小型温室のDIY②作り方
ここでは初めてDIYする人のために、100均を用いた簡易タイプの温室の作り方をご紹介します。小型ハウスで作りが簡単といっても、断熱効果を考えたり水はけをよくしたり、さらにはヒーターを入れたりすれば、長く使える温室になります。
材料を確認する
初心者は同じサイズのフォトフレームを使用し、フォトフレームのサイズを基準にほかの材料のサイズを決めるとよいでしょう。また設置場所によって必要なアイテムは変わってきます。例えば上記設計図は玄関横の日当たりのよい軒下に置くのを前提に作っていますが、室内に設置する場合は受け皿が必要です。
下準備をする
はじめにフォトフレームとフォトフレームに付属されているアクリル板を別にして、フォトフレームに色を塗ったり防腐処理をしたりします。塗料などが完全に乾いてからアクリル板をボンドを使ってフォトフレームに接着させましょう。ベランダなど屋外に設置する場合、より保温性を高めるには付属されているアクリル板を使用せず、別で厚めのアクリル板を用意して四方に貼りつけるとよいです。
組み立てる
作り方は簡単、箱部分となるフォトフレームをはじめにつなげていきましょう。ポイントとして、ねじ留めはゆるめにしておいて、外見ができあがった時点で強めに締めるとバランスが整います。
必要な物を再確認する
仕上げの作業
水はけをよくするために網やトレーを設置しますが、100均でサイズが合うトレーなどがない場合は針金で(樹脂コーティングされたもの)作るとよいでしょう。作り方もラジオペンチでつなげるだけなので簡単です。底の網を自作する場合は見た目より(人工芝で隠れる部分なので)耐荷重を考慮した作りにするとよいです。天井にアクリル板をボンドでつけたら完成です。
植物に温室は必要?
多肉植物を育てている人は経験があるでしょう。夏は緑だったのに冬になると赤くなっていますね。これは寒さに耐えている証拠です。植物は寒さに耐えられても霜に弱いものが多いので一晩で再生不可能になり枯れることも少なくありません。越冬向きでない植物は冬季はなるべく室内で育てるか、簡易タイプであっても温室を利用されることをおすすめします。寒冷地は植物用のヒーターも準備するとより安心です。
小型温室DIYのメリット
小型(ミニ)温室をDIYするメリットはたくさんあります。
- 費用を抑えられる
- オリジナルのミニ温室が作れる
- 自分好みのデザインにできる
- アレンジが効く
- 自分だけのシリーズを作れる
- 必要なサイズを作成できる
- 環境に合わせてカスタマイズができる
小型温室DIYのデメリット
小型温室をDIYするデメリットについてご説明します。
- DIYに失敗する可能性がある
- 温室の環境が悪いと植物を苦しめる
- ミニ温室を設置したことで安心してしまう
小さい温室でもしっかり施工
施工が甘いと雨風などによって崩壊する可能性があります。また天気がよい日は通気性がないと蒸し風呂状態になり植物を苦しめることになるため、熱を逃がせるよう扉を設置したりご紹介したように底部分を気温によって変えたりできる仕組みにしましょう。
ヒーターを取り付ける場合は背面全体を化粧板にします。
出典:筆者撮影