プラバンとは
プラバンとは、ポリスチレンを薄く延ばしてシート状にした板です。その板に絵や文字を描いてオーブントースターなどで熱を加えると約1/4に縮みます。100均アイテムで材料が調達でき、工夫次第でクオリティの高い作品ができるため、大人も楽しめるハンドメイドです。
プラバンを作るための材料
- プラバン(OPS樹脂)
- 油性マジック
- はさみ
- アルミホイル
- ピンセット
プラバンの種類
100均などで販売されているプラバンはポリスチレン(OPS)という素材です。ラミネート加工用の素材やコンビニ弁当などの蓋もポリスチレンならば代用できます。プラバン専用のシート以外を使用するさいは材質の確認が必要です。また、色を塗る場合はやすりがけをして塗料がなじむよう加工しましょう。
プラバン着色のタイミング
プラバンは使用する塗料によって着色するタイミングが異なります。
- 加熱前→油性マジック・ポスカ・パステル・色鉛筆・クレヨン
- 加熱後→アクリル絵の具・UVレジン液・マニキュア
大人プラバンの作り方
100均で手に入る材料を用いた、大人プラバンの作り方を紹介します。今回は大人がハンドメイドを楽しめるリボン(立体の小物)の作り方です。リボンは一見難しそうですが、正しい手順を押さえればかんたんに作れます。火傷を予防するために、加工は軍手をはめて行ってください。
必要な材料
リボンの小物を作るさいに必要な材料は以下のものになります。
- プラバン
- 型紙
- 油性マジック
- UVレジン液(透明)
- 接着剤
- アルミホイル
リボンの図案
リボンの図案は用紙を半分に折って(左右対称にするため)三角・四角・角を丸くした長方形をつなげればかんたんに作れますよ。オーブントースターで加熱したら1/4くらいに縮むことを想定しサイズを決めてください。また、本体の中心にくぼみがあるほうがプラバンを曲げるさいの目印になり作業しやすいです。
作り方①図案を写す
図案の上にプラバンを置き油性マジックを使ってプラバンに図案を写していきましょう。図案は外枠(リボンの形になる部分)のみ移します。エンボスタイプのプラバンはザラザラしたほうに鉛筆を使って下書きができるので、かんたんに消して描き直しができ便利です。
作り方②色を塗る
今回は油性マジックを使用するので、熱を加える前に色を塗っていきますが、アクリル絵の具やUVレジン液を使用する場合は加工後に色を塗ってください。白い用紙の上などで色を塗ると色づきがよくわかります。プラバンに薄い色から塗っていき、濃い色は少しずつ重ねていきましょう。
作り方③成形する
はさみを使って下書きしたプラバンを切っていきますが、小さいはさみのほうが細かい部分をかんたんに加工できます。ハンドメイドで手作り感が出てしまう理由の一つは、下書きを残してしまうからです。下書きをした線より内側を切っていきクオリティの高いハンドメイドにしましょう。
作り方④熱を加える
くしゃくしゃにしてから伸ばしたアルミホイルにプラバンを乗せてオーブントースターを用いて熱を加えていきます。プラバンが縮み折れ曲がりますが、しばらくすると形が整うので、焦らずに待ってください。リボンはパーツごとに成形していきます。
本体の形を整える
リボンのカーブ部分の成形は、プラバンが熱いうちに作業すればかんたんに加工できます。軍手をはめた手で左右の端を中心にあるのりしろに持っていきましょう。リボンのカーブは軍手をはめた手で指を入れて成形します。成形に失敗してもオーブントースターで再度熱を加えればやり直せます。
先端を作る
先端部分を波打たせたい場合は、プラバンが熱いうちに成形しましょう。のりしろとなる中心部分はリボンの本体と接着させるので、波打たせるなら先端に近い部分にします。画像のように真っすぐな先端にする場合は、熱いうちに本の間に挟んで形を整えてください。本体と先端部分は接着剤でつけます。
結び目を作る
本体部分と先端部分を接着させボンドが乾いたら、結び目をオーブントースターで加熱し、プラバンが熱いうちに2つを巻きつけましょう。巻き付けるさいに力を加えすぎると結び目が割れます。結び目の型を余分に作っておくと安心です。
作り方⑤仕上げの作業をする
立体感を出すためにUVレジン液で加工します。UVレジン液を少量プラバンに垂らし、つまようじなどで薄く塗っていきましょう。太陽光に当て硬化させます。UVレジン液を2度塗りするとぷっくりとしたリボンになりますよ。UVレジン液も100均で調達できます。ブローチなどのパーツを接着剤でつけたら完成です。
出典:筆者撮影