あずま袋のアレンジ方法
基本の作り方をマスターしたら、次を作り方は変えず、サイズや素材、柄を変えたり変形させたりしてみましょう。作る袋の大小や、使い勝手を考慮した生地選びが大切なポイントです。小さく作るなら、結びやすい柔らかめの生地を選び、大きく作るなら、ある程度丈夫な生地を選びましょう。
好みの生地で作る
既製品の手ぬぐいや、風呂敷、ハンカチで作れば簡単です。しかし、サイズを変えたり、アレンジしたりしたいときは、手芸店で売っている好みの生地やタンスで眠っている古い洋服などでも作れますよ。
持ち手になる部分や、生地を斜めにカットした部分に裁ち目かがりをしたいけど、生地がよれてしまうわ。
そんなときは裁断した布のふちに、「伸び止めテープ」をアイロンで貼ると縫製しやすくなるよ。
接着伸び止めテープ
接着伸び止めテープ
参考価格: 242円
接着伸び止めテープは、カーブや斜めにカットした部分の伸びを抑えて縫製しやすくするだけでなく、洗濯による型くずれを防ぎます。伸び縮みしにくく直線に使う平テープ(ストレート)、伸びやすくカーブに沿わせやすいバイアス、その中間のハーフバイアスと3種類あります。布目や用途にあわせて選ぶとよいでしょう。
あわせ柄も作れる
違う種類の色や柄、素材などをパッチワークのように組み合わせて作ることもできます。単色もシンプルで素敵ですが、少しだけ手を加えることで華やかさが増します。どのような色や柄を組み合わせても、あずま袋の形になるとかわいらしくできあがります。
持ち手を変える
あずま袋をバッグとして作る場合には、持ち手の部分にアレンジを加えてみるとよいでしょう。使い方にあわせて持ち手を変化させることで、より機能的に、さらにおしゃれに仕上がりますよ。サブバッグに重宝するあずま袋ですが、持ち手のアレンジでメインバッグとしても活用しやすくなります。
長さを変える
布の取り方を工夫すると、縦長で持ち手を肩掛けできるショルダーバッグも作れますよ。ショルダーバッグの底幅を決めて、1辺が底幅と同じ長さの正三角形を、6つ並べた型紙を作りましょう。縫い代を加えて布を裁断します。縫い合わせ方は、基本のあずま袋と同じです。普段づかいができる縦長の肩掛けバッグが簡単に自作できます。
素材を変える
手芸店などで、レザーの持ち手を買って組み合わせるだけでクオリティーが上がります。持ち手を結ばなくてもよいため、バッグ本体の生地を、キャンパス布地のような、丈夫で厚いもので作ることもできますよ。レザーだけでなく、木製や樹脂製の持ち手を使ってみると、既製品のようなバッグが簡単に作成可能です。
あずま袋実例4選
たとえば家族旅行で、ひとりずつの着替えを入れられるものや、図書館で借りた本を入れるものなど、あずま袋の使い方のアイデアもさまざまあります。素敵なアレンジや、おしゃれな使い方のアイデアの実例を参考にしたり、真似をしたりしてみるのもよいでしょう。
縦長ショルダーバッグ
布を正三角形を6つ並べた平行四辺形に裁断することで、持ち手の長さを変え、縦長のショルダーバッグが作れます。正三角形の1辺の長さを50cmにして作りました。できあがり寸法は、幅50cm、深さ45cm、全体の長さ85cmです。普通に作ると横長でやや持ち手が短いあずま袋の作り方でも、アレンジによって縦長のショルダーバッグが作成可能です。
かごバッグの内袋
かごバッグの内袋にあずま袋を使うと、おしゃれになるだけでなく、中に入っているものがガチャガチャと動くのを抑えてくれたり、中身が見えすぎてしまうのをカバーしたりと、機能面もアップします。気分にあわせて入れ替えができるように、柄違いなどで、何枚も作りたくなりますね。
お弁当袋
あずま袋は、お弁当を包むのにも重宝します。忙しい仕事中のランチタイムでも、サッと結べる手軽さが魅力ですね。大人にとっても便利なだけではなく、保育園や幼稚園では子どもの結ぶ練習になることから、お弁当包み用にあずま袋を推奨しているところがあります。
レジかごバッグ
便利なレジかごサイズのあずま袋も簡単に自作できます。レジかごサイズの基本のあずま袋を作るなら、縦幅61cm×横幅183cm(縫い代別)の生地を準備すれば作れます。買い物のときには、持ち手をほどいたまま会計用のかごにセットして、会計が済んだら持ち手を結ぶだけで袋詰め完了です。
オリジナルのあずま袋を作って使いましょう!
手ぬぐいやハンカチからあずま袋を作れば、汚れても何度でも洗えます。大きめの袋を小さくたたんで持ち歩いていれば、風呂敷の代わりやエコバッグとして大活躍します。昔の人の知恵を現代に生かせるあずま袋を楽しく作って、生活のいろいろな場面で活用してみましょう。
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手芸店で買った布の場合は、生地を裁断したあと、切り口がほつれないように裁ち目かがりをしましょう。