ダボ穴をあけるときのチェック項目
- 木材の厚みを確認する
- ダボ穴は垂直にあける
- ダボ穴の深さを確認する
- 両方の木材のダボ穴の位置は慎重に決める
- ボンドは適量に(使いすぎない)
1.木材の厚みを確認する
1x4の木材等、厚みのない木材は木ダボの長さを慎重に決めましょう。ダボ穴が深すぎると木材が割れてしまう可能性もあります。木ダボの長さはカットして調整もできるので、薄い板の場合、ダボ穴をあけるときは慎重におこないましょう。
2.ダボ穴は垂直にあける
ダボ穴が曲がってしまうと、接続時にズレが生じて、他のダボ穴とあわない、木材がズレて接合されるなど大きな失敗に繋がります。垂直に穴をあけることができたと思っても、ボンドで接着する前には必ず木ダボを差し、角度の確認を行いましょう。
3.ダボ穴の深さを確認する
ダボ継ぎの場合、ダボ穴の深さが深すぎたり、浅すぎると、もう片方の強度が弱ります。棚板を作る場合などは特に意識したほうが良いでしょう。ダボ埋めをする場合は、深く穴をあけすぎないように1/2を意識しましょう。慣れないうちは木ダボの1/2の深さにマーカーやシールなどの印をつけて意識するとよいでしょう。
4.両方のダボ穴の位置は慎重に決める
対となる木材のダボ穴がズレると他の箇所のダボ穴の修正も必要になってくることがあります。木と木をつなぐ、対となるダボ穴の位置決めは全体を見ながら慎重におこないましょう。
5.ボンドは適量に(使いすぎない)
木ダボを埋めるときに、最終段階で使うボンドですが、つけ過ぎるとボンドの厚みで接続面が曲がってしまったり不格好になります。少ないと強度に不安が出ますが、ボンドをつけて接続したあとに溢れてくる場合には、しっかりと拭き取りましょう。
失敗したときの対処法
「木ダボ」が真っ直ぐ入らない?
いくら作業を慎重におこなっても、ダボ穴のあけ方に慣れるまではズレてしまったり、垂直にダボが入らないこともありますね。焦らずに次の方法を試してみましょう。ひとつのダボ穴の位置がズレると全てがズレる場合があります。修正のときは一つひとつのダボ穴ではなく、ある程度まとまった面で考えて治すことをオススメします。
ダボ穴が垂直からズレてしまったとき
- トンカチで角度を垂直に修正してみる
- ダボ穴をひろげる
- 木ダボを細い物にかえる
- 別の場所に穴を開け直す
1.トンカチで角度を垂直に修正してみましょう
木ダボは柔らかいので、少しの斜め具合なら、トンカチで修正できます。注意点としては、あまり強く叩いて木ダボを入れすぎないようにしましょう。
2.ダボ穴をひろげてみましょう
木材の幅のサイズが許すなら、もう一段階大きめのドリルを使って穴を広げてみましょう。木ダボの角度をずらすことができれば成功です。
3.木ダボを細い物にかえてみましょう
ダボ穴に余裕ができ、対となる穴同士がズレなければボンドで固定できます。湿気のある季節なら、木ダボは水分を吸収してある程度膨らむのですが、あまりスカスカになると強度に不安ができますので、ボンドの固定はしっかりと行いましょう。
4.別の場所に穴をあけなおしましょう
どうしても修正がきかない場合は、見極めて諦めて、違う場所に穴を開け直しましょう。見える箇所に穴があいてしまって目立つ場合は、ダボ埋めで隠すことができます。焦らずに取り組みましょう。
まとめ
木ダボの仕組みを理解すると、DIYの幅や仕上がりが広がりますね。木製素材を活かすテクニックとして、木ダボの活用は有効です。はじめは最低限の工具で棚板を増やしてみることをおすすめします。ダボ穴のあけ方、埋め方や長さ、深さ、サイズや強度など、一度作ってみると意外と簡単で、色々な発見や学びがあることでしょう。1×4の木材や簡単に手に入る木材を使って、木ダボ上手に活かした色々なアイデアをぜひ試してみてくださいね。