はじめに
鏡について
化粧やファッションチェックなど、毎日の生活に鏡は欠かせません。実用的な用途はもちろん、インテリアとしても素敵なデザインのものがたくさんあります。大きな鏡で部屋を広く見せることもできますし、おしゃれなお店では効果的に光を取り込んで雰囲気を作っています。「鏡の国のアリス」や「白雪姫」も鏡が重要なアイテムとして登場しており、鏡は昔から特別な魅力のあるものとして扱われていることがわかります。
鏡の構造
古代の作り方と現在の構造
鏡の構造をかんたんに説明すると、化学反応を利用してガラスに銀膜、銅膜、保護膜を吹き付ける方法で作っていくんじゃよ。
古代の鏡
銅と錫を溶かすことで青銅を作り、鋳型で鋳造し研磨して作製した銅鏡が、弥生~古墳時代の遺跡から発掘されています。銅鏡は祭祀に使用され、当時の人々は水鏡で自らの姿を確認していたといわれています。三種の神器のひとつも「八咫鏡(ヤタノカガミ)」であり、古代から鏡は神聖なものとされ、神社の御神体として鏡が祀られていることも多いです。
現在の鏡
明治時代にガラス鏡が一般庶民に普及するまでは銅鏡が一般的でした。現在の鏡の材料は、金属を溶かすのではなく、硝酸銀という劇物を使用します。銀鏡反応という化学反応を利用し、ガラスに銀メッキ、銅メッキ、銅を保護する塗料を塗り、乾かして作製します。今現在広く使われている鏡は、化学の力を利用した、こういった構造で作られているのです。
アルミホイルの鏡面
以前、アルミホイルを金槌などで叩いてボール状にするアルミ玉が話題になりました。アルミ玉を鏡面状にするには研磨が必要で、時間と体力を要します。アルミホイルで鏡を作る方法もありますが歪みなく作るのは難しいですし、技術も必要です。写真撮影などで光を取り入れるという用途でしたら、アルミホイルでレフ板を手作りする方法をおすすめします。
鏡の作り方①必要なアイテム
鏡を手作りするのに難しい道具や薬品は使用しません。必要な材料はホームセンターや100均などで購入できますし、専門的な技術は必要ありません。不用品をお気に入りアイテムに変身させる、鏡をかんたんに手作りする方法を説明していきます。
ミラースプレー
ホームセンターなどで販売しているミラースプレーを吹き付けることで作ります。ミラースプレーを吹き付けた面の反対側が鏡面となります。ガラス用とアクリル用とありますので、用途によって使い分けるようにしてください。また成分に有機溶剤が使用されていますので、扱いには注意しましょう。他の成分はニトロセルロースやセルロールエステルなどで、広く塗料系スプレーにも使用されている安全性が高い成分です。
ミラーエフェクト
ラストオリウムジャパン ミラーエフェクト カラー:鏡仕上げ 容量:170g
参考価格: 1,760円
成分:合成樹脂(セルロースエステル)、有機溶剤
用途:ガラス
ミラー調スプレー
アクリサンデー ミラー調スプレー MS-80
参考価格: 1,441円
成分:ニトロセルロース、顔料、有機溶剤
用途:アクリル・ポリカーボネート・塩ビ・PET樹脂
アクリル板またはガラス製品
実際に鏡面仕上げにしたいものを準備してください。100均でも材料は購入できますし、かんたんに、手軽に作ることができます。アクリル板ならアクリルカッターなどで自由に切断することもできますし、割れにくく安全です。作る前にミラースプレーを吹き付ける面をきれいに磨いてください。ガラスの場合、アルミホイルで磨くと汚れがとれます。
マスキングテープ
鏡面にしたくない箇所に貼り付け、ミラースプレーがかからないようにします。隙間に入り込まないよう、強く貼り付けましょう。吹き付ける面だけでなく鏡面となる部分にもマスキングテープを貼り付けてください。また、マスキングテープの切り抜きをして図柄を浮かび上がらせる、という方法でも作ることができます。切り抜きで作る場合はできるだけ図柄を簡略化してください。
ダンボール箱
ミラースプレーが飛び散らないように、ダンボール箱の中にアクリル板またはガラス製品を置いて作業をします。必ず換気の良い場所で作業してください。ダンボール箱の周りにも新聞紙を敷くなど、周囲に飛び散らさないよう充分に注意してください。
鏡の作り方②手順
鏡の作り方
- 鏡面にしたくない箇所にマスキングテープをしっかりと貼り付けます。
- ダンボール箱の中にアクリル板またはガラス製品を入れてミラースプレーを万遍なくかけます。
- 乾いたら、2~3回程度、手順2を繰り返します。
- 完全に乾いたら、貼り付けたマスキングテープなどをはがしてオリジナル鏡のできあがりです。
マスキングテープを使った図柄入り鏡の作り方
- 考えた図案をマスキングテープから切り抜きます。(できるだけ簡略化したデザインにしてください。)
- 切り抜いたマスキングテープを、図柄を入れたい場所にしっかりと貼り付けます。
- ダンボール箱の中にアクリル板またはガラス製品を入れて、ミラースプレーを万遍なくかけます。
- 乾いたら、2~3回程度、手順3を繰り返します。
- 完全に乾いたら、貼り付けたマスキングテープなどをはがしてオリジナル鏡のできあがりです。
鏡を作る際の注意点
- 材料となるミラースプレーの成分には有機溶剤が含まれていますので、下記に注意してください。
・換気の良い環境で作業してください。
・マスクを着用してください。
・汚れてもよい長袖の服を着用してください。
鏡の作り方③おすすめアイデア
空瓶
瓶の内側にミラースプレーを吹き付けます。アンティーク風の瓶ですと、一層おしゃれな雰囲気になりますね。存在感のあるインテリアとしてそのままで飾るのはもちろん、花などを飾ると華やかさもプラスされ写真映えもします。
容器に吹き付ける際の注意点
- 食品保存用には使用しないでください。
スマホケース
マスキングテープで側面を保護し、ミラースプレーを吹き付けます。鏡面のみにしても実用的ですし、パーツなどをさらに取り付けてもおしゃれですね。クリアでシンプルなスマホケースは100均で販売しています。手軽でアレンジしやすく、ミラースプレー初心者におすすめです。
アクリルケース
アクリルケースの背面裏側にミラースプレーを吹き付けます。ミニサイズの背面ミラーのコレクションケースになり、大切なコレクションの裏側もしっかり見えるようになります。100均で背面にレース柄などがついているもので作っても楽しいですね。両面テープなどでケース同士を貼り付けて、コレクションケースにすると綺麗にまとまります。
フォトフレーム
フォトフレームのフォト部分にミラースプレーを吹き付けます。そのまま鏡として使用しても、アクセサリーなどの置き場所にしても素敵ですね。おしゃれな雑貨屋さんのディスプレイのようで目を引きます。
フォトフレームのフォト部分にミラースプレーを吹き付け、フレーム部にグルーガンやネジで取っ手を固定して、ミラートレーにしても素敵ですね。高級感が溢れます。無造作に置いてもとてもおしゃれに見えますし、ティーセットやアクセサリーを置いても写真映えします。
まとめ
いかがでしょうか。海外映画で見るようなキラキラしたアイテムも、海外アンティークのような鏡もオリジナルデザインでかんたんに作れます。アイデアひとつで100均のアイテムでも高級感のあるインテリアになりますよ。手作りすることで愛着もわきますし、もし損傷しても作り直すことがかんたんにできます。以上、ハンドメイド生活の参考になりましたら幸いです。
そういえば鏡ってどういう材料を使って、どういう構造になっているのかしら?