リバティプリントとは
リバティプリントはロンドンにある「リバティ百貨店(リバティロンドン)」が販売している生地のことです。生地全面に花をちりばめた柄と上質の生地が特徴で、創立から100年以上たった現在でも多くのファンを魅了しています。
リバティプリントの特徴
過去にリバティ社とユニクロがコラボレーションして商品を販売していたので、リバティプリントの洋服などを持っているかたもいるでしょう。流行にあわせて色柄は変わりますが、気品ある柄はどの時代でも支持されています。リバティプリントの特徴を押さえて、ハンドメイドのデザインに活かしましょう。
バリエーション豊富な柄が人気
リバティプリントは生地それぞれに名前がついているのが特徴です。洋服やバッグなどにすると存在感がありますし、華やかな印象を与えます。リバティプリントは花柄が有名ですが、動物柄・旅行をテーマにした柄、さらには人気キャラクターとのコラボレーションもあり、バリエーションが豊富です。
エターナルコレクションが人気
リバティプリントのコレクションのなかでも、エターナルコレクションは特に人気です。この生地を使って洋服やバッグを作ると上品な仕上がりになるでしょう。手芸店でなくても、雑貨屋にエターナルコレクションのハンカチなどの小物が販売されていることがあるので、ぜひチェックしてみてください。
シワになりにくいタナローン
タナローンとはリバティプリントを代表する生地で、薄くて軽くシワになりにくいのが特徴です。絹が入手困難になった時代に、上質な綿で絹に近い生地を開発したのがはじまりといわれています。リバティプリントはタナローンのほかにもコーデュロイ・シルク・帆布などさまざまな布に施されています。
リバティロンドンのバッグもある
リバティ社は生地が有名ですが、バッグ・ポーチ・財布なども販売しています。小花柄を小さくあしらいつつも落ち着きのあるカラーが多いため、どのようなファッションでも持てるというのが特徴です。小花柄以外にもストライプであったり花柄が型押しされていたり、生地のイメージとは違ったデザインを楽しめます。
リバティプリントを使ったハンドメイドアイデア14選
華やかなリバティプリントを使ったすてきなハンドメイドを紹介します。リバティ社の生地を取り寄せてハンドメイドするのもよいですが、ユニクロとコラボレーションしたアイテムを持っているならば、リメイクしてもよいでしょう。
アイデア①刺繍枠に入れて飾る
リバティプリントの生地を刺繍枠のサイズより少し大きめにカットして、裏面で工作用ボンドで留めます。壁にかけるとすてきなインテリアになるでしょう。季節や気分にあわせて模様替えが簡単にできます。手芸店には色や大きさの異なる刺繍枠があるので、柄にあわせて大きさを変えてアクセントにするのも素敵でしょう。
アイデア②リバティプリントのリボン
リバティプリントの髪ゴムは上品なので、子どもから大人まで年齢に関係なくつけられます。長方形に縫った生地の中に綿を詰めて、中心部分を帯で締め、端を縫い付けます。リボン本体と帯の間にゴムをくぐらせたらかわいいリボンの完成です。手縫いで作れる簡単ハンドメイドで、手芸初心者でもあっという間に作れます。
アイデア③くるみボタンの髪留め
くるみボタンは子どもから大人まで年齢に関係なくつけられる髪飾りです。使用する生地が少く経済的で、柄によってイメージがガラリと変わるのでバリエーションを変えていくつか作るのもよいですね。くるみボタンの手作りキットは100均で手に入るため、簡単にハンドメイドができます。
アイデア④おむつケーキ
おむつケーキは手作り初心者でも作れます。おむつを重ねて円すい状にし、ラッピングにリバティプリントの生地を巻いて華やかなおむつケーキにしましょう。プレゼントをするさいは、明るめの優しい花柄を選ぶのがポイントです。
アイデア⑤小物入れ
空き箱にリバティプリントの生地を貼り付けても素敵に仕上がりますよ。手芸セットにしたりお菓子を入れたりするなど、アレンジは無限大です。手作り初心者でも工作用ボンドとはさみがあれば簡単に作れます。柄に迷ったときはエターナルコレクションを選ぶとよいでしょう。
アイデア⑥ウェットティッシュケース
カルトナージュとは、美しい布などを使って雑貨をデコレーションするフランスの伝統工芸です。リバティプリントでカルトナージュすると、世界でひとつだけのウェットティッシュケースができあがります。
アイデア⑦ペットボトルホルダー
無機質なペットボトルもリバティプリントのホルダーに入れると華やかになるでしょう。用途にあわせて持ち手をつけたり、先端部にゴムを入れたりすれば落下防止にもなります。
アイデア⑧がま口の財布
コロンとしたかわいいがま口の財布とリバティプリントとの相性はとてもよく、どれも素敵に仕上がるでしょう。がま口の財布キットは手芸店や100均で調達可能です。また、縫う範囲がせまいので手縫いでも短時間で手作りできます。
アイデア⑨エコバッグ
リバティプリントの生地をエコバッグにしてみてはいかがでしょう。型紙を提供している手芸店やSNSがあり、バッグ作りのワークショップも開催されているので、気軽に作れますよ。ミシンで直線縫いをするだけで、簡単に仕上がります。
アイデア⑩マスク
リバティプリントの生地はよれにくく扱いやすいので、マスク生地としても向いているでしょう。丁寧にレクチャーするサイトや動画があるので、手芸初心者でも簡単に手作りできますよ。
アイデア⑪アクセサリー
リバティプリントの生地でアクセサリーを作ってみましょう。素材をそのまま活かしたり、レジン液で閉じ込めたりするなど、同じ布でもアレンジしだいで印象の違った作品を作れます。
アイデア⑫移動ポケット
移動ポケットとは、外付けのポケットです。中にはティッシュやハンカチなどを入れます。ポケットが膨らまず、洋服のポケットよりもハンカチなどが取り出しやすくなります。一部無地にするとリバティプリントがより引き立つでしょう。
アイデア⑬人形の洋服
人形用の洋服の生地としてもリバティプリントは人気です。メーカーから市販されるものとは異なるオリジナル作品を作れます。手芸店やインターネットなどで手作りキットや型紙が販売されているので、気軽に挑戦できるでしょう。人形用が作れたら、ぜひ自分の洋服にも挑戦してみてくださいね。
アイデア⑭スマホケース
世界にひとつだけのスマホケースをリバティプリントで作ってみましょう。家庭で作るには技術が必要です。ワークショップが開かれる際に参加してプロから作り方を学ぶと、失敗なく作れます。
リバティプリントをおしゃれに取り入れるコツ
リバティプリントは色柄が豊富ですが、大人がパステルカラーを多く取り入れると幼く見えることがあります。リバティプリントを粋に取り入れるコツを押さえましょう。
原色を取り入れる
リバティプリントを大人っぽいファッションに取り入れる際は、原色を選びましょう。花柄のかわいさは活きつつも、ワンランク上の上品さを演出できますよ。
寒色もおすすめ
リバティプリントには同じ柄で色違いがあるので、同じ柄でも寒色を取り入れたほうが大人っぽい印象です。迷ったら実際にお店で比べてみることをおすすめします。特にワンピースなどの大きな作品では甘すぎず凛としたテイストになるでしょう。
あわせるのは無地
過去にタッキーファッション(柄に柄をあわせる)が流行しましたが、リバティプリントは単体で十分に存在感があるので、ほかの柄とあわせてしまうとせっかくのデザインが映えません。リバティプリントを用いる際は、ほかのアイテムを単色にするのがベターです。
まとめ
リバティプリントの質感やデザインは、簡単な工程の手作り品でも上品に見えるので、愛用品をハンドメイドするのはもちろん、プレゼントにしても喜ばれるでしょう。リバティ生地を取り寄せてハンドメイドするのにまだ自信がないかたは、まずはお手頃価格のハンカチを手に入れてアレンジしてみてくださいね。
出典:筆者撮影