応用編:茶色の作り方「レンガ系」
ここでは、レンガ系の茶色の作り方を紹介します。レンガ系の茶色は「テラコッタ」という名前でファッションカラーとしても人気があります。また建物の壁や石畳、秋の紅葉など風景を描くときに取り入れても美しい色ですよ。
作り方①ベースの赤みオレンジ色を作る
黄色に赤色を少しずつ混ぜて、赤みの強いオレンジ色を作ります。うまく作るには、アプリコットやブラッドオレンジジュースの色をイメージしましょう。手持ちの絵の具やジェルネイル、粘土にピンク色がある場合は、ピンク色をベースに黄色を混ぜて作る方法もあります。
作り方②黒を混ぜて明度を下げて完成
赤みオレンジ色ができたら、黒を少しずつ混ぜて色を暗くしていきます。色を混ぜるときは少しずつ、丁寧に混ぜると失敗がありません。こげ茶色のような濃い茶色を作るには、黒を少しずつ足しながら混ぜていきましょう。事前に「これくらいの色にしたい」という見本を用意して混ぜていくと失敗が少ないです。
「青色+赤みオレンジ色」でも明度調整には黒
赤みオレンジ色に、青色を混ぜて茶色を作る方法もあります。この方法でできるのは、黒色のみを混ぜた場合とはまた違ったニュアンスを持った茶色です。グラデーション用などでニュアンスを変えずに「こげ茶色」にしたい場合は、黒を混ぜましょう。
応用編:茶色の作り方「黄土色系」
ここでは、黄みの強い黄土色系の茶色の作り方を紹介します。黄土色系の茶色は、銀杏並木や砂漠などの風景を描く際や、ライオンのたてがみなど動物を粘土で作る際に便利です。
作り方①ベースの山吹色を作る
まずは、ベースの山吹色を作ります。色づいたイチョウの葉や、マリーゴールドの花をイメージしながら、黄色をベースにほんの少し赤色を混ぜましょう。赤みが強くなりすぎてうまくいかない場合は、赤色のかわりにピンク色を混ぜるとうまくいく場合もありますよ。
作り方②黒を混ぜて明度を下げて完成
山吹色ができたら、少しずつ黒色を混ぜます。いったん黒色が入った後に修正するのは難しいので、黒色は少しずつ丁寧に混ぜましょう。こげ茶色を作るには黒色を少し多めに使いますが、事前に色の見本を用意して作業をすると失敗が少ないですよ。
「青色+山吹色」でも明度調整には黒
山吹色に青色を混ぜて茶色を作る方法もあります。青色が多くなりすぎると緑色っぽくなるため注意してください。色合いを変えずに、こげ茶色くらいの茶色を作るには黒色を混ぜましょう。
最後に、くすみ系の茶色の作り方を紹介します。
応用編:茶色の作り方「くすみ系」
最後に紹介するのは、スモーキーで温かみのあるくすみ系茶色の作り方です。ミルクティーや古い木材の表現などに便利で、ジェルネイルでも人気があります。絵の具にはあまりない茶色ですが、簡単に作れますよ!
作り方①ベースの茶色を準備する
くすみ系カラーを作るには、まずはベースの茶色を準備しましょう。ベースの茶色は先述の方法を参考に、オレンジ色+黒色で好みの茶色を調整します。絵の具セットにすでに入っている茶色など、既製品を使ってもOKですよ。
作り方②白を混ぜて彩度を落として完成
ベージュのようなくすみ系カラーを作るには、明度を高く保ったまま彩度を落とす必要があります。透明水彩絵の具でくすみ系カラーを作りたい場合にも、白をうまく使いましょう。ベースの茶色に白を混ぜるか、白にほんの少し茶色を混ぜて完成です。
白を混ぜると「明るくて濁った色」ができるんだね!
ニュアンスの参考に、先ほど紹介した3つの茶色を使ったくすみカラーを紹介します。
参考①チョコレート系茶色で作ったくすみ茶色
資料は、チョコレート系茶色で作ったくすみ茶色です。肌馴染みのよいベージュ色やカフェモカのような色合いが欲しいときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考②レンガ系茶色で作ったくすみ茶色
レンガ色から作ったくすみ茶色は温かみがあり、ピンクベージュやココアのような色合いが必要な場合におすすめです。秋冬のジェルネイルやヘアカラーにも人気の色彩です。
参考③黄土色系茶色で作ったくすみ茶色
黄土色から作ったくすみ茶色は、ベージュ色の中でも黄みが強めです。トレンチコートや生成りのような色作りの参考になります。また、主張しすぎない青色の反対色として差し色にしてもおしゃれです。
まとめ
絵の具やジェルネイル、カラー粘土の参考になる、茶色の作り方を紹介しました。茶色は日常のさまざまなアイテムに登場する、とても便利な色彩です。ほんの少しのベースカラーの工夫でニュアンスの違うたくさんの茶色を作れます。ぜひ、参考にしてくださいね。
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次は、ライオンのたてがみのような黄土色系の茶色の作り方を紹介します。