日時計とは?
日時計とは、太陽の動きを利用して時間を知る時計の一種です。歴史は古く、紀元前3000年前の古代エジプトでも使われていました。古代エジプト以前の古代バビロニアでも使われていたともいわれています。
オベリスクも日時計です
エジプトの遺跡オベリスクは、宗教的な役割だけでなく日時計の役割も果たしていました。まっすぐそびえたつ尖塔から落ちる影の位置で、時間を読んでいたといわれています。
日時計の仕組み
日時計の仕組みに「2つの原理」がある
原理とは、物事を成り立たせる絶対の法則のことです。日時計には古代から現代まで絶対に揺らがない2つの原理が使われています。
- 太陽は毎日、真南を通る。
- 光を遮ると、反対側に影ができる。
原理①太陽は毎日真南を通る
ひとつめの原理は「太陽」に関連します。太陽は必ず東から登り西に沈みます。太陽は一定のスピードで規則正しく動く天体なのです。
太陽を観測すれば正午がわかる
太陽は毎日必ず真南を通ります。日の出と日没の位置は毎日少しずつ違いますが、太陽が真南に来るタイミングを観測してそれを「正午」にすれば午前と午後がわかるのです。
原理②光を遮ると影ができる
ふたつめの原理は「影」に関連します。晴れた日に外に出ると足元に影ができます。影ができる方向は、必ず光の真反対の方角です。
影を観測すれば太陽の方角がわかる
太陽は強烈な光源なので、直接見ると目を傷めてしまいます。しかし、影の原則を利用すれば目を傷めずに太陽が観察できます。影が真北にできるとき、太陽は真南つまり正午の位置にあるのです。
日時計の仕組み
日時計の仕組みはわかりましたでしょうか。日時計とは影を利用して太陽の方角を調べる装置で、原理はとてもシンプルです。原始的な日時計なら簡単に作れるので、ぜひ手作りも挑戦してみましょう。
次のコーナーから「日時計の作り方」をご紹介いたします。
それでは、日時計の仕組みを簡単にご説明いたします。