シリカゲルの基本
シリカゲルは湿気とりに便利なアイテムです
優れた吸湿性を持つシリカゲルは、食品などの商品梱包内の吸湿や乾燥剤として幅広く使われています。直径2~3mmの粒状や粉状で、主成分は二酸化ケイ素です。表面に微細な孔があいており、水分をその孔に吸着させることで空気中の湿気を取ります。
効果が切れるとピンク色になります
不織布や湿気を通すPET袋に入った状態で使用されるシリカゲルですが、湿度検知材としても使われます。湿度検知材のシリカゲルは着色されているのが特徴です。許容量一杯まで湿気を吸い込むとブルーからピンク色に変色し、効果が切れたことを使用者に知らせます。
シリカゲルは乾燥させることで再利用できます
吸湿しきったシリカゲルは、しっかり乾燥することで効果が復活します。着色タイプの場合は乾燥させるとピンク色からブルーに戻ります。色が戻ると同時に効果も元通りとなり再利用が可能です。復活させるためには、袋からシリカゲルの顆粒を取り出し平らな状態で乾燥させるとよいでしょう。
シリカゲルの使い道
使い道①食品保存用
シリカゲルの主原料となる二酸化ケイ素は毒性がないため、もし万が一食べてしまった場合でも体内で吸収できないので、中毒を起こす心配がありません。シリカゲルの使い道に食品の保存乾燥が多いのもこの所以があります。
使い道②ブーツや靴箱の除湿消臭
食品以外の使い道もあります。ブーツや靴箱は汗や雨で湿気やすく、そのままにしておくとカビや悪臭が発生してしまいます。そんなときに不織布の袋などに入れたシリカゲルを靴箱やブーツの中に入れておくと除湿効果で湿度をおさえて乾燥させ、カビや悪臭の予防になります。
使い道③押し花やドライフラワーの乾燥剤
ハンドメイドの押し花やドライフラワーの乾燥剤としての使い道もメジャーです。使用方法は簡単で、ジップロックの袋やタッパーなどの密閉容器にたっぷり入れたシリカゲルに乾燥させたい植物を埋めるように入れます。1週間程度そのままにしておけば植物の水分がぬけてドライフラワーが完成します。
使い道④園芸用
使い残した植物の種の保存にもシリカゲルが便利です。シリカゲルで除湿を行い、手時節な湿度で保存することで、種を翌年も発芽できる状態で保存することもできます。
使い道⑤アクセサリーの保存
アクセサリーケースにシリカゲルを入れることで、湿気によるサビの予防になります。シルバーやメッキの金属はサビると曇って見た目が損なわれるため、磨くなどメンテナンスが必要になります。乾燥剤を入れることで湿度が適切に保たれるため保存のクオリティが上げられます。
使い道⑥精密機器の保存
精密機器をサビや結露によるカビや腐食から守るためにもシリカゲルは便利です。使い方は簡単で、保存ケースに機械と一緒にいれておくだけです。特にカメラのレンズは内部に結露が生じてしまうと「映り」が悪くなってしまうため湿度の対策はしっかりと行っておいたほうがよいでしょう。
次のページから、シリカゲルの再利用方法の紹介です。どの方法でもシリカゲルは再生できるのでぜひ試してみてくださいね。