺の長さの定規を作れます。切断する際は、定規板が動かないようにクランプなどで固定しましょう。板定規では幅広いものから細いものまで切断幅は自由に切断できます。
下板の端を墨に合わせて上板に丸ノコベースをしっかりあてて動かすと、まっすぐ切れますよ。
電動丸ノコの使い方で注意すること
便利な工具として知られる丸ノコは危険な工具でもあります。高速回転のノコギリ刃で手を切って大怪我したという事故も多く、中小建設業特別教育協会では講習もあるほどです。こちらでは、いくつかの注意点を解説します。
手袋を着けたまま使わないこと!
現場作業やDIY作業するときに手袋や軍手は欠かせませんが、高速回転工具を扱うときは着けないようしましょう。理由は回転に巻き込まれて怪我をするからです。こちらの事故の報告も多いようなので手袋は着けずに素手で扱い安全性を優先して下さいね。
キックバックに要注意!
キックバックという用語をご存じですか?押すことで切断していく丸ノコですが、ノコギリ刃は反対に手前に回転します。要は戻ってくる力が働きます。これをキックバックと言います。何らかの原因で戻されたときに手や脚を切ってしまい怪我につながることがありますので、十分に気をつけましょう。
キックバックはこんなときに発生する
キックバックの要因としてあげられるのは、切断前に対象物に直で刃をあてたまま切り始めたり、切断中に丸ノコを手前に引く動作をしたり、切断部分に上から圧力をかけたまま動かすと丸ノコが押せず手前に戻ろうとしてキックバックが発生します。押す力に負荷がかかったときは無理せずに止めて下さい。
キックバック解消には
- 切断始めは丸ノコを動かしながら入ること
- 切断中に丸ノコを引かないこと
- 切断部分に圧力をかけずに端が下がるように台をセットしたり厚みのあるコンパネ上で切断すること
まとめ
DIYが好きな人は誰もが憧れる丸ノコはとても便利な工具です。使い方やコツをつかめば最強な工具の一つでしょう。その反面危険と隣り合わせの工具でもあるので、丸ノコを使うときは注意することを心がけてください。そして楽しいDIYライフを過ごしましょう。
トライアングル定規の使い方のコツとしては、切断対象物にしっかりと定規を当て、定規が動かないように押さえましょう。