ヒンメリとは?フィンランドの伝統装飾の特徴や簡単な作り方を紹介!

ヒンメリとは?フィンランドの伝統装飾の特徴や簡単な作り方を紹介!

ナチュラルなインテリアとして注目されているのが、ヒンメリというモビールです。ヒンメリは簡単に作ることができることでも人気が高まっています。ここではヒンメリの意味や、簡単な作り方などを紹介してまいります。北欧のインテリアにあこがれている人はご注目!

記事の目次

  1. 1.ヒンメリとは?
  2. 2.ヒンメリの特徴
  3. 3.ヒンメリの作り方
  4. 4.ヒンメリのアレンジ
  5. 5.まとめ

ヒンメリとは?

ヒンメリとは、フィンランドの伝統的な装飾品です。古代ヨーロッパのゲルマン民族として栄えたヴァイキングが、太陽が始まるとされる冬至のころに行っていたヨウルの際に飾っていたとされています。himmeliと表記され、今ではクリスマス飾りはもちろんのこと、一年を通じてお部屋のインテリアに取り入れられることが多くなってきました。

ヨウルとは

ヨウルはそもそもヴァイキングが行っていた太陽神の誕生祭や農耕神への収穫祭という意味合いがあります。ゲルマン民族のもとにキリスト教が文化に入ってくることで「ヨウル=クリスマス」というという認識が残されているようです。フィンランドをはじめとする北欧諸国では、クリスマスのことを「ユール」または「ヨウル」と呼ぶようですね。

ヒンメリの別名は?

ヒンメリには「光のモビール」という別名があります。日照時間が短く夜が長いフィンランドは、太陽の光が何よりも大切な存在です。ヒンメリに太陽の光のキラキラしたイメージを重ね合わせて飾っています。ヒンメリはラッキーチャームという意味合いも込められているのだとか。昼が短いフィンランドの生活に欠かせないアイテムといってもよいのではないでしょうか。

ヒンメリの特徴

ヒンメリは藁の中心に糸を通し、正八面体などの立体的な形を作り上げたのちに、一つのオブジェに仕立てるものです。アイディア次第では、いろいろな形に仕立てることができます。かつては、クリスマス装飾の一つとして、リースのような形などを仕立てることが一般的でしたが、このところでは、太陽の光に見立てた造形など自由に作って楽しむ傾向にあるようです。

ヒンメリの作り方

ここからは、ヒンメリで正八面体を作る方法をご紹介します。正八面体の作り方は、ヒンメリの基本中の基本です。こちらを覚えてから応用に入るとよいでしょう。本来ならば、麦藁を使って作るのが正当なのですが、身近な材料であるストローを使う簡単な方法で紹介します。

ヒンメリの材料

  1. ストロー:7cm程度の長さに切りそろえておいたもの12本
  2. タコ糸:80cm程度1本、15cm程度1本
  3. ハサミ

100円ショップで買い揃えられますね。おしゃれな紙ストローも使えそう!

ヒンメリの作り方

  1. 3本のストローにタコ糸を通して三角形を作る
  2. 頂点にあたる部分の糸を結んで三角形を固定する
  3. 2本のストローを通して2つ目の三角形を作る
  4. ③の工程を3回繰り返して、合計5つの三角形を作る
  5. 最後のストローを通し、②の工程で結んだタコ糸の頂点同士を結ぶ
  6. 残った三角形の頂点同士を別に用意していたタコ糸で結ぶ
  7. ⑥の工程で結んだタコ糸を短く切り、両端をストローの中に入れて隠す
  8. 形を整えて正八面体の完成

ヒンメリの作り方のポイント

ヒンメリは三角形と四角形の集合体です。この二つの形を組み合わせることで立体的な形を作ることが基本となります。形がゆがまないように、ひもを少し引きながら根元をしっかり結ぶようにしましょう。また、基本となる正三角形と正方形がうまくできなければ、立体になりません。ストローをカットする際には、同じ長さになるように丁寧に測ってから切りましょう。

ヒンメリを飾る場所

ヒンメリは「太陽の光」をモチーフとしています。また幸運を呼ぶアイテムです。こういった理由から、ベビーベッドやゆりかごの上に飾ったり、食卓の上からつるしたりすることが多くみられます。赤ちゃんには太陽の光が必要ですし、ベビーベッドの上につるしてあれば、揺らぎを目で追って楽しめます。食卓にも光をイメージできるモチーフがあれば、おいしく感じられますよね。

ヒンメリのアレンジ

ヒンメリは三角形と四角形の集合体という特徴をうまく押さえていれば、アレンジも可能です。展開図を頭の中で思い描き、どのようにストローをつないでいけばよいか考えることが求められますが、慣れていけばいろいろな形が作れますのでチャレンジしてみてください。

アレンジ①しずくの形

シャンデリアようなしずく型が特徴のヒンメリです。長さが違うストローを使うと正八面体のレシピのように三角形がうまくつなげない場合があるので、二等辺三角形をあらかじめ作っておいてから短いストローを組んでいくのがポイントです。基本はストロー12本の八面体ですが、ダイヤモンドカットのような形や12面体なども作ることができます。

アレンジ②星

クリスマスのインテリアにもピッタリの星のモチーフです。タコ糸の代わりに太めのワイヤーを使うことで、しっかりとした仕上がりになります。工程が多いうえに複雑なレシピですが、おしゃれなインテリアになること間違いありません。ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

アレンジ③アクセサリー

アクセサリーパーツ専門店には1cm~2cmほどの金属製の直パイプが販売されています。これを使ってヒンメリを組み立ててアクセサリーに仕上げることも可能です。つなげるときに太めのテグスやワイヤーを使うとよいでしょう。12面体など多面体で仕立てて、中にローズクォーツなどの貴石を閉じ込めてみることもよいですね。

まとめ

北欧のインテリアとしておなじみのヒンメリの言葉が持つ意味や作り方、アレンジを紹介しました。麦わら自体手に入りにくい場合があるので、ストローを使うと便利です。またアレンジ次第で正八面体以外形を作ることもできます。北欧風インテリアを取り入れてナチュラルな部屋作りを検討している人は、ヒンメリづくりをチャレンジしてみてくださいね。

たがめかめの
ライター

たがめかめの

40代主婦、手作り作家としても活動しているwebライターです。料理・ハンドメイド/DIY・楽器演奏など趣味だけは増えていきます。

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